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親知らずの炎症時に取るべき5つの応急処置と、その後について

2015年10月29日 15時45分
親知らずが炎症を起こしてしまうと、痛みや腫れなど様々な不具合が生じます。そんな時に役立つ5つの対処法をまとめました。しかし一時を凌いでも、抜本的な解決には至りません。その後の対処法や、放置するとどうなってしまうのか、詳しく解説いたします。

親知らずの炎症時に取るべき5つの応急処置と、その後について

親知らずの炎症について

親知らずが炎症を起こしてしまったとき、どんな応急処置を取ればいいのか。どんな不具合が起こるのか。また、すぐに抜歯が行えるのか。これから詳しくご説明いたします。

親知らずの炎症が起きた時、自宅で出来る応急処置

1.やわらかめの歯ブラシで汚れを取り除く

親知らずの歯茎が炎症を起こすと、少し触るだけで痛かったり出血しやすくなりますが、歯ブラシを避けていると炎症はますます酷くなります。なるべく炎症が軽いうちにしっかりと汚れを取り除いて悪化させないようにすることが大事です。歯ブラシはやわらかめを使うとよいでしょう。

2.うがい薬でよく消毒する

殺菌効果の高いイソジンやコンクールなどのうがい薬でよく消毒するのも効果的です。アルコールの入っているタイプのものや爽快感を出す目的のものは刺激が強すぎることがあるので控えたほうが良いでしょう。

3.冷やす

炎症が起こっている部分では非常に血の流れがよくなっているため、冷やすことでそれを抑え、痛みを感じにくくすることができます。冷えピタや冷たく濡らしたタオルなどを当てておくと良いでしょう。

4.痛みが辛いときは痛み止めを飲む

痛い時にはあまり我慢せず痛み止めを飲みましょう。炎症自体が治るわけではなく、あくまでも対症療法ですが、痛くて食事などが思うようにできず体力が落ちてしまうと体の抵抗力まで落ちて炎症がひどくなる恐れがあるからです。

5.安静にする

親知らずの炎症は疲れていたり、体の調子が悪い時に出てきやすいものです。十分に休息をとって体力回復することは非常に大事です。

親知らずの炎症はどんなことを引き起こす?

親知らずの炎症は智歯周囲炎と呼ばれます。進んでいくにつれ、次のようなことを起こすことがあるので注意が必要です。

1.食べるときに当たると痛い

初期の症状です。

2.口が開きにくくなり、開けると親知らずが痛い

だんだんと口が開きづらくなってきます。

3.親知らず側の顔面、耳のあたりまであご全体が痛い

痛みが広がりをみせてきます。

4.飲み込むのも痛い

唾を飲み込むだけで痛くなってきます。

5.38〜40度の高熱がでる

高熱とともに倦怠感もでてきます。

6.あごの下のリンパ節、扁桃腺が腫れる

顔全体がだんだんと腫れてきます。

7.感染が舌の下(あごの下)へ広がる

感染が筋肉と筋肉の隙間を伝って広がりだします。あごから首にかけてパンパンに腫れあがってきます。

8.感染が喉に広がる

さらに喉の方へ進行します。

9.感染が心臓付近に広がる

最終的には心臓の方へ達し、死亡することがあります。

歯医者で行う処置はどういうこと?

親知らずの炎症が起こった場合歯科医院では一般的に次のような処置をします。

親知らず周囲の洗浄、消毒

親知らずの周囲に溜まっている、炎症を起こす元となっている汚れを徹底的に洗い流し、消毒効果のある薬で消毒します。

投薬

炎症を起こしている細菌を殺す抗生剤、炎症を抑えて痛みを和らげる消炎剤や鎮痛剤を処方します。特に、抗生剤はその後の感染の全身への波及をストップするためにもきちんと服用することが大事です。歯茎のポケットの中に直接抗生剤の軟膏を注入することもあります。

すぐに抜歯することはできる?

親知らずが腫れを伴って痛い場合には一般的にすぐに抜くことはできません。その理由として、

  • 歯茎の炎症が強い時には麻酔が非常に効きづらい
  • 抜いた後も炎症が悪化して却って痛みが酷くなる

ことが挙げられます。抜けば痛みが取れる、と考えがちですが、決してそうではなくむしろ非常に辛い思いをしてしまうことになります。歯茎が腫れて痛い場合には、まずは消毒、抗生剤でしっかりと炎症を抑えてから抜歯を行います。

親知らずの炎症について まとめ

最後に親知らずの炎症について重要な点をおさらいしておきましょう。

親知らずの炎症が起きた時、自宅で出来る応急処置

  • やわらかめの歯ブラシで汚れを取り除く
  • うがい薬でよく消毒する
  • 冷やす
  • 痛みが辛いときは痛み止めを飲む
  • 安静にする

親知らずの炎症が引き起こすこと

  • 食べるときに当たると痛い
  • 口が開きにくくなり、開けると親知らずが痛い
  • 親知らず側の顔面、耳のあたりまであご全体が痛い
  • 飲み込むのも痛い
  • 38〜40度の高熱がでる
  • あごの下のリンパ節、扁桃腺が腫れる
  • 感染が舌の下(あごの下)へ広がる
  • 感染が喉に広がる
  • 感染が心臓付近に広がる

歯医者で行う処置

  • 親知らず周囲の洗浄、消毒
  • 抗生剤、消炎鎮痛剤の投薬

すぐに抜いてもらえるか?

  • 歯茎の炎症が強い時には抜けないため、抗生剤で炎症が落ち着いたのち抜歯

 

いかがでしたか。我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

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