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虫歯になってしまう6つの原因と、様々な噂について。

2015年12月24日 16時20分
虫歯は誰にでも起こりうる、一般的な症状ですよね。しかし、その原因についてきちんと理解していますか?今回はそんな「虫歯の原因」について、詳しくご説明いたします。

虫歯になってしまう6つの原因と、様々な噂について。

虫歯は何が原因でなるのですか?代表的な原因を6つ教えて下さい

1、食べ方

一日にどれくらい、食事以外にお菓子などを間食していますか?食事以外の時間にお腹がすいたときにすぐ、口の中に食べ物を運ぶことは、実はあまり良いことではありません。

虫歯の原因のひとつ。それは一日に、何度も口の中に食べ物を入れることです。

世界的に知られているものに、ステファンカーブとよばれるものがあります。口の中は通常pH6.8 位のほぼ中性ですが、食べ物が入るとすぐにpH5.4 以下の酸性になります。そして30分~1時間ほどかけて元の状態に戻ることを表しているグラフです。pH5.4以下になると、歯が溶けだすといわれています。一日に何度も食べ物が口の中に入ると、口の中が酸性になる時間が長くなり、歯が溶けだす=虫歯になりやすくなります。

2、食べ物

砂糖が入ったものを食べすぎると、虫歯になる。これは常識です。

虫歯の原因菌は糖分をエサに、ネバネバしたものを出してくっつきながら増殖し、酸性のものを出して歯を溶かすことはご存知ですね。しかし、これだけではありません。

甘いもの、とりわけ白砂糖を食べ過ぎることの弊害は、からだ全体に及びます。砂糖の過剰摂取は、血液を「酸性」に傾けます。からだの中は一定の状態を保つために、カルシウムなどのミネラルを動員します。骨や歯から、これらのミネラルが溶け出していきます。歯や歯茎が弱くなり、視力が低下し、皮膚トラブルも増加。癌の発生にも関連があるといわれています。

3、ドライマウス

ドライマウスは、唾液の分泌量が低下して口の中が乾燥する病気です。糖尿病や腎不全、免疫疾患、ストレス、薬剤の副作用など、様々な原因で起こります。唾液によって、私たちには多くの利益がもたらされています。その中のひとつが自浄作用。

朝起きた直後の息は、爽やかではありません。寝ている間は唾液の分泌量が減るため、口の中が乾燥して細菌が繁殖するのです。このように唾液の量が減ると、口の中が乾いて自浄作用が失われ、虫歯になりやすくなります。

4、歯の質(先天的なもの)

生まれつき体が弱い、ということがあるように、歯にも生まれながらに持った性質があります。お母さんのお腹の中、妊娠7週目(胎生7週目)にはすでに乳歯ができ始めます。お母さんが妊娠に気づかないような早い時期から、歯はでき始めます。

赤ちゃんが生まれるときにはもうすでに、乳歯はすべて石灰化をして硬くなった状態で生えてくる準備をしています。大人の歯の中でも6歳臼歯と呼ばれる6歳の頃に生えてくる最初の奥歯は、産声を上げて生まれてくるときにはすでに石灰化をして、固い状態にあります。

もし、このような時期にお母さんがレントゲンなどを無防備に何度も受けてしまったり、曝露されるようなことがあれば・・チェルノブイリの事故によって影響を受けた親から生まれた子供たちに、歯のエナメル質の形成不全、早期の複数におよぶ虫歯、歯の状態や位置異常が多発したことが、記録に残されています。

歯科医院ではよほどの理由がない限り、妊娠中や妊娠の可能性が疑われる女性のレントゲン撮影は控えています。

5、虫歯菌への感染

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中に、虫歯の原因菌は見つかりません。虫歯というのは、感染症のひとつなのです。一般的に、赤ちゃんの歯が生え始める6か月の頃から感染は始まり、1歳7か月から2歳7か月の間がもっとも定着しやすい時期だといわれています。感染の時期が早ければ早いほど、虫歯ができやすい傾向にあります。

6、歯並び、詰め物の隙間

歯並びが悪く歯が重なっている部分は、歯磨きをしても磨き残すことが多いと思います。常に汚れがついてしまっている部分から、虫歯はできてきます。また、いくら矯正治療をして歯並びが良くなったとしても、歯と歯の接触部分がわずかに開いてしまい、そこによく食べ物が挟まってしまうこともあります。歯並びは、このように個人によって違います。自分の歯並びを意識した歯磨きが、必要になってきます。

また、自分では気づかなくても、過去に詰めた詰め物や被せ物が歯の形に合っていないとき、同じように隙間に汚れがたまり虫歯が進行していくことがあります。虫歯を取り残して詰め物などをされてしまったときも、歯の中で虫歯は広がっていきます。これは歯医者の腕にかかっているので、正直なところ個人では防ぎようのない、虫歯の原因になります。

虫歯の原因はストレスにあると聞いたことがあるのですが、どういう意味ですか?

「ストレス」とは実に便利な言葉で、医者や歯医者は、病気のはっきりとした原因がわからないとき、このような言葉を口にする傾向があります。患者としては、なんとも納得のいかない説明を受けているような印象を受けるかもしれません。しかし、科学的な根拠がないわけではありません。

そもそもストレスとは、自分の意志ではコントロールが不可能な自律神経とよばれる神経のうち、交感神経が過剰にはたらく状態にあります。唾液の分泌量が減り、血流も変化します。お口の中やからだ全体が、病気の原因菌が増加する環境におかれます。唾液が少なくなれば、虫歯の原因菌も増殖します。虫歯の原因のひとつに、ストレスも挙げられます。

キスが原因で虫歯になることもあるのですか?

虫歯は感染症なので、大人でもうります。まったく感染していない赤ちゃんを感染から守るために、両親の口の中の衛生状態の改善や治療を行うことが効果的だということがわかっています。赤ちゃんにキスするときも、気をつけなくてはいけません。また、スプーンなどの使い回しも同様です。大人が口をつけたスプーンで、そのまま子供の口に食べ物をもっていく行為は、危険です。大人同士でも、同じことが言えます。

赤ちゃん、子供、パートナーの健康を守るために。お口の中を清潔に保ち、唾液を介してばい菌がうつる、という認識をもつことが大切です。キスごときで感染しないと主張する人もいます。口の中のばい菌の様子を顕微鏡で見たことがある人は、きっと納得するはずです。

いくら毎日歯磨きをしても虫歯になってしまうのはなぜ?

原始的な生活をしている人たちに、虫歯は多いと思いますか?・・答えはNo。私たちが使っているような便利な歯ブラシがなく、フッ素が入った歯磨き粉もないはずなのに、虫歯にはなりません。

彼らと私たちの何が違うかといえば、それは食べ物。食べ物の種類と質と、その食べ方に大きな違いがあります。文明が進めば進むほど、人々は病気になっていき、そして世界最大規模の感染率をもつ虫歯も、増え続けます。(先進国では5歳の子供の55%、そして驚異的にも92%の大人が虫歯に感染しているといわれています。)

毎日の正しい歯磨きが大切なことは間違いありませんが、歯磨きを頑張っただけでは虫歯は予防できない、ということが推測できるのではないのでしょうか。

 

 

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