フリーワード

詳細条件

詳細条件を選ぶ

診療内容

サービス内容

歯医者 新着記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

ドライソケットの症状、原因、予防、治療について完全網羅しました!

2015年11月09日 12時45分
抜歯後に歯槽骨が剥き出しになってしまう激痛の病気「ドライソケット」をご存知ですか?症状や原因、対処法について完全網羅しました。抜歯を検討中の方も、抜歯を終えた方も、はたまた既にドライソケットになってしまった方も必読の1ページです!

ドライソケットの症状、原因、予防、治療について完全網羅しました!

そもそもドライソケットとは何ですか?

ドライソケットとは歯を抜いた後の傷口が、かさぶたとしての血の塊で十分に覆われないことによって骨がむき出しになり、傷が強く痛む状態のことをいいます。 特に下の親知らずで時間のかかる難易度の高いケースにおいてよく起こります。下の親知らずの抜歯の場合で3%ほどの人に起こると言われています。

どんな症状があるとドライソケットだと言えますか?

通常の抜歯の場合、抜歯をした後に麻酔が切れると痛みが出てきますが、その痛みはだんだんと日が経つにつれ和らいできます。しかし、

ドライソケットの場合は抜歯をした後2、3日ほどを経てから痛みが強くなってきます。

強い痛みは耳のあたりにまで及び、何週間にも渡って続くことがあります。特に食事の時に食べたものが抜歯後の穴に入ると骨に直接触れるために激痛を生じます。また、悪臭を伴う場合もあります。

なぜドライソケットになるのですか?

本来は歯を抜いた穴は血の塊で覆われ、それが原因で歯茎が作られるのですが、何らかの原因で穴がうまく血の塊で覆われないと、骨が長期間むき出しになってしまい、強い痛みが長い間続くことになります。歯を抜いた穴に血の塊がなくなってしまう原因としては次のようなことが考えられます。

1.うがいのしすぎ

これが原因の大半を占めます。抜歯後の出血が気になり、うがいをやり過ぎてしまうと血が十分に溜まりません。

2.舌で傷口を触ってしまう

食べ物が抜いた穴に入ったりすると気になって舌で触ったり取ろうとしてしまいがちですが、誤って血の塊を剥がしてしまう危険性があります。

3.抜いたところに陰圧がかかる

穴に入ったものが気になって吸うような動作で陰圧をかけると、血の塊が出てきてしまうことがあります。

4.麻酔の量が多い

下の親知らずの周囲は骨が厚く、麻酔が効きづらいことがよくあるために、麻酔の本数が増えてしまうことがあります。麻酔の中には血管収縮薬が入っており、それにより出血が少なくなって血が十分に溜まらない可能性があります。

5.抜歯にかかる時間が長い

よく、「抜歯は時間がかかるほどその後の症状が強く出る」などと言われます。抜歯で骨が空気に触れる時間が長いと、その後の治りが悪くなります。

6.出血量が少ない

4とも関連しますが、下の骨は緻密な骨であり、出血が少ない場合があります。その場合はドライソケットになりやすい傾向があります。

7.喫煙をしている

喫煙は血行を悪くし、傷口の治りを悪くします。

ドライソケットの痛みに対する応急処置や治療法

ドライソケットの痛みに対しては次のような対処をします。

1.鎮痛剤・抗生剤

基本的には痛み止めで症状の緩和を図ります。抗生剤は細菌感染がひどくならないように飲む必要があります。

2.洗浄・消毒

生理食塩水でよく穴を洗浄します。抗生剤の軟膏をガーゼにつけて穴に詰めておくこともあります。その場合は1〜3日ごとに交換する必要があります。

3.抜歯した傷口を出血させる

歯茎に麻酔をして、再度抜歯した穴を器具で引っ掻いて出血させて血を出し、かさぶたを作る方法です。有効な手段ですが、麻酔が効きにくい場合もあり、多少痛みを我慢して行わなければならないことがあります。

ドライソケットにならないためにどうすればいい?

ドライソケットにならないようにするには、以下のことに気をつけましょう。

1.とにかくうがいをしない

抜いた当日は出血するものです。気になると思いますが、うがいは抜歯当日はしないようにしましょう。

2.止血をしっかりする

血がある程度止まるまでは、しっかりとガーゼで圧迫止血をしましょう。

3.しばらく禁煙する

少なくとも抜歯の数日前から、抜歯後一週間ほどはタバコは控えましょう。

4.抜いた場所を舌で触ったり陰圧をかけない

食べかすなどが入って気になる場合には、歯科医院で洗浄してもらうのが一番です。無理に舌で触れたり、吸って取ろうとしないようにしましょう。また、ストローで飲み物をのんだり、麺類をすするなども陰圧をかけるので控えましょう。

5.抜歯後は硬いもの、詰まりやすいものを食べない

抜歯後は傷口を痛めないために軟らかい、あまり噛まずないですむものを食べましょう。

6.口の中を清潔にしておく

ドライソケットは感染も原因となります。極力抜歯の前にしっかりと歯を磨いておきましょう。

ドライソケットについて まとめ

最後にドライソケットについて重要な点をおさらいしておきましょう。

<ドライソケットとは>

  • 歯を抜いた後の穴に血の塊ができずに、骨がむき出しとなって強い痛みを出すもの

<ドライソケットの症状>

  • 抜歯後2、3日経ってから痛みが強くなってくる
  • 耳のあたりまで出る強い痛みが数週間続く
  • 食べかすが抜いた穴に入ると激痛を伴う
  • 悪臭を伴うことがある

<ドライソケットの原因>

  • うがいのしすぎ
  • 舌で傷口を触れる
  • 抜いたところに陰圧をかける
  • 麻酔の量が多い
  • 抜歯にかかる時間が長い
  • 出血量が少ない
  • 喫煙をしている

<ドライソケットの痛みに対する対処法>

  • 鎮痛剤、抗生剤
  • 洗浄・消毒
  • 抜歯した傷口を出血させる

<ドライソケットの予防法>

  • 抜歯当日はうがいをしない
  • 止血をしっかりする
  • 術前術後、当分禁煙をする
  • 抜いた場所を舌で触ったり陰圧をかけない
  • 抜歯後は軟らかいものを食べるようにする
  • 口の中を清潔にしておく

 

いかがでしたか。我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

「ドライソケット」関連記事:

絶対絶命!親知らず抜歯後に迫り来るドライソケットの罠

親知らずは抜歯後の痛みが激痛!原因と11個の対策方法

激痛界震撼!ピエゾサージェリーの登場で親知らず抜歯は無痛に!?

この記事を気に入ったらいいね!しよう

どくらぼの記事を毎日お届けします!

レポートのカテゴリ一覧

歯科専門ライターによる、歯に関する情報がいっぱい

最も見られているレポート

こんな歯医者は危険!素人でもできるヤブ医者を見分ける9つのコツ

2015年04月09日

1位

有郭乳頭って何?有郭乳頭の違和感の原因と、対処法について

2015年11月27日

2位

舌にも「ほくろ」はできる!?間違いやすい3つの病気と見分け方

2015年11月16日

3位

口の中のほくろは癌の前兆?悪性腫瘍とただのホクロの見分け方

2015年07月21日

4位

こんな歯茎の水ぶくれは危険!誰でもわかる歯茎の水ぶくれ・水疱・できもの診断

2015年04月27日

5位

歯医者の達人

歯医者さんが本当に薦めたい治療は、保険が効かない。

歯医者さんが本当に薦めたい
治療は、保険が効かない

日本人だけが知らない予防歯科の正しい考え方

日本人だけが知らない
予防歯科の正しい考え方

歯科技術の進化がとまらない

歯科技術の進化が
とまらない

悪い歯医者に騙されてはいけない

悪い歯医者に
騙されてはいけない

緊急QA

  • 噛むと痛い
  • 歯が浮く
  • 歯がしみる
  • 親知らずが痛い
  • 歯が欠けた
  • 歯が抜けた
  • 口内炎を治したい
  • すぐに口臭を抑えたい
  • 歯がグラグラする
  • 詰め物、差し歯がとれた
  • 歯並びを治したい
  • 歯茎から血が出る
  • 歯を綺麗にする
  • 舌が痛い
  • 顎が痛い
  • 唇の様子がおかしい