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歯の痛みで考えられる10の原因と、考えられる病気について。

2016年03月01日 14時41分
歯が痛いと「虫歯?」と思ってしまいますが、原因は虫歯だけではありません。思いがけないことが歯の痛みを引き起こすことだってあるのです。今回はこの歯の痛みの「原因」についてのご質問にお答えしていきます。

歯の痛みで考えられる10の原因と、考えられる病気について。

歯の痛みで考えられる原因

歯が痛む際に考えられる一般的な原因を列挙しました。あなたの症状や状況と照らし合わせて、原因を考える参考にしてください。

1.虫歯で歯の神経が痛い

虫歯で歯が痛む場合、痛みを感じているのは歯の神経です。虫歯が進行すると神経に近づいていきます。はじめのうちは冷たいものや甘いものが一時的にしみますが、進行すると徐々に温かいものでしみるようになり、最後には歯髄炎(神経の炎症)をおこして激痛を伴う、という経過をたどります、

2.根の周囲の炎症で痛い

虫歯を放置していると強い痛みを出しますが、その後さらに放置していると神経が死んで一度痛みは引いてきます。しかしその後歯根の周囲にまで感染が広がってくると再度痛みを出してきます。神経を取った歯でも被せて数年経ってからこのように根の周囲に炎症を起こして強い痛みを出すことがあります。

3.歯茎の炎症で痛い

歯茎の炎症が強く起こると痛みが出ます。とくに歯周病の急性発作が起こって歯茎の下に膿をためると強い痛みを出します。

4.歯をぶつけて痛い

歯を強くぶつけると歯の周囲の歯根膜という組織がダメージを受け、痛みが出ます。

5.知覚過敏で痛い

歯茎が下がって歯根が露出したり、歯ぎしりが続いて歯の根元がくびれてしまうと、冷たいものがしみたり、歯ブラシが当たると痛みが出る場合があります。

6.歯を合わせる癖で痛い

何かに集中している時や、緊張しているとき、上下の歯を合わせるような癖を歯列接触癖(TCH)とよびます。たとえ力がかかってないように思えても、しょっちゅう繰り返されることにより、歯の周囲の歯根膜にダメージが加わり、痛みの症状を出すことがあります。

7.歯ぎしり、食いしばりで痛い

眠っている間に歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯に過度の力がかかって歯に違和感や痛みを出すことがあります。

8.噛み合わせが高くて痛い

新しく詰め物や被せ物を入れたとき、噛み合わせが高いと、噛んでいるうちにだんだんと歯が痛くなってきます。

9.歯が生える時に痛い

歯が生えてくるときに前の歯が押されたりすると、その歯が痛く感じる場合があります。

10.関連痛で痛い

関連痛(連関痛)とは痛みの原因となっている場所とは違うところで痛みを感じることです。このような関連痛で歯が原因でないのに歯が痛く感じる場合です。

それぞれの部位による歯の痛みの原因

ここからは、痛む歯の種類によって考えられる原因や、細かな症状についてご紹介いたします。

前歯の歯の痛みの原因は?

前歯は他の部位と同じように、虫歯や歯周病など様々な原因で痛みを起こします。ですが、他の部位よりも前歯で起こることの多いタイプの痛みには次のようなものがあります。

過去にぶつけた前歯が痛い

転んだりぶつかったりする際に当たるのはほとんどが前歯です。前歯を強くぶつけて、何年も経ってから痛みを出す場合があります。この理由としては、ぶつけた歯の神経が死んでしまって、根の先端に病巣を作った、というようなことが考えられます。

前歯の歯並びがデコボコ

前歯の歯並びが叢生(乱杭歯)でデコボコしている場合、噛み合わせの際、特定の歯に変な方向から力がかかり、その歯が痛みを出すことがあります。

奥歯の歯の痛みの原因は?

奥歯も前歯と同様で、虫歯や歯周病を始めとする様々な原因で痛みを出しますが、他の部分よりも奥歯で起こりやすいものとしては次のものがあります。

咬み合わせの力で破折

奥歯は噛み合わせの力が強くかかるため、他の部位の歯に比べ歯が割れやすい傾向があります。

親知らずの歯の痛み

親知らずは虫歯になりやすかったり、歯茎の炎症(智歯周囲炎)を起こしがちです。

上顎洞炎(副鼻腔炎)

副鼻腔の一つ、上顎洞が炎症を起こすと、上の奥歯が痛く感じることがあります。

咀嚼筋の痛み

咀嚼するときに使う筋肉の痛みによって、奥歯が痛いように感じることがあります。

歯の痛みと頭痛が一緒に来る場合の原因は?

上顎洞炎(副鼻腔炎)

風邪などが原因で、副鼻腔の一つである上顎洞が炎症を起こすと頭痛や上の奥歯の痛みの症状が出ることがあります。

群発頭痛

季節の変わり目などに年に1~2回、ある一定期間(1~2ヶ月)毎日片方の目の奥に激痛が数時間起こるもの。じっとしていられない痛みで、多くの場合歯の痛みも伴います。30歳前後の男性によく見られます。

原因不明の歯の痛みもある?

虫歯で穴が開いていたり、歯茎が腫れている、というようなわかりやすいサインがあれば診断もつきやすいのですが、中にはどう考えても痛みが出そうにないのに痛い、という場合もあります。このような痛みを訴える患者さんは、どうしても「神経質な人だ」とか「更年期障害だ」などと思われがちなのですが、ここ数年の研究によると、脳の痛みの感じ方のシステムに問題があることが分かってきました。脳の痛みを感じたり、痛みの信号を送る部分にエラーが起こって、全く異常がないのに痛みを感じたり、痛みが増幅されたりというようなことが起こり、一旦このような状態が起こると、脳が活動している間はずっと痛みを感じ続ける状態になると言われています。

このような現象が起こるきっかけとしては、心理的なストレスが関係している場合が多いと考えられています。

歯の痛みで考えられる原因 まとめ

歯の痛みに限らず、痛みというのは、「痛い、痛い」と意識を集中すればするほど、脳内の痛みを認知する神経を活性化すると言われています。そのため、痛みから気をそらす、ということも大事です。「痛いの痛いのとんでけー」と小さい子に言うのは、案外大事なところを突いているのですね。ですので、痛みがあって辛い場合にはあまり我慢せず、痛み止めを飲んで、痛い歯のことをあまり気にしないようにしましょう。ただし、明らかに悪いところがある場合にはきちんと治療を受けなければダメです。原因不明の痛みがある場合にはペインクリニックや「口腔顔面痛」を取り扱っている病院に相談してみることをお勧めします。

 

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