親知らずの抜歯は激痛を伴うと思い込んでいませんか?ネット上でも様々な実体験が報告されていますが、どれも痛かった、痛かった、痛かった・・・。恐怖心は増していく一方ですよね。
そんな時、お勧めしたいのがピエゾサージェリー®を用いた親知らずの抜歯です。結論から言いますと、ピエゾサージェリー®を用いることで、痛みを大幅に抑えることができるんです!
どうしてピエゾサージェリー®は痛くないの!?
さて、ピエゾサージェリー®のすごさを説明するためには、一般的な抜歯方法についても少しだけ触れなくてはなりません。その後、それに比べてピエゾサージェリー®がどのように優れているのか説明いたします。
- そもそも親知らずの抜歯はなぜ痛い?
- ピエゾサージェリー®は先端が丸いから痛くない?
- ピエゾサージェリー®は軟らかい組織を傷つけないから痛くない?
- 親知らず特有の、術後の痛みも抑えることができる!
- ピエゾサージェリー®のデメリットとは?
- ピエゾサージェリー® まとめ
そもそも親知らずの抜歯はなぜ痛い?
親知らずが生えている場所には、大きな血管や神経が多く通っていますから、ペンチで歯を引っこ抜けば、激痛が走ることもしばしば・・・。
特に上の画像のように、親知らずが歯茎の中の骨(歯槽骨)に埋まってしまっている場合は、ノコギリで周りの骨を切る必要があり、大変な痛みを伴ってしまいます。
一般的な抜歯方法
- 「へーベル(画像左)」で歯と顎の骨をテコの原理で引き剥がす
- 「鉗子(画像中央)」で親知らずを挟んで引っこ抜く
- 骨を切らなければ対応できないような症例では、「マイクロソー(画像右)」というノコギリのような器具を用いて、骨を切断する
聞いただけでも身の毛がよだつ行程ですが、そんな抜歯治療の救世主となるのが、最先端の治療器具であるピエゾサージェリー®です。ピエゾサージェリー®には、抜歯の痛みを軽減する、3つの特徴があります!
ピエゾサージェリー®は先端が丸いから痛くない?
ピエゾサージェリー®は、超音波によって、骨を削ります。絵を描くように自在に骨を削れるため、無駄な量の骨切りを行いません。
しかも超音波によって親知らずを骨から浮かせるため、引き抜く力も少なく済みます。
実際にピエゾサージェリー®の先端画像を見てもらえるとわかりますが、滑らかになっています。
ピエゾサージェリー®が痛くないのは、絵を描くように自在に骨を削り、無駄な量の骨切りを行わないから!
ピエゾサージェリー®は軟らかい組織を傷つけないから痛くない?
まずはこちらの動画をご覧ください。
ピエゾサージェリー®を使用し、卵の殻を切り取っています。ピエゾサージェリー®には、硬いものを振動で切除し、柔らかい組織は傷つけないという特徴があります。
この卵の実験では、外の殻のみを切断し、中の薄皮は全く傷つけていません。このように、ピエゾサージェリー®を使用することで、口の中の柔らかい組織が傷つきにくくなります。
通常の抜歯方法では、口の中の粘膜を始め、柔らかい神経や血管などを傷つけてしまうことで痛みが伴います。ピエゾサージェリー®の、硬いものだけを削り、軟らかいものには何の影響もないという素晴らしい特徴は、親知らずの抜歯に適しているのです。
ピエゾサージェリー®が痛くないのは、手術中に先端が歯茎等に接触しても、神経や血管を傷つける心配がないから!
親知らず特有の、術後の痛みも抑えることが出来る!
親知らずの抜歯が痛いのは、手術中だけではありません。むしろ術後の痛みのほうが強いといわれています。ピエゾサージェリー®は超音波による振動で骨を削るので、ノコギリのように摩擦する器具と違い、骨の火傷を引き起こしません。火傷は炎症を誘発し、腫れや痛みの原因となりますから、火傷を引き起こさないピエゾサージェリー®は、術後の痛みや腫れを抑えるのに十分効果的です。骨の切り口に与えるダメージが大幅に抑えられるため、傷の治りも早くなります。
ピエゾサージェリー®は、親知らずの抜歯に限らず、インプラントなどで行われる骨造成や骨移植といった、最新の歯科治療にも使用されているのです。
ピエゾサージェリー®は摩擦による火傷を引き起こさず、切り口のダメージを大幅に抑えるから、治りも早く炎症の心配もありません!
ピエゾサージェリー®のデメリットとは?
このようにピエゾサージェリー®を用いて、親知らずの抜歯を行えば、あなたが抱えている不安や恐怖心を取り除くことができます。
しかし、残念ながらピエゾサージェリー®にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。ピエゾサージェリー®についてしっかりと知っていただきたいので、デメリットについても、余すところなくお伝え致します。
ピエゾサージェリー®は保険の適用外!?
ピエゾサージェリー®は最新の治療法であるがゆえに、国が定める保健医療の対象から外れています。ですから、保険適応外になって費用が通常の親知らずの抜歯よりも割高になってしまうこともあります。保険適応か否かはそれぞれのクリニックの方針によって違います。保険診療内で行ってくださる医院もあれば、自費治療となってしまう医院もあります。治療費に関して心配な方は、事前にクリニックにピエゾサージェリー®は保険の適応か否かを問い合わせてみましょう!
ピエゾサージェリー®は導入しているクリニックが少ない?
現在、ピエゾサージェリー学会に加盟しているクリニックは、全国で160ほどです。ピエゾサージェリー®を導入している全クリニックがこの学会に所属しているわけではありませんから、実際はさらに多くのクリニックが、ピエゾサージェリー®を導入していると考えられます。しかし、どの歯医者さんでも導入しているわけではありません。あなたのかかりつけのクリニックはどうでしょうか?こちらも事前に連絡しておくことをお勧めいたします。
ピエゾサージェリー®を導入している医院の探し方
インターネットで「ピエゾサージェリー 地名」で検索すると、あなたのお住まいの地域でピエゾサージェリーを導入している医院のホームページがたくさん出てきます。ピエゾサージェリー®にご興味が出てきた場合は是非検索してみてください!
ピエゾサージェリー® まとめ
最後に、ピエゾサージェリー®のメリット・デメリットをおさらいしておきましょう。
ピエゾサージェリー®のメリット
- 振動で骨を削るため、痛みや不快感が少ない
- 超音波振動は粘膜や血管、神経などを傷つける心配がない
- 歯に接触する時間が短いため、火傷の恐れが少ない
- 手術後の痛みや腫れを抑えることができる
- 最小限の処置で抜歯できるため、手術時間が短くなる
- 傷口が小さくて済み、出血も少ないため、感染のリスクが減る
ピエゾサージェリー®のデメリット
- 保険が適用されず、治療費が保険対象外になる可能性がある
- 導入している歯科クリニックが限られている
- 使用する歯科医がピエゾサージェリー®に慣れている必要がある
あなたがもし現在親知らずの抜歯を考えていて、様々な不安や恐怖心を抱えているならば、ピエゾサージェリー®による手術も検討してみてはいかがでしょうか。
親知らずの抜歯治療には、人それぞれ千差万別のケースがございますので、一概にピエゾサージェリー®だけをお勧めすることもできません。
私共が運営しております”どくらぼ”では、皆様の大切な歯に関する情報発信を最大限させていただいております。是非他の記事にも目を通していただき、親知らず治療の知識を深めてくだされば幸いです。皆様が最適な治療を見つけられることを心よりお祈り申し上げます。本日は最後までご覧いただき、ありがとうございました。痛くない親知らずの治療ができるといいですね!
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