こんにちは!どくらぼ編集部でございます!
本日のテーマは【親知らずが虫歯になってしまった時の対処法】でございます。
虫歯になってしまった親知らずは抜歯するべきなのでしょうか?? もしそのままにしておいたらどんなことが起こるのでしょうか?? 本日は親知らずに詳しい歯科衛生士さんに伺ってきましたので、そちらをまとめたいと思います!
親知らずが虫歯になったとき、抜歯すべき?しないべき?
親知らずが虫歯になっていて、抜歯しないといけないのか、抜かなくていいのかを判断するのは、その親知らずの生え方や、歯磨きがちゃんとできる状態なのかが鍵となります。抜かずに残せるのは以下の条件があてはまる場合です。
親知らずが虫歯でも抜歯しなくて済むケース
1. 親知らずが縦にまっすぐ生えている。
隣の歯と同じように、縦にまっすぐ生えていることです。
2. 虫歯の程度が比較的、軽いものの場合。
虫歯の部分を取り除き、詰め物をすることで治療が終わるようなものだと抜歯をすることはありません。しかし親知らずは一番奥に生えていますので、虫歯の位置や程度によっては治療が難しくなる場合もあります。その場合は抜歯する可能性もあります
3. 歯ブラシがきちんと当たる。
一番奥に生えている親知らずにきちんと歯ブラシが当たって、歯磨きをすれば、 汚れを落とせる状態なら大丈夫です。しかし一度、虫歯になってしまったわけですから、ブラッシング指導を受け、自分に合った磨き方を知ることが大切です。
4. 今後も虫歯予防のコントロールができると見なされた場合
日々の歯磨きを続けることができ、今後は虫歯になりにくいだろうと判断されたら、 抜歯せずに残せます。定期的な歯磨きと共に、その磨き方も大切です。
これらの条件が揃っていれば、例え親知らずが虫歯になっていたとしても抜歯をすることはありません。しかし、これらの条件に満たしていない場合は抜歯をしなくてはいけないのです。では、親知らずを虫歯で抜歯することになった場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか??
親知らずが虫歯で抜歯をする時のデメリット
1. 抜歯後、痛みが続いたり、頬が腫れたりする。
上の親知らずは下の親知らずに比べて、抜歯しやすく、痛みも早い段階で 治まります。痛みが残りやすかったり、頬が腫れたりするのは、下の親知らずを抜歯した時です。このような症状がでると、日々の生活にも影響がでますので、抜歯後は抗生物質や消炎剤、また痛み止めを飲むことで、痛みを軽減したり、感染を予防したり、炎症を抑えるようにしているのです。
2. 他の歯の代わりに使えなくなる
親知らずの状態は良いにも関わらず、手前にある歯が悪くなり、抜かないといけない 場合、親知らずを移植したり、ブリッジや入れ歯のひっかけ部分の土台として使うことがあります。もし親知らずをすでに抜いていたら、このようなことができないのです。
しかし他の歯の代わりに使えるのは、好条件がそろった場合のみですし、安定するまでに、時間もかかりますので、実際にはその可能性は高いとは言えないのです。親知らずを抜歯するのは、こわいですし、また痛そうなので、できるなら止めたいですね。それでも抜歯をしなければいけないのは、理由があるからなのです。
親知らずが虫歯だから抜歯をする際のメリット
1. 隣の歯を守る
親知らずの隣の歯(第二大臼歯)は、親知らずがあることで虫歯や歯ぐきの炎症を 引き起こしやすい状態になっているのです。親知らずの虫歯を放っておくと、隣の歯も巻き添えにして悪くなる可能性が高いので抜歯をすると、その予防ができますし、その後の歯磨きもしやすくなります。
2 親知らずが原因のさまざまな不快な症状が解消される。
親知らずが原因で、痛み、歯ぐきの腫れ、口臭、食べ物がつまる、肩こり、頭痛など さまざまな不快な症状が起こってくることがあります。しかし抜歯をすると、そういった症状が緩和されたり、解消されるのです。
3. 歯並びを守る
親知らずが原因で、歯並びが変わることもあります。一番奥に生えてくることによって、そのひずみが生じるからです。このことを未然に防ぐため、抜歯をすることがあります。親知らずのせいで、必ず歯並びが悪くなるというわけではありませんが、 起こりうるのです。
親知らずの虫歯に気づいたら、歯科医院で診察を受け、その虫歯の状態や、どういった治療がいいのかを把握することが大切です。次に虫歯がある親知らずと無い親知らずの抜歯による違いを説明致します
親知らずが虫歯だと抜歯がより痛い??
虫歯がある親知らずと無い親知らずの抜歯による違いですが、こちらはやはり生え方や虫歯の状態にもよります。また骨や神経の状態、歯ぐきの炎症、それに体調にもよりますので、痛みが増すかどうかは一概には言えないのが現状です。
膿がたまった状態になっていたり、また歯ぐきが腫れている場合などは、すぐに抜歯ができない事があります。この状態で抜歯をしてしまうと、治りが悪く、痛みも続くことが多いのです。ですから、腫れが引くまで待たなければなりません。そうなると治療の期間も長くなりますから、治療費がかさむことになります。
また虫歯でない場合ですが、生え方によっては簡単に抜歯できない事があります。 例えば下の親知らずで横に寝ている状態ですと、単純に抜くことはできません。 この時は親知らずの頭の部分をスライスして、スペースをあけ、前に少しずつずらしながら抜いていくことになりますので、こちらも通常の抜歯よりは治療費がかかるでしょう。
治療費については、症状によって異なりますし、歯科医院によって保険点数の取り方が微妙に異なるのが現状です。ですから親知らずの抜歯の費用をここで明確にはできないのですが、保険証を持っていれば、全額を負担する必要はなくなります。もし気になるようでしたら、どれくらいの治療費になるか、あらかじめお聞きになることをおすすめします。いずれにしても、早めに歯医者さんへ行かれることが、一番なのです。
最後にためになる親知らずの記事まとめ
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以上になります。しっかりと知識を身につけ虫歯を治し、健全なお口の環境を身につけてくださいね!最後までありがとうございました!