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智歯周囲炎って何?症状と原因、治療法について。

2016年01月05日 14時26分
智歯周囲炎をご存知ですか?疲れた時など、奥歯に痛みや腫れがでることがあります。いわゆる親知らずが痛むという時の典型的な症状です。

そもそも智歯周囲炎とは

智歯周囲炎(ちししゅういえん)という単語はあまり一般的ではありません。この単語に含まれる智歯(ちし)とはいわゆる親知らずの事を指します。そして周囲炎(しゅういえん)とは周りに炎症がある状態を指します。つまり智歯周囲炎とは親知らずの周りに炎症がある病気の名前の事です。炎症とは、智歯周囲炎では細菌から身体を守るために身体が抵抗することで起こります。しかしながら炎症が起こると痛みや腫れが出るという問題が起こります。このため親知らずを原因として、炎症による症状が出ている状態を智歯周囲炎と呼びます。

智歯は全ての方が持っている歯ではありません。1本から4本のいずれかの本数を持っている方もいれば、1本も持っていない方もいます。また他の歯と同じように綺麗に並んで生えている方がいれば、横向きに生えている方や完全に歯肉の中に埋まっている方もいます。

症状

上記の通り智歯周囲炎は炎症によって引き起こされます。そのため基本的には炎症によって発生する症状の多くが現れます。まずは痛みが起こることや歯肉が腫れるという症状があります。気付きやすい症状は痛みで、智歯は奥の歯であるため奥歯に鈍い痛みが続きます。また押すと痛みが出ます。そして腫れについては頬も腫れる事があるため、腫れが強くなった場合に気付きやすい症状です。また口臭も現れます。

さらに炎症がひどくなると口が開きにくくなり、また飲み込む際にも痛みがでます。そして痛みがある顎の下から首の辺りにしこりがでます。これはリンパ節と呼ばれる部分で、口の中に炎症がある場合に腫れていきますので、智歯に症状がある際に炎症の目安になります。そして進行していくにつれて全身に倦怠感が現れ、37℃から38℃の熱が出ます。場合によっては頭痛なども起こります。また原因となっている智歯がある側の首が大きく腫れることがあり、口の中へ膿が出ます。このように激しい症状が現れます。

この症状を抗生剤などで鎮めた後、適切な治療が行われない場合、慢性智歯周囲炎(まんせいちししゅういえん)と呼ばれる、炎症や症状は軽くなっているけれど、疲れた時などに再度強い炎症が現れる状態になります。加えて、この炎症の症状が強く現れている状態を、慢性に対して急性智歯周囲炎(きゅうせいちししゅういえん)と呼ばれます。

原因

智歯が生えるべき位置や方向に生えていないことが原因となります。具体的に智歯が生えるべき位置にないということは、例えば低く生えているという事が1つ挙げられます。智歯が生えている咬み合わせの高さが低い場合、歯肉が歯を一部分だけ覆っている事は珍しくありません。この時歯磨きなどの口の中の清掃をしても、智歯の部分だけ磨き残しがある可能性があります。また生えるべき方向に智歯が生えていないという事として、智歯が横向きに生えている場合があります。下あごの智歯周囲炎の多くはこのために起こります。上記のものと同様に、横向きに生えている場合は智歯の清掃が困難です。そのため同様に磨き残しがある可能性が高くなります。

このように智歯やその周りには清掃が難しい事から細菌が住み着きやすい状態であると言えます。そこで口の中の細菌が原因となり、慢性智歯周囲炎となります。そして静かな慢性智歯周囲炎が引き起こされ、それが急性智歯周囲炎へと進み、いわゆる親知らずが痛いという状態へ発展します。

応急処置

急性智歯周囲炎となった場合、非常に激しい症状が現れます。この時は歯を抜くという治療(抜歯;ばっし)はできません。そのため応急処置として、炎症を鎮める事が必要となります。まず炎症が比較的軽い場合には洗浄と消毒を行います。そして含嗽薬でのうがいを勧めます。炎症が進んでいる場合は膿が溜まっている場所があるため、そこを切って膿を出します。また細菌に対して抗生剤を使用し、炎症が静まる事を待ちます。

基本的には上記の手順で炎症を鎮めていき、慢性智歯周囲炎になった所で必要に応じて抜歯をします。あるいは下に記載する被覆粘膜弁切除(ひふくねんまくべんせつじょ)という治療を行います。しかしながら多くの方は抗生剤を使用する治療を主体とする事が多いはずです。定期的に歯科医院を受診している方は、始めに取ったレントゲン写真から智歯があることを知っています。そのため、例えば今後咬み合わせに関わらない上に炎症が起こる可能性だけを持っている歯は、炎症が起きていないあるいは軽度な場合に抜歯をします。場合によっては被覆粘膜弁切除を行います。しかし突然痛みが出て受診した方は炎症が進行しているため、抗生剤で炎症を鎮めることが最善となります。

歯科医院で行われる手術

歯科医院で行われる手術として代表的なものとしては、水平埋伏智歯抜歯(すいへいまいふくちしばっし)、被覆粘膜弁切除などが挙げられます。以下にそれぞれの特徴について記載します。

水平埋伏智歯抜歯について

まず水平埋伏智歯抜歯ですが、これは横向きに生えている下あごの智歯、つまり奥歯を前歯側に押すように生えている下の智歯を抜歯するという内容です。この手術においては、場合によっては歯科医院で行えない可能性があります。その理由は、智歯の根っこの先が下あごの骨の中に入っている神経に近い可能性があるためです。このような場合、神経を傷つける事が起こり得るため、大きい病院での治療を勧められる事があります。しかしながら手術の方法は基本的には同じであるため、以下に記載します。

水平埋伏智歯は、麻酔をかけた上で歯肉を切り開いていくことから始まります。切り開く範囲は、手前が智歯の奥から2つ目の歯の外側、つまり舌側の反対から始まり、奥は智歯の後ろの硬い部分に沿って数cmです。歯肉を剥がし終えたら歯が見やすくなって抜けると考える方も多いかと思いますが、歯は歯の頭側の方向にしか抜けないため、智歯の手前の歯が邪魔になって抜けません。そのため智歯の頭の部分を切って取り出します。この際、骨が邪魔で頭を切り取れないことがあるため、骨を削る事もあります。そして切り取った歯の頭があったスペースを利用して智歯の根っこを抜きます。その後は炎症のせいでできた悪いものがあればそれを取り除き、もとのように縫い合わせます。以上が水平埋伏智歯抜歯です。

被覆粘膜弁切除と普通抜歯について

続いて被覆粘膜弁切除と普通抜歯について記載します。被覆粘膜弁切除は歯肉が智歯に被さっている場合に行われます。麻酔をかけた後、窓を開くように歯肉を切り取っていきます。これにより他の歯と同様に智歯が生えている状態にします。これらの治療が一般的に行われる智歯への対応になります。

その他の場合

補足としては、例えば上あごの智歯の場合も大きい病院での治療を受ける可能性があります。上あごの骨の中、頬の奥で鼻の横の辺りには骨に空洞があります。これを上顎洞(じょうがくどう)と呼びます。上あごの智歯は根っこが少しだけ上顎洞の中に入っている場合や、場合によっては上顎洞に深く入っている場合があります。この時歯を上顎洞に落とす可能性や上顎洞炎になる可能性があるため、大きい病院での治療となります。上あごの智歯についても方法は同様に、歯肉の一部を切り開き、場合によっては骨を削り、上あごの智歯が抜ける状態にして抜歯をします。

放置した場合

智歯周囲炎を放置した場合、首や顎の下、そして喉などにある筋肉の隙間に細菌が感染し、炎症が起こります。具体的には膿が溜まっている状態である膿瘍(のうよう)という病気が上記の場所にできる事があります。また膿が点在している状態である蜂巣炎(ほうそうえん)という病気になる事があります。これらは炎症が起きている場所にでき、そこに痛みや腫れ、赤くなる事に加えて口が開きにくくなる事等の症状があります。また膿が溜まる事や発熱をする事もあります。

こういった場合は食事を取る事も困難になります。つまり深刻な状態であり、緊急の治療が必要になります。治療としてはまず抗生剤を使用して炎症を鎮めます。一般的な歯科医院では口から飲む錠剤の抗生剤で炎症を鎮めることから始めます。しかしながら錠剤の抗生剤では効果が不十分な事が少なくないため、大きい病院で抗生剤の点滴をする事になります。また食事が取れない場合は、同じように点滴で栄養を入れます。

このように智歯周囲炎を放置した場合、入院をして抗生剤と栄養を点滴で身体に入れることも起こり得ます。また膿がまとまって溜まっている場合はその場所をメスで切り開き、膿を流し出させます。膿が点在している場合も、抗生剤を使用して蜂巣炎から膿瘍の状態にして、同様にメスで切り、膿を出します。まとめると、智歯周囲炎は首や顎の下、のどなどの筋肉の隙間に炎症が広がっていき、色々な場所で膿が溜まっている状態になります。膿がある場合は抗生剤で炎症を鎮め、膿を外に出します。そして炎症がある程度落ち着いたところで、原因の智歯の抜歯となります。つまり、放置させることで治療の期間は大いに長くなる可能性があります。智歯や奥歯に痛みがある場合は早期に歯科医院を受診することを勧めさせていただきます。

 

 

智歯周囲炎」関連記事:

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