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親知らず抜歯は年齢でリスクや痛みが違う!?年代別問題点まとめ。

2015年11月10日 11時00分
親知らずを抜歯する年齢は、手術の難易度やリスクに多大な影響を及ぼします。今回は20歳前後、30~40代、50代以上に分けて、それぞれの年代の親知らず抜歯における優位点や問題点を明らかにします。

親知らず抜歯は年齢でリスクや痛みが違う!?年代別問題点まとめ。

親知らずと年齢について 親知らずはいつ頃抜くのがベスト?

親知らずの位置や生え方、歯の状態(虫歯、歯周病)などにより、抜かなければならないかどうか、ということも変わってきます。親知らずについて抜くか否か迷ったら、早く抜いたほうがいいパターンなのかどうか歯科医師に尋ねてみましょう。

抜いたほうが良い状態の親知らずであればできるだけ早めに抜くのがベストです。

20歳前後の時に抜くとどんな利点がある?

親知らずは18歳くらいから生えてくることが多いです。できるだけ若いうちに抜くことで次のような利点があります。

1.傷口の治りが早い

若いうちは傷の回復が早いため、症状が長引かずに済みます。

2.骨が軟らかいので抜きやすい

骨が軟らかいと歯も抜けてきやすい為、早く抜くことができます。抜歯は時間がかかるほどその後に出てくる症状も強く出やすいので早く抜けることは大きなメリットです。25歳くらいを境に骨が硬くなり始める、と言われています。

3.麻酔が効きやすい

麻酔は一般的に、痛みがすでに出ている場合には効きづらい傾向があります。親知らずに痛みが出てから抜くと、麻酔がなかなか効かずに大変な思いをすることがあります。親知らずがトラブルを起こしていない、なるべく若いうちに抜く方がそのようなリスクを避けることができます。

4.手前の歯に虫歯を作るリスクを減らせる

親知らずはしっかりとブラッシングをすることが難しく、また斜めに生えていたりすることも多い為、手前の歯に虫歯を作ってしまうことが少なくありません。

5.手前の歯に歯周病を起こすリスクを減らせる

30歳くらいになると歯周病にかかるリスクが高まってきます。親知らずは非常に歯周病を引き起こす危険性の高い歯で、手前の歯を巻き込むことも多く、しばしば深い歯周ポケットを作ります。

6.歯並びに影響を与える心配がない

特に斜めに生えていたり倒れている親知らずは、全体の歯並びを乱してしまうことがあります。早めに抜くことでそのような不安をなくすことができます。

7.神経や血管を傷つける危険性が少ない

20歳前後ではまだ歯根が完成していないことも多く、歯全体が短いため、下あごの骨の中にある大きな神経や血管を傷つけるリスクが低くなります。

8.健康状態が良い時に抜いておくほうが安心

歳をとるにつれ、いざ親知らずにトラブルが起こっても、持病や妊娠などによって、抜歯ができなくなる場合が出てきます。その点ではなるべく若いうちに抜いておいたほうがのちのち安心です。

30~40代で親知らずを抜くとどんなリスクがある?

1.虫歯を作っている可能性がある

歳をとるにつれ、親知らず自体、また隣の歯に虫歯を作っている可能性が高くなります。

2.歯周病にかかっている可能性がある

30代、40代・・となるにつれ、歯周病のリスクは高くなってきます。歯周病によって失った骨は自然に戻ることはありません。

3.抜歯に時間がかかる

歯根は完成しており、歯根が曲がっていたり肥大している場合は非常に抜歯が困難になることがあります。また、骨も硬くなってきていますので抜歯に時間がかかります。

4.抜歯後の症状が続きやすい

歳をとるにつれて傷の治りは遅くなります。また、骨が硬いなどの理由で抜歯により時間がかかるため、抜歯後の症状が強く出て、しかも長く続く傾向があります。

50歳以降で親知らずを抜くとどんなリスクがある?

1.全身疾患を持っている可能性が高くなる

50歳くらいになると、高血圧や糖尿病などの全身疾患を持っている人が増えてきます。その場合、抜歯をする際に出血が止まりにくくなったり、感染の危険が高くなったりなどのリスクが高まります。

2.骨を削る量が増える

骨はますます硬くなり、親知らずと骨の隙間もだんだんと狭くなり、癒着したような状態になってきます。そうすると歯がなかなか抜けず、骨と歯を削り取って抜くことになり、大変大掛かりな抜歯となります。また、それだけ出血の量も増えたり、術後の症状も重く出てきます。

そもそも親知らずを抜かなくていい時はどんな時?

1.まっすぐきちんと生えており、手入れができる場合

他の歯のようにまっすぐ生えて、きちんと噛み合っていて虫歯や歯周病もなく、自分でお手入れがきちんとできる場合には抜く必要はありません。

2.骨の中に完全に埋もれて一体化している場合

親知らずが完全に骨に埋もれていて骨の一部のようになっている場合で病変などの異常もない場合には抜く必要がありません。

3.健康上の理由で危険が伴う場合

重い全身疾患がある場合で、外科手術においてリスクが高すぎる場合には健康を優先し、あえて抜歯を行いません。症状が出た場合は薬物療法で経過を見ることになります。

親知らずと年齢の関係 まとめ

最後に親知らずと年齢の関係について、重要な点をおさらいしておきましょう。

親知らずを抜くベストな時期

  • 抜いたほうがよい状態の親知らずはなるべく早くがよい

20歳前後で親知らずを抜く利点

  • 傷口の治りが早い
  • 骨が軟らかいので抜きやすい
  • 麻酔が効きやすい
  • 手前の歯に虫歯を作るリスクを減らせる
  • 手前の歯に歯周病を起こすリスクを減らせる
  • 歯並びに影響を与える心配がない
  • 神経や血管を傷つける危険性が少ない
  • 健康状態が良い時に抜いておくほうが安心

30~40代で親知らずを抜く場合のリスク

  • 虫歯を作っている可能性がある
  • 歯周病にかかっている可能性がある
  • 抜歯に時間がかかる
  • 抜歯後の症状が続きやすい

50歳以降で親知らずを抜くリスク

  • 全身疾患を持っている可能性が高くなる
  • 骨を削る量が増えるため抜歯が困難になる

親知らずを抜かなくても良い場合

  • まっすぐきちんと生えており、手入れができる場合
  • 骨の中に完全に埋もれて一体化している場合
  • 健康上の理由で危険が伴う場合

 

いかがでしたか。我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

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