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虫歯で歯に穴が空いている!アナタの虫歯の程度診断と、治療法について

2015年11月23日 10時10分
虫歯で歯に穴が空いてしまっている状態ではありませんか?このページでは、虫歯が歯に穴を空けるメカニズムから、程度、治療の方法まで詳しく説明いたします。

虫歯で歯に穴が空いている!アナタの虫歯の程度診断と、治療法について

虫歯で歯に穴が空いているのはどんな状態?どんなことが考えられる?

虫歯が目で確認できるくらい歯の表面に穴が空いていたり黒ずんでいる状態は虫歯中期です。

歯の表面のエナメル質を虫歯菌が溶かし、歯の中の層、象牙質まで虫歯が進行している状態です。この状態の症状は冷痛があり、食事をとったり飲み物を飲むときにズキっとした痛みやしみる感覚があります。

歯に穴を空けている虫歯が進行すると、どうなるか

そして、さらに虫歯が進行していると神経まで達する虫歯後期に移行します。このときには激痛があり、何もしていなくてもズキズキとした痛みがあります。この状態で治療を行えば、神経を抜く処置を必要とします。治療には麻酔を使用して行うのですが、痛みが出ている状態だと麻酔を何本打っても効かないことがあります。

放置するとどうなっていくか

一番最悪な状態は、歯を残せないほどの穴が歯に空いている状態です。ほとんど歯の根しか残っていない場合、治療の選択肢が抜歯しか無くなることがあります。

そもそもなぜ虫歯で歯に穴があいてしまう?

お口の中にいる虫歯菌(ミュータンスレンサ球菌)は食事に含まれる糖類を基質として酸を産生します。この酸はとても強力で歯の表面エナメル質を脱灰させ、さらには溶解させていきます。しかし、虫歯初期の脱灰は一方的に進行するものではなく、唾液の働きにより歯から溶出していたカルシウムイオンやリン酸イオンが再び歯に取り込まれ歯の再石灰化を行います。この脱灰と再石灰化の均衡が保たれているうちは虫歯で穴があくことはありませんが、虫歯菌の作るバイオフィルムに覆われる時間が長くなってしまうとバランスが脱灰に傾き、歯に穴をあけてしまいます。

虫歯の穴にも初期、中期、後期、末期がある?

虫歯初期

虫歯が歯の表面のエナメル質を少し溶かしている状態。痛みもなく、見た目では虫歯だと判別しづらいです。

虫歯中期

目で確認できる程度の小さな穴が空いていたり、歯の表面が黒ずんでいたりします。歯と歯の間が虫歯になっている場合はフロスをとおすと糸が切れます。飲食のときに冷痛が出てくるため、自身でも虫歯だと気づけます。

虫歯後期

虫歯中期と見た目はあまり変化しませんが、虫歯が歯の神経にまで達している状態です。見た目では分かりづらいですが、常に激痛が生じますので、その場合は神経にまで虫歯が達しています。

虫歯末期

虫歯後期での激痛が出ていたのにもかかわらずそのまま治療を行わなかった場合、歯の根だけ残っているような状態です。末期になると歯の神経も死んでしまっているため痛みの症状もありません。歯自体も黒ずんでいたり、色が変色してきます。また、歯が非常に脆くなるため、硬いものをかんだら歯がかけてしまうことがあります。

虫歯の穴を埋めるにはどのような治療が行われる?

初期から中期の場合

虫歯初期の状態では治療はせず、経過観察を行います。虫歯中期のような小さな穴があいている虫歯の場合は、歯の表面に白いプラスチックを詰めて治療を行うことが多いです。ただ、虫歯の大きさや虫歯のできた場所によっては小さな銀歯を詰める処置を要する場合もあります。この場合は治療回数として2回の通院が必要となります。

後期から末期の場合

大きな穴が空いてしまった後期の場合ですと、まずは神経を抜く処置を行い、歯に土台をたてて、最終的に大きな被せ物をつけます。末期の状態だと、治療困難なため抜歯を行います。いずれの治療にも麻酔を用いて行いますので、治療に痛みは伴いません。穴が空いているのに気付いたら早い段階で治療を行えれば、自分の歯の切削量もすくなく、治療回数も治療にかかる費用もすくなくすみます。

虫歯に穴が空いているのですが痛くないです、これは危険?

一度激痛があり、痛みが引いた場合

一度激痛があった後に痛みが遠のいて痛みがない状態の場合、歯の神経が死んでしまっている可能性があります。神経を抜く処置を要しますので治療に時間がかかります。

小さな穴で、一度も痛みがない場合

歯の面に小さな穴が空いていてまだ痛みがない状態ですと、虫歯の初期段階ですので虫歯が進行しないように穴の開いている部分は特に念入りに歯磨きするように心がけてください。
虫歯ではないのですが歯の表面に小さな穴の突起が出ている歯があります。それは歯の先天的な形態異常で、虫歯が原因でできたものではありません。(中心結節と言います)この結節自体は悪さをするものではありませんので、症状がとくにない場合は気にする必要はありません。

まとめとして、その他虫歯の穴に関して注意すべきことは何??

穴が開きやすい場所は歯と歯の隙間になりますので、歯の表面に粗銅になっていないかどうか毎日フロスを通して確認してみてください。歯に穴が開いてしまっては治療をするしか穴を埋める手段はありませんが、穴が開く前段階であれば「リカルデント」「フッ素」等を使用して歯の再石灰化を促すことで穴があくのを予防する事もができます。

また、歯に小さな穴が開いてしまった場合、穴に食べカスがつまり、より虫歯を進行させてしまうこともありますので穴の開いている部分は特に歯磨きを丁寧におこなって虫歯をそれ以上進行させないようにしてください。

 

いかがでしたか。我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

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