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口内に最もできやすい癌である「舌癌」。アナタの舌は大丈夫?

2015年10月02日 12時45分
「舌癌(ぜつがん)」をご存知ですか?口内で最もできやすく、首に転移する危険性も比較的高い、舌癌。早期発見が命です。このページでは、初期症状や間違いやすい別の病気との見分け方、また手術や治療の内容まで完全網羅しています。是非ご一読ください。

口の中で最もできやすい癌である舌癌(ぜつがん)

舌癌は口の中で最もできやすい癌です。場合によっては舌を全て取り除くという手術を行います。さらに治療も大掛かりなものが多く、苦痛を伴います。そのような舌癌という病気について知って頂きたいと思います。

そもそも舌癌って何?

舌癌はその名の通り舌にできる癌(がん)のことを言います。舌というと根元から先までを広く想像できると思います。しかしながら医学的には舌の根元にできる癌は舌癌と呼ばれず、大まかに言うと舌の中でも目で見える場所のあたりにできた癌を舌癌と呼びます。ここでは医学的に言う舌癌について記載します。

口内の癌で最も多い舌癌

日本では口にできる癌の中で舌癌が最も多いと言われています。口の中の癌が舌癌である割合は25%から69%と言われています。中でも日本頭頸部癌学会という癌を専門とする学会からは60%という数字が発表されているため、この数字が特に目安になると考えられます。高いものでは90%とも言われています。このように口の中の癌は舌癌であることが多いため、舌に異常がある場合には注意が必要になります。

死亡率について

もし舌癌を患った場合、気になる事は死亡率だと思います。しかしながら舌癌の死亡率には舌癌がどのような種類の癌なのか、あるいはどの程度舌癌が進行しているかによって大きく変わるため複雑です。ここではどのような種類の癌だと死亡率が高くなり、どのような癌が比較的安全な癌であるかを中心に死亡率について記載します。癌は

  • 「高分化型」
  • 「中分化方」
  • 「低分化型」

の三つに分類され、大まかに言うと舌癌の死亡率は高分化型の癌であれば比較的低く、低分化型の癌になるほど高くなりますが、それと合わせて癌がどの程度進んでいるかによって死亡率が決まります。極端な例を挙げると高分化型であっても癌が非常に深刻な事態と言えるほど進んでいる場合には、死亡率は低くはならないということです。

<比較的安全な癌(高分化型)>

まず癌が比較的安全なものか危険なものかの目安は、癌の一部を切り取って顕微鏡で観察することで分かります。比較的安全な癌について記載しますと、顕微鏡で見た時に、癌の部分が正常な部分と比べると間違ったつくりをしているものの、多少なりとも正常に近い部分を癌が作ろうとしている場合は比較的安全な癌と言えます。このような比較的正常な部分に近い部分を作ろうとしている癌は「高分化型(こうぶんかがた)」と呼ばれる種類の癌にあたります。もちろん無害ではありませんが、治療が成功する割合は危険なものと比べると高くなります。

<危険な癌(低分化型)>

危険な癌がどういったものかというと、高分化型の癌と反対に全く正常な部分を作ることをしていない癌です。つまり形などどうでも良いと言わんばかりにただただ広がる、あるいは大きくなる癌です。これは「低分化型(ていぶんかがた)」とう種類の癌にあたります。この種類の癌は、大きさなどの条件が同じ高分化型の癌と比べても治療が成功する割合が低くなります。

舌癌の初期症状は?

見た目や、その他感じる症状

まず初期と言え、舌癌がある程度の大きさになると目で見て分かります。

  • 膨らんでいる
  • 白く広がっている
  • ただれている
  • えぐれている

以上のどれかに当てはまるのが一般的です。痛みで舌癌と疑える場所を見つけられるのではないかと思う方も多いかと思いますが、初期の舌癌では痛みがないことも珍しくありません。そのため初期では口の中をよく見ることで何とか見つけられることもありますが、舌の裏や横にできたものは患者様ご自身で見つけることは困難と言えます。

また変な味を感じる場合や味を感じにくくなったという方も舌癌の症状ではないかと心配するかもしれませんが、初期に限って言えば舌癌ができたときの主なサインとして、味の問題が現れるという報告は少ないです。しかしながら、舌癌の可能性を否定することと、別の病気を発見・治療するためにも、大きな病院を受診することが望ましいと思います。早期発見に努めるにあたり、疑いを全て無くしていくことが必要です。

口内炎や入れ歯の傷と区別する方法

<紛らわしい症状「外傷性潰瘍(がいしょうせいかいよう)」とは>

初期の舌癌は他の病気と区別する必要があります。まず舌癌と区別する対象となる代表が「外傷性潰瘍(がいしょうせいかいよう)」です。非常にシンプルな病気ですが解説させて頂きます。これは入れ歯や被せ物、歯が原因となって、例えば食い込んでいる場合やかんでしまった場合に、舌の表面がえぐれてしまった状態です。表面がある深さ以上にえぐれることを潰瘍(かいよう)と呼びますが、上に記載したように舌癌の初期にも表面がえぐれる、つまり潰瘍ができることがあります。これと入れ歯などが当たってできた潰瘍を区別することが舌癌を早期に見つける上で重要です。

<区別する方法>

区別の仕方は単純で、例えば入れ歯を修理することなどで傷の原因を取り除き、1週間して小さくなれば舌癌ではないと判断します。癌は小さくならないからです。続いて「口内炎」も初期の舌癌を疑いますが、区別の方法は似ています。癌が疑える口内炎にステロイドが入った軟膏を塗るといった治療をして、1週間程度して小さくなっていれば癌ではないという判断をします。外傷性潰瘍と同じで癌が小さくならないという性質を利用します。

舌癌の原因は何?

舌癌は1つの原因から引き起こされるのではなく、いくつもの危険性を高める事柄が合わさって癌になると言われています。その危険性を高める事柄として一般的に言われていることは他の口の中の癌と共通していています。代表的なものは

  • たばこ
  • お酒

です。そして特に歯科と関わりが深いものは

  • 入れ歯
  • 虫歯

です。舌と歯がこすれる継続的な刺激が癌の原因となります。同じことが被せ物(クラウン)にも言え、場合によってはご自身の健康な歯が舌にこすれる状態である時も舌癌の原因となり得ます。そして癌になりやすくなる病気である白板症紅板症から癌になる事も原因となります。

歯周病が舌癌の原因になる!?

その他にも最新の研究では、歯周病を患っている方は口の中の癌になる危険性が高いということが分かっています。あまり一般的ではないかもしれませんが、非常に信頼性の高い研究の結果です。またヒトパピローマウィルスが口の中に癌ができる危険性を高めているという研究結果もあります。このように危険性を高める事柄はまだ全てが発見されている訳ではありませんが、日進月歩で新たに危険性を高める事柄を探すための研究が進んでいるということが口の中の癌についての現状です。

舌癌は他の場所に転移するのか?

癌の転移(てんい)とは、舌癌でいうと舌という限られた場所にあった癌の一部が、身体の他の場所へ散ってしまうことを言います。一般的に口の中の癌の一部はまず首(首のリンパ節)に飛んでいくことが多いのですが、口内の癌の中でも、舌癌は他と比べて特に首に飛ぶ可能性、危険性が高いと言えます。舌癌のように掘り進んで大きくなる種類の癌は首に飛ぶ危険性が高い癌です。また舌癌の厚みが4~5mm以上になると、首に飛んでいる可能性が高いと言って差し支えないでしょう。

舌癌は首に転移しやすい

また、首にとどまらず、癌は全身へと転移していきます。つまり身体中に癌の一部が飛び散り、たどり着いた先の臓器を壊しながらさらに他の臓器へと飛び続けていきます。基本的に肺に転移することが多いのですが、放置しておいた場合は最終的に各臓器から骨に至るまで癌が行きわたります。骨のように硬い部分にどのように癌が飛んでいくのか疑問に思う方も多いと思いますが、答えは簡単で骨を溶かして増えていきます。このように全身に転移した場合も現場では珍しくないのですが、結果としてはそのような状態の患者様は惜しくも亡くなられる事が多いです。

舌癌の手術方法や治療方法はどのようなものですか?

手術について

舌癌の手術は転移を含めて癌がどれだけ進行しているかによって方法が変わります。

癌の大きさが4cm未満の場合、つまり舌の半分に満たない大きさの場合は舌の一部を癌の周囲を含めて切り取る手術をします。それ以上の大きさの場合は大きさに合わせて舌の半分を切り取る手術や、舌のほぼ全部、あるいは完全に切り取る手術となり、切り取る範囲が広がっていきます。この場合は首への転移がない場合も転移が後々起こらないようにするため、あるいは発見できなかった転移があるかもしれないため予防の意味を込めて、首の一部を転移しやすい部分を含めて大きく取り除きます。首への転移が確実にある場合も、それぞれの大きさごとの舌を切り取る手術に合わせて首の一部を大きく切り取る手術を行います。

別の治療方法について

そして癌の治療は手術の他に、化学療法(かがくりょうほう)という薬で癌を殺す治療と放射線療法(ほうしゃせんりょうほう)という放射線で癌を焼き殺す治療を行います。

<化学療法>

基本的に口の癌は口の表面から癌が生まれる「扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)」と呼ばれる種類の癌がほとんどです。扁平上皮癌に対しては化学療法が効きやすいと言われています。一般的にはシスプラチンという薬にフルオロウラシルという薬を合わせて使用します。また近年ではドセタキセルという薬を加えた治療も増えているという報告があります。

<放射線療法>

この化学療法に合わせて放射線療法を行うことも多いです。これを化学放射線療法と呼び、薬による治療と合わせて放射線で癌を焼き殺します。この治療は放射線治療よりも治療の効果が強まります。放射線治療自体も扁平上皮癌には効果が高いため、化学療法と合わせるとさらに効果が増すという事です。

このように癌の治療は手術と化学療法、そして放射線療法が基本となっています。体が耐えうる場合は化学放射線療法を行うこともあります。基本的な流れは手術と放射線療法、化学療法の全て行うことが最初の選択肢です。どれかができないという場合は可能なものを選んで行っていきます。

舌癌を早期発見するためにどのような症状があると注意した方が良いか?

主な初期症状

舌癌の症状を患者様ご自身で感じる症状として、

  • しこり(こぶやできものと表現することもできる)がある
  • 喋りにくい、舌を動かしにくい
  • ただれている
  • 白くなっている

ケースが挙げられます。このような症状は舌癌の危険性を疑って良いと思います。

危険性が高いものを見分ける目安

また危険性が高いものを見分ける目安として、まず異常がある部分の周囲がどのようになっているかを見るべきだと思います。一概には言えませんが、癌の周囲は異常がある部分と正常な部分の見分けがつきにくくなっている場合が多いです。そのため傷や口内炎のような症状がある場合は、この点に注意して見る必要があります。そして癌は硬くなっていることが多いため、異常がある部分を軽く触って硬い場合は注意が必要です。専門家でなければ分かりにくいと思いますのであくまで目安程度となりますが、参考にして頂きたいと思います。

首にも注意が必要!

最後に首のリンパ節が腫れている場合に、病院やクリニックから出された痛み止めを飲んでも治らないときも癌であるサインの可能性があります。特に硬くなっていてコリコリと動かない場合は危険です。もちろん他の病気の可能もは大いにありますが、舌癌の可能性は否定できません。

舌癌 まとめ

最後に舌癌について重要な点をおさらいしておきましょう。

  • 口内の癌で最も多いのが舌癌
  • 首への転移の可能性が比較的高い
  • 煙草、お酒、入れ歯や虫歯などの刺激が主な原因
  • 歯周病が原因となる研究報告もある
  • 程度に合わせて舌を摘出する手術が行われる
  • 化学療法、放射療法も効果的
  • 舌の違和感を放っておかず、定期的に歯科医院を受診することが早期発見の鍵

初期症状に注意しながら、異変があれば早急に歯科医院を受診することで舌癌を早期に発見できる可能性が高まります。大切なのは自己解決しないことです。定期的に歯科医院を受診して、異常がないか調べてもらうことが、早期発見のために最も効果があるといえるでしょう。

いかがでしたか。我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

 

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