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歯肉のできもの、エプーリスっていったい何?

2015年12月03日 17時43分
歯肉に出来たできもの、心配ですよね。ここでは歯肉のできものについての解説、エプーリスとは一体何?などアナタの疑問にお答え致します。

歯肉のできもの、エプーリスっていったい何?

歯肉にできるエプーリス

歯肉にできものができた場合、癌を疑う方は多いと思います。しかしながら癌の他にもできものの種類はあります。本記事ではその中の一つであるエプーリスについて解説します。

エプーリスとは何か?

できものは専門的には腫瘤(しゅりゅう)と呼ばれます。腫瘤の内、癌のようにどんどん大きくなって体を破壊していくものは悪性と呼ばれます。しかし同じできものですが、癌のように全身を壊していくものでない、つまり悪性の反対ものは良性と呼ばれます。そしてできた場所にとどまっている腫瘤は限局性(げんきょくせい)の腫瘤と呼ばれます。

エプーリスは良性で限局性の腫瘤の事を指します。つまりエプーリスは、大きくなるスピードも遅く、できた場所に基本的には留まって大きくなり、全身に散らばらない腫瘤の事を言います。またここでは単に腫瘤と呼びましたが、エプーリスは上記のような腫瘤、できものの総称ですので、エプーリスの中にはいくつかの種類があります。

エプーリスの原因

エプーリスの原因には様々な事があります。一般的には歯肉の内側、つまり骨と歯肉の間や、その部分より表面に近い、つまり歯肉の表面に近い部分への慢性的な刺激が原因と考えられています。あるいは歯の根っこ(歯根;しこん)についた歯石や、虫歯で歯根しか残っていない場合の刺激も原因となります。

以上の事柄を大まかにまとめると、歯肉の周囲に慢性的な刺激や炎症が起こっていることがエプーリスの原因となります。どのようにして原因となるかをまとめると、合っていない銀歯(クラウン;かぶせもの)や、虫歯で歯根だけになってしまった歯や歯石、口の中の掃除がきちんとできていない事などです。これらが刺激となり、エプーリスを引き起こす可能性があります。

エプーリスの症状

エプーリスは歯の近くの歯肉であれば様々な場所に発生します。最もよく発生する場所は歯と歯の間の歯肉で、歯の表側から裏側にかけて腫瘤ができることが多いです。また発生しやすい歯は上の前歯です。場合によっては歯を抜いた場所にできることもあります。

多くの場合、形に特徴があります。例えば歯肉と腫瘤の付け根が茎のように伸びていて、そこからブロッコリーのように腫瘤が大きくなっています。大きさは親指の先より小さい程度の腫瘤です。表面はでこぼこしていますが、滑らかな腫瘤です。一般的には口内炎のようにえぐれた傷、つまり潰瘍はありません。大きい腫瘤では上記の通り歯の表側から裏側にかけて大きくなります。歯が揺れる事や、傾く事、場所が変わってしまう事などは自覚しやすい症状として挙げられます。

エプーリスは放置すべきか、切除すべきか

上記のように、エプーリスを原因として歯が揺れる始める事や傾くことがあります。エプーリスの大きさや位置によって異なりますが、エプーリスを放置すると最悪の場合は歯を失う可能性があります。また、エプーリスは癌などの悪性腫瘍の可能性もあります。歯肉に癌ができた場合の他にも、身体の他の臓器の癌が転移(てんい)して歯肉にエプーリスに似た形を作っている可能性があります。

つまり歯を守る点から切除すべきという理由と、悪性腫瘍の可能性が否定できないため切除すべきという理由が考えられます。そして切除したエプーリスは顕微鏡で観察する検査を行い、悪性の腫瘍でないかを調べる必要があります。妊娠中などで切除することが困難な場合を除き、早期の切除が必要と言われています。

悪性のエプーリスについて

上記の通り、エプーリスは良性の限局性の腫瘤の事を指します。つまり癌などのような悪性のものはエプーリスではありません。しかしながら大きさによっては、患者様が見て癌を疑う場合も多いと思います。歯科医師も同様で、エプーリスと疑われるその病気が他の病気でないか区別して正確な病気が何であるかを決定します。エプーリスについては、どのような病気の可能性があるかと言うと、歯肉の癌などの悪性腫瘍、または他の臓器の悪性腫瘍が歯肉にたどり着いて大きくなった癌です。これらの中からできた腫瘤が何であるかを調べていきます。エプーリスに悪性のものはありませんが、悪性腫瘍である可能性は秘めているといえます。

エプーリスの治療法

エプーリスの治療法は基本的には切除です。具体的には、顎に限らず骨の周りには膜があり、その骨の膜まで含んで切り取ります。そして切り出し、搔把(そうは)という悪い部分を掻き出して綺麗にする治療を行っていきます。さらに顎のエプーリスを取り除くことで歯の面が出てきた場合は、歯石を取ること(スケーリング)や、根っこの表面をツルツルに磨いて汚れを付きにくくする治療(ルートプレーニング)を行います。またクラウンや義歯などが合っていない場合はそれらを修正します。尚、歯根を取り囲む膜からエプーリスが発生した場合や、同じ場所に再度エプーリスができた場合は、必要に応じて歯を抜くこともあります。

エプーリスを切除する上での歯科医院の選び方

エプーリスについては、切除の後に顕微鏡で観察する検査が必要です。そのため切除が必要と判断された場合、最終的には口腔外科を標榜している大きい病院で治療を受けることになります。そのため最初に歯科医院を受診した際に、大きい病院での治療が必要かを判断できる、口腔外科を標榜している歯科医院を選択するべきです。特にその中でも、最近ではホームページで歯科医師の経歴が見られるため、口腔外科での勤務年数が長い歯科医師が在籍する歯科医院は信頼できると考えられます。加えて市中病院などの大きい病院での勤務経験のある歯科医師の在籍する歯科医院はさらに口腔外科に特化していると考えられます。

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