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硬質レジン・コンポジットレジンって一体なに?歯科医と放送作家がわかりやすくまとめました。

2014年06月27日 12時28分
硬質レジン・コンポジットレジンなど調べればよくわけがわからなくなってくる内容を簡潔でわかりやすくまとめたページになっています。歯科に使うプラスチックまとめました!

こんにちは!歯科情報サイト「どくらぼ」でございます!

本日は

硬質レジン

をテーマにお送りしたいと思います。

硬質レジンと一言で言っても調べると

  • 硬質レジン前装冠
  • 硬質レジンジャケット冠
  • ダイレクトボンディング(コンポジットレジン充填)    

など色々な用語が出てきてよくわからなくなってしまいますよね。 どこからどこまでが保険適応でどこからが保険が効かないのかなど頭はパニックになります。 ですので、本日は硬質レジンについて、わかりやすくまとめます。

硬質レジン基礎知識

昔は、小さい虫歯はアマルガム、という水銀の入った金属やインレーと言われる銀色の詰め物でしか治療できませんでしたが最近は歯にそっくりな白い詰め物で、1~2日で治療できるようになりました。今回は、その白い詰め物「硬質レジン」について解説していきます。

硬質レジンの特徴をまずはご紹介

歯にそっくりな「硬質レジン」という材料は、プラスチックと同じ仲間です。従来のプラスチックだと強度が咬む力に耐えられませんでしたが、プラスチックの中に微細なセラミックを混ぜこみ、強度を強くしたものです。セラミックの割合を多くして作られた被せ物は以前ご説明しましたハイブリッドセラミック※1と言われています。

  • セラミック       →陶器のようなもの
  • ハイブリッドセラミック→プラスチックと陶器を混ぜたもの
  • 硬質レジン      →プラスチック

※1ハイブリッドセラミックの特徴が簡単にまとめられている記事です

硬質レジンは口の中で直接カタチを整えられる

硬質レジンを用いた治療の一番の特色は、お口の中で直接虫歯で削った所に充填、成形できるところです。硬質レジンは特定の色の光を当てると固まり、硬化するように設計されています。 ですので、カタチが非常に整えやすいです。初めはペーストもしくは少し粘度のある液体状の硬化レジンをお口の中で直接虫歯に削ったところに詰めます。そして、形を整えたところで、特定の光を当てて、硬化させて終了といった治療が可能になりました(硬化後、形の微調整や咬み合わせの調整は必要です)。このような一連の治療を「ダイレクトボンディング(コンポジットレジン充填)」と言います。

詰めている最中は多少時間がかかりますが、被せ物の型を取ったり、接着したりといった手間はかかりません。治療にかかる期間は、1日か2日という短期間で出来る事が大半です。小さい虫歯の治療だけではなく、例えば前歯に盛り足して、すきっ歯の間を埋めるなど、審美的にも良く用いられています。

ダイレクトボンディング(コンポジットレジン充填)は保険が効くの??

ダイレクトボンディングは保険の範囲内で使用できる材料もありますし、保険の範囲外の材料もあります。保険の範囲外の材料は、よりふんだんにセラミックが含まれていたり、色の種類が多彩であったりして、歯の透明感、自然な仕上がりが再現できるようになっています。 値段は保険が適応される場合は3割負担で700円~、保険適用外で1万円~です。また、保険の材料は変質、変色が起こりやすいです。耐用年数としては2~3年と言われています。

ダイレクトボンディングは全ての歯に使えるわけではないので、注意が必要

ダイレクトボンディングの少し残念な点としては、全ての虫歯に使える訳ではない、ということです。強度は随分と向上しているのですが、やはり、お口の外で作った詰め物、被せ物にはかなわない場合もあります。ですので、咬み合わせの強い歯、削っている量が大きい歯だと適用できない可能性もあります。

中には「それでもお願いします‥。」という患者さんもいらっしゃるのですが、割れたり歯が痛んだりと、いい結果にならない事が高い確率で予測されますので、ダメですと言われた場合は他の方法を選択するのが良いでしょう。

ダイレクトボンディングは先生の腕にかなり左右される

注意する点としましては、仕上がりは歯医者さんの腕に左右されるという点です。特に前歯などは先生のセンスも問われる治療になってきます。ダイレクトボンディングを得意とする先生は症例写真を撮影している場合が多いかと思いますので、審美的に納得のいく治療を受けたい!という方は行う前にその先生の今までの症例を見せて頂くのも納得して治療を受けることができるいい方法かと思います。

硬質レジン前装冠の特徴

硬質レジン前装冠とは、中身が金属で表面がレジンで作られている保険適応の歯です。セラミックやハイブリッドセラミックに比べると色味は落ちるものの、金属で出来た歯よりも目立たず歯に近い色を再現することが可能です。

保険で前歯の差し歯(クラウン)を作る時はほとんどが硬質レジン前装冠を使用します。

硬質レジン前装冠のメリット・デメリット

メリット

  • 保険適応なので費用が安く済む(5000~7000円)
  • 金属(銀歯)を使ったものよりも歯の色に近づける
  • 中身が金属なので強度が強い

デメリット

  • 自然な歯の色にはならない
  • レジンは色を吸収しやすいので黄色く変色しやすい
  • 中に金属を使っているので、金属アレルギーの方には適さない
  • 保険の適応範囲は前歯(犬歯まで)のみなので、奥歯には使えない。

白ければ何でもいい。まずは費用が安いものにして欲しいという方にはこちらがオススメです## 硬質レジンジャケット冠の特徴

硬質レジンジャケット冠は、硬質レジン前装冠とことなり、中身もレジンで出来たものです。金属での裏打ちがないため、強度が弱く使用されることは少なくなっています。

硬質レジンジャケットのメリット・デメリット

メリット

  • 保険適応なので費用が安く済む(5000~7000円)
  • 金属を使用していないので、金属アレルギーの心配がない
  • 金属が溶けることによる歯茎と歯の変色を防げる

デメリット

  • レジンは色を吸収しやすいので年数が経つにつれ、変色しやすい
  • 金属の裏打ちがないため、強度が弱く奥歯などには適さない場合がある
  • 保険の適応範囲は前歯(犬歯まで)のみなので、奥歯には使えない。

最後に硬質レジンまとめ

ダイレクトボンディング(レジン充填)

保険適応。保険上はインレー(詰め物)にも使用可能だが、割れる可能性高い。

硬質レジン前装冠

レジン(プラスチック)の裏を金属で補強。前歯(犬歯まで)保険適応

硬質レジンジャケット冠

金属の裏打ちなく、全てレジンで作成したもの。前歯(犬歯まで)保険適応。

セラミック

陶器。レジン(プラスチック)とは異なるもの

ハイブリッドセラミック

セラミックとレジンの間の子

です。この辺りはさらに詳しくまとめていくことが急務ですね。近々まとめます。

大切なことは、しっかりと特徴を抑えることで正しい情報を集めることです。そして、自分が何を必要としているかを見定めそれに適したものを使用するようにしてくださいね。 以上、長くなりましたが硬質レジンについてまとめました。

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