こんにちは!歯科情報サイト「どくらぼ」でございます!
本日は
ハイブリッドセラミック
についてお届け致します。
そもそも、ハイブリッドセラミックとはどんなものなのか?
オールセラミック、メタルボンドなど他のものとどう違うのかなどアナタの疑問を解消していきたいと思います。
ハイブリッドセラミックとは一体なに!?
ハイブリッドセラミックは、オールセラミックとは少し異なった材料です。もともと歯科治療に使用されていた硬質レジンというプラスチックがあり、それに強度が出るようセラミックの粉末を混ぜて作ったものです。プラスチックをミックスして製作したものなので、ハイブリットセラミックと呼ばれています。
ハイブリッドセラミック→プラスチックとセラミックの混合物
オールセラミック →セラミックのみで作られたもの。
ハイブリッドセラミック、その特徴
ハイブリッドセラミックは、そのもの単体では強度が出ないので、被せ物(クラウン)の場合は金属の裏打ちが必要となります。(詰め物“インレー”の場合は単体でも使用する事が可能な場合があります。)
なので、位置づけとしては、保険の前歯の白い(裏が金属、表が保険のレジン)被せ物と、メタルボンド(裏が金属、表がセラミック)の間と考えればよいでしょう。
ハイブリッドセラミックは保険の白い被せ物とメタルボンドの中間
ハイブリッドセラミックのメリット
比較的低価格であること。
おそらく医院の中でメタルボンドやジルコニアや2ケイ酸ガラスのセラミックを揃えている所であったらそれらより価格が一段安く置かれている事が多いと思います。ただ、医院によってはレジンの持つ柔らかい粘り強さに注目し、より質の高いハイブリットセラミックを揃えている所もあります。その場合はこの限りではありません。
また、ジルコニアクラウンなどはかなり医院によって幅があるのでこの医院のハイブリッドクラウンよりこっちの医院のジルコニアクラウンのほうが安かった、ということもあるかも知れません。
また、レジンが入る事によって柔らかく粘りがでるため、セラミックの脆さが補われ、それによって奥歯の咬み合わせの部分でも割れにくく、咬み合わせの歯に負担を掛けなくなっています。また、色味も保険のレジンに比べると格段と自然な仕上がりになっています
ハイブリッドセラミックメリット
①比較的低価格
②柔軟性があるため、割れにくい
③保険のレジンで行う白い歯よりも格段自然な色に
ハイブリッドセラミックのデメリット
デメリットとしましては、いくつか挙げられます。レジンが入っているため、変色がしやすいです。レジンはプラスティックのため、どうしても長い期間たつと変色が起こってきます。また、表の質感も変わってきます。しかし保険のレジンを使った被せ物よりはもちが良いです。
また、プラスチックが含有されているため、ポーセレン、オールセラミックよりは透明感、自然な色味は出にくいです。(保険のレジンを使った被せ物よりは綺麗です)
仕上がりで言えばやはりメタルボンドやオールセラミックには勝てない、というのが私個人の正直な感想ですが、何本もやり変えたい、という方にはこの費用の差も選択には大きくかかわってくる所。これも自分が納得いくように、実際にサンプル模型などを見て検討したほうがいいかと思います。
ハイブリッドセラミックデメリット
・変色が起こりやすい
・セラミックとくらべると、透明感、自然な白さが出にくい
ハイブリッドセラミックの費用について
費用に関しましては 35000円~が目安です。しかし、医院によってはより質の高いハイブリッドセラミックを導入しているので、オールセラミックよりも高くなることもあります。
保険診療ではなく、あくまで自由診療なので医院ごとのばらつきが生じてしまいます。大切なことは、なぜその歯科医がアナタにハイブリッドセラミックを進めたのか、オールセラミックを進めたのかという根本の部分をしっかりと聞くことです。
医院も商売ですので、もしかしたら高額なものをただノルマとして販売しているよくない歯医者さんもあるかもしれないので、しっかりと納得のいくまで説明を聞いてから選びましょう。場合によってはハイブリッドセラミックを進める医院、オールセラミックを進める医院の2つの医院の話を伺うことも参考になるかもしれません。
以上になります。
ハイブリッドセラミック、オールセラミック、ジルコニア、ポーセレン、など色々な種類が出てきて中々わかりにくいですよね。しかも歯科医院によっては、医院独自の商品名をつけているところもありますので、益々混乱してしまいます。
私共どくらぼも、今後、極力皆様にわかりやすくまとめていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
本日は最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。