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歯科関係者が語る本当は怖い「インプラント」の真実

2019年02月03日 14時09分
インプラント。近年多くの芸能人がしていることでも有名になってきた治療法ですが、これが実は闇が深いのです・・・。

歯科関係者が語る本当は怖い「インプラント」の真実

そもそもインプラントとは

本来、インプラントは体内に埋め込む医療機器や材料の事を指しますが、歯科では、一般的に、人工歯根、または歯が無くなった部分の顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する技術、治療の事を指します。

「つまり歯のない部分に人工の根っこを埋め、その上にかぶせ物をし、噛めるようにする」
というものです。

虫歯や歯周病、また外傷によって歯を失ってしまった場合、また先天的に歯が無い場合にも、本数にかかわらず、このインプラントが適応できます。

インプラントの利点とは

インプラントの利点は、人工歯根を埋め込むことで、入れ歯やかぶせ物をしっかりと固定できることです。
従来の方法では無くなった歯の両隣の歯を削り、ブリッジを入れたり、取り外しのできる入れ歯を入れるのですが、ブリッジの場合は、健康な歯を削らなければならないケースもありますし、入れ歯の場合も異物感が大きかったり、噛みにくかったりと、欠点もあります。

その点、インプラントは残っている歯に負担をかけませんし、取り外しも必要ありませんから、自分の歯に近い状態で噛めるようになるのです。

もちろん見かけもきれいになりますので、毎日の生活にも張りがでてきます。

なにより今まで噛めなかったものが、噛めるようになることが最大の利点でしょう。

インプラントのトラブル

現在では多くの歯科医院でこのインプラント治療を受けることができますが、
利点がある一方、トラブルが発生しているのも事実です。

主なトラブルは以下のような症状です。

●手術後に痛む
通常、術後の痛みは次第に引いていきますが、痛みが長期にわたる場合は、インプラントを
除去しなければならない場合もあります。

●くちびるがしびれる
手術の刺激によって一過性のしびれが出る場合がありますが、その場合は自然治癒します。
しかし誤って下あごの骨に通っている太い神経にインプラントが触れてしまい、圧迫したり、傷つけてしまうと麻痺を起してしまいます。
また動脈を傷つけると、大量出血を引き起こします。

●インプラントにかぶせた人口の歯(かぶせもの)がグラグラする。
かぶせ物そのものに問題がある場合は治りますが、インプラントそのものがぐらついている
場合があります。
その場合はインプラントを取り除かなければなりません。

●人工の歯が欠ける
天然歯にはクッションの働きをする歯根膜があるので、衝撃から骨や歯を守っています。
しかしインプラントは直接、骨に埋め込まれていてクッションがないため、
人工歯が欠けやすくなるのです。

●上顎洞炎になる
上あごには上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる空洞があります。
そのため上あごの骨は薄く、誤ってインプラントがその骨を突き抜けてしまうことがあります。
細菌に感染してしまうと、上顎洞炎になる可能性があり、歯痛、咬合痛(咬むときに痛む)、
鼻から膿が出るなどの症状がでます。

その他にも咬みあわせが悪い、食べ物が挟まりやすいなどのトラブルも発生します。

インプラントのトラブルの背景にある問題

2012年にNHKのクローズアップ現代で放送された「歯科インプラント トラブル急増の理由では、健康な歯を抜かれ、インプラントに代えられてしまった方や、人工歯根が神経に触れてしまい、しびれが取れない方の例が紹介されました。
( 参考サイト http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail023143all.html )

この実例を見て、歯科医が体験したことを思い出しました。インレー(金属の詰め物)が取れてしまったので、歯科医院へ行った時の話です。

その歯科医院へは初めて行ったのですが、雰囲気も良く、清潔で、好印象でした。診察室へ入って行くと、何人かの歯科医師が診療しており、勤務医らしき人が私の担当になりました。
まずインレーが取れた歯のレントゲンを撮ったのですが、それとは別に口腔内全体のレントゲン撮影(パノラマ撮影)もされたのです。

先生はそのレントゲンを見ながら、こう言われました。
「金属が外れた歯はそんなに問題ありませんが、その下の奥歯が問題です。根っこの部分の歯ぐきと歯の間のポケットがかなり深いので、このままだと良くありません。予防のために早めに抜いて、インプラントにした方がいいです。」

え?という感じでした。思わず耳を疑いました。それはどう見ても、ポケットが深いとは思えなかったからです。ましてや抜く必要があるようには思えません。
もう一度、じっくりレントゲン写真を見たのですが、やはり悪いとは思えませんでした。その後、ポケットの測定もされませんでした。

先生は「インプラントをしてから、金属がとれた歯を治療しましょう。その方が効率がいいですから。とりあえず取れたところは薬をつめておきます。後で衛生士から治療スケジュールと金額について説明がありますので。」と言われました。

歯科関係者だから分かるインプラント

私は自分が歯科関係者だということを言ってなかったのですが、もし一般の患者さんだったら、インプラントしか選べないと思ってしまったのではないでしょうか。一気に血の気が引く思いでした。

それから衛生士さんに別室に連れて行かれ、レントゲン写真を見ながら、インプラントの料金体系の説明がありました。料金は高額でしたが、だいたい平均的な金額だったと覚えています。

この時点でも心のどこかで、私が間違っているかもしれない、先生を信じたいという気持ちが残っていました。それでその歯科衛生士さんに尋ねました。
「先生はポケットが深いと言われましたけど、この画像のこのポケットの深さがインプラントをしなければならないと判断される深さなのでしょうか?」

その衛生士さんは、「うーん。」とうなったままで、何も言いませんでした。

この時、非常にがっかりしてしまいました。

まさか自分がこのような体験をするとは夢にも思っていませんでしたし、先生の思惑や衛生士さんの立場を考えるとさみしい気持ちしか残りませんでした。
この先生は務めている歯科医院でノルマでも課せられていたのでしょうか。もしくはインプラントをする度に報奨金でももらえるのでしょうか。

結局、その歯科医院での治療は断り、別の歯科医院で、新しいインレーを入れてもらいました。インプラントをしなければならないと言われた歯も、今でも問題はなく普通に噛めています。

そのインプラント本当に必要?

歯科医院の経営は大変だという話をよく聞きます。

現在、仕事の関係で歯科医院を何軒も訪問する機会があったのですが、その頃から、保険点数が変更されて厳しいとか、自費治療を増やさないと成り立たない
と言われる先生が多くいらっしゃいます。

確かにコンビニより歯科医院の数のほうが多いですし、歯科医師の平均年収が下がっている現実を考えれば、何か対策を立てなければと思うのは当然かもしれません。

そして、その手段の一つがインプラントを取り入れる事なのです。インプラントは自由診療なので、治療費も自由に決めることができます。
ですから収益率も高くなるのです。

但しインプラントを導入するために歯科医師は、インプラントに対する正しい知識を得、多くの情報を取り入れ、訓練を重ねなければなりません。
より早く収益を得ようとし、この部分をおろそかにしてしまうと、後にトラブルが発生する原因となりえるからです。

インプラントに求められる技量とは

インプラントには高度な知識と技術が必要とされます。また医師の力量によって、トラブル発生に差が出るのが現実です。
ですからさまざまな関連講習会を受講したり、実習を重ねたりすることが必要になりますし、学会に入会して、いち早く情報を得たりすることが重要になるのです。
セミナーは国内外で行われていますが、海外では献体されたご遺体でインプラントの実習をするプログラムもあるとのことです。

このようなインプラントそのものの技術だけでなく、他にも骨の再生、歯肉の移植、咬みあわせの調節等の技術や解剖学的知識も求められます。
とにかく、さまざまな専門的な技術が必要とされるのです。

また術後のメンテナンスも非常に重要なので、歯周病についての専門性も大切です。
せっかく咬めるようになっても、その後の管理が悪ければ、骨がとけてしまったり、痛みが出たり、歯がぐらついたりと問題が起きるのです。

このようにインプラントはただ人工歯根を骨に埋めるというものでなく、その術式に付随する様々な技術、配慮が必要なのです。

インプラントのリスク回避のために出来ることは

患者側がすべきこと

●インプラントについて事前に学んでおく
基本的な知識を得ることで、先生の説明がよく理解でき、最終的にインプラントを受けるか
どうかの判断ができます。

●慎重に歯科医院を選ぶ
前述の基礎知識を前提とし、納得のいく医院を選びましょう。

●先生とよく話し合う事
カウンセリング時に、自分の体の状態や病気の有無、アレルギー等を前もって伝えておきましょう。また質問事項があれば、もれなく尋ねて不安を解消しましょう。

●インプラント後のメンテナンスの重要性を知っておくこと
インプラント後のメンテナンスがおろそかになると、せっかく手術が成功して噛めるように
なっても、歯周病になる可能性があります。
インプラント後も自分でメンテナンスを良く行なわなければならないという自己管理の重要性を頭に入れておきましょう。

歯科医院がすべきこと

●唾液検査を行う
唾液の量や質、虫歯菌や歯周病菌などの口腔内細菌の検出によって、虫歯や歯周病等に
なってしまう危険性をチェックします。

●血液検査
全身の健康状態を把握しておく必要があります。感染症、炎症の有無などを調べたり、
出血しやすいか、また正常に止血するかどうかをチェックします。
この事で感染予防や術中術後のリスクを軽減します。

●アレルギー検査
インプラントにはチタンが使用されますが、一般的にアレルギーが出にくいとされています。しかしアレルギー反応がでてしまう方もいますので、疑わしい場合は皮膚科でアレルギー検査をします。

●尿検査
重度の腎疾患がある場合、傷の治りが悪い、血が止まりにくい、またインプラントと
骨がくっつきにくいということが発生します。
疑いがある場合は、内科で尿検査をします。

●CT撮影
パノラマ撮影ではわからない、あごの骨の量、質、形状についての情報を得られます。
この事でインプラント治療の可否判断やインプラントを埋め込む位置が的確に割り出されるのです。

こういった事前検査をすることが大切です。

まず健康であること、顎の骨がインプラントに対応できる状態であることが必要で、治療期間がかかる事、治療費も高額である事を頭に入れておかなければいけません。
それから仮にインプラント治療で問題が起こった場合、解決することが難しいとも言われています。このような事が了承された上で、初めて治療が進められるのです。

安全なインプラントを受けるために必要なこと〜歯科医の選び方〜

●骨造成手術や歯肉移植も行う
患者さんの状態によって、骨造成手術やはぐきの移植も行う必要が出てくることが
あります。これらにも対応できることが必要です。

●全身管理を行う
インプラントは外科的手術であるため、全身的な管理が必要です。
麻酔科医によって脈拍・血圧・心電図・呼吸・酸素飽和度などをチェックしながら全身管理を行ったり、生体管理モニター設置をしている病院が好ましいのです。

●選択肢を与えてくれる
患者さんによってはインプラントよりも入れ歯にしたり、かぶせ物にするほうがいい場合が
あります。
また患者さん自身の希望もあるはずです。
この場合、それぞれの長所、短所を詳しく説明してくれ、その上で選択肢を与えてくれるか
どうかが見極めの一つとなります。

こういったことに加え、アフターケアやメンテナンスをきめ細かく行ってくれる医院を
選びましょう。

インプラントを受ける前に

このように医師の幅広い知識、経験、技術のみならず、必要な設備、外科手術の環境が
揃っていることが不可欠です。

先生が良く説明してくれるかどうか、またご自身で納得できたかどうかが大事なのです。
もし不安や疑問があれば、全て解消したうえでインプラントを受けましょう。

もし不安感が残れば、セカンドオピニオン、サードオピニオンを参考にし、
納得がいくまで検討することが大切なのです。

本日は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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