入れ歯の種類
失った歯の代わりの役目を果たしてくれる入れ歯。そんな入れ歯には、メリット・デメリットも様々の豊富な種類があるのです!
それぞれの値段についてはこちらの記事をご参照ください。
部分入れ歯
一部の失った歯を補う入れ歯のことを部分入れ歯といいます。両側の歯が残っている場合には、金属の留め具を引っかけて歯を固定します。留め具で歯を固定できることから、総入れ歯と比べて動きにくくモノもしっかり咬めることから使いやすいです。また、片側を多く失っているケースでは入れ歯を安定させるため、反対側の歯にバーを渡して安定させる方法を使うこともあります。バーを使うと留め具の数も増えて保険点数も上がることから、支払う治療代もやや上がります。
しっかりと固定され、噛みやすい!
総入れ歯
歯が1本も残っていない状態の方が使用する入れ歯が総入れ歯です。金属の留め具などで固定することが出来ないことから、お口の中の粘膜に吸着させて入れ歯を固定させます。上の総入れ歯は口蓋と呼ばれる舌の上にあたるスペースに入れ歯を吸着させることが出来ますが、下の総入れ歯では、舌があることから入れ歯を吸着させるスペースがあまりありません。そのため、歯の奥のスペースや頬とのくぼみをうまく活用して吸着させなければならないことから、使いやすい下の総入れ歯を作るのにはDrや歯科技工士の熟練された腕が必要になります。
下顎の総入れ歯を固定させるのは難しく、歯科技工士等の熟練された腕が必要。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーとは、入れ歯を固定する金属の留め具の代わりに、樹脂製のアームを使用するタイプの入れ歯です。自由診療の入れ歯になります。保険の入れ歯では笑ったときやお口を開けた際に、金属の留め具が見えてしまうことがありますが、ノンクラスプデンチャーにすることで留め具がピンク色になり目立ちにくくなります。特に留め具が前歯に近いところにある方にはオススメの入れ歯です。使用している素材も柔らかいものから硬いものまで様々な種類があるため、目的や好みによって使い分けることが出来ます。
材質も豊富で、留め具が目立ちにくい!
金属床
金属床は入れ歯の粘膜と触れ合う部分の一部に金属を使用した入れ歯です。自由診療の入れ歯になります。保険のプラスティックの入れ歯と比べて薄くすることが出来るため、お口の中に入れた際に違和感が少なくなります。また、金属が中心に入っていることから、強度も高くなり割れにくくなります。また、使用するプラスティックの樹脂も保険のものとは異なるため、フィットしやすくなります。使用する金属の素材にも種類があり、一般的なコバルトから、体に優しいチタン製のものまで目的や予算に応じて選択することが出来ます。
違和感が少なく、強度も高い!
マグネット義歯
(株式会社杏友会)
毎日のお手入れで入れ歯の取り外しが面倒に思う人も多いかもしれません。そんな方にオススメな入れ歯がマグネット義歯です。残った歯にマグネットをセットした小さな土台を入れ、入れ歯の方にも同じくマグネットをセットすることでお口の中に入れ歯を入れるだけでマグネットによって吸着するのです。体が不自由な方など金属の留め具を操作するのが難しい場合にもオススメです。ただし、マグネットを土台に入れるため、最低1本以上の歯が残っていなければなりません。こちらも自由診療になります。
着脱が最も簡単だが、最低一本上の歯が残っている必要がある。
アタッチメント義歯
アタッチメント義歯とはマグネット義歯に近い仕組みですが、マグネットの代わりにボタンにより着脱可能な装置をセットします。これによりマグネットよりも着脱の手間はかかりますが、金属の留め具よりも簡単に着脱でき、マグネット義歯よりもしっかり固定できるという特徴があります。着脱装置も様々なメーカーが製作しているため、入れ歯を作る歯科医院よって装置は様々です。マグネット義歯の方が普及していることから、取り扱いのない歯科医院もあります。
しっかりと固定でき、着脱も比較的簡単。
インプラント義歯
(株式会社杏友会)
インプラント義歯は歯をすべて失った方にもしっかりと固定することが可能な入れ歯です。通常、歯をすべて抜歯すると歯の粘膜に入れ歯を吸着させて固定しますが、粘膜のみの固定には限界があります。そこで、粘膜にインプラントを埋め込み、固定するためのマグネット等のアタッチメントをセットします。これにより、歯がなかった状態からアタッチメント義歯を入れ、しっかりと固定することが可能になります。ただし、インプラント自体は定期的なメンテナンスが必要なため、セット後は通常のアタッチメント義歯よりも頻繁に通院する必要があります。
しっかりと固定出来るが、定期的なメンテナンスが必要。
入れ歯の種類 まとめ
保険の入れ歯は安価ですが、その一方で強度が低く厚みを持たせなければならないことから、お口の中で違和感を感じる人も多くいます。また、金属の留め具を使用することから、見た目があまり良くなかったり、着脱に手間がかかるという側面もあります。その一方で、自由診療の入れ歯には、見た目が美しいものから取り外しが簡単に行えるものまで、様々な機能を持つものが多くあります。価格は上がりますが、保険の入れ歯では合わないという方にも入れ歯を入れられることから、選択肢の一つとしても大きなメリットがあります。
今回ご紹介した入れ歯、それぞれの値段についてはこちらの記事をご参照ください。
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