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歯の大切な組織「象牙質」を知ることが、虫歯や知覚過敏対策の第一歩!

2015年10月28日 14時15分
歯の表面と、根っこ、どちらにも含まれている大切な組織「象牙質」。きちんと象牙質について理解することが、虫歯、知覚過敏、歯色劣化の対策につながるかも知れません。そんな象牙質と、象牙質形成不全について詳しく解説いたします。

そもそも象牙質とは

「象牙質」とは、エナメル質、セメント質など、歯を構成する硬組織(=硬い組織)の1つです。歯は、大きく分けて、

  • 歯冠部(=歯茎から”冠”のように出ている部分)
  • 歯根部(=歯茎い埋まっている”根っこ”の部分)

の二つに分かれますが、象牙質は歯冠部から歯根部にわたって、歯質の内部に存在し、歯の構造の大部分を占める非常に重要な硬組織です。

 

<歯の構造>

歯の構造を簡単に説明いたします。歯冠部では外側(目に見える側)から順に

  1. エナメル質(歯の表面)
  2. 象牙質
  3. 歯髄(神経や血管が詰まっている”軟”組織)

と重なりあった層構造になっています。歯根部は外側から順に

  1. セメント質(歯根部の表面にある硬組織)
  2. 象牙質
  3. 歯髄

と、こちらも層構造になっているのです。象牙質がどちらにも含まれる非常に大切な組織であることをご理解いただけたのではないでしょうか。

象牙質の特徴

象牙質の特徴は、象牙質を構成する”有機物の量の多さ”にあります。

  • エナメル質(歯の表面を覆う組織)・・・無機物の割合96%:有機物の割合ほんの数%
  • 象牙質・・・無機物の割合およそ70%:有機物の割合30%程

このように、象牙質はエナメル質よりもはるかに多い量の有機物を含んでいることが分かります。有機物が少なく、ほとんどが無機物で構成されるエナメル質は非常に”硬い”性質ですが、反対に象牙質はその有機物の多さから『エナメル質に比べて柔らかい』という特徴があります。「硬い」エナメル質の下に「柔らかな」象牙質が重なり合っていることで、象牙質がちょうどクッションのような役割を担い、歯全体として、衝撃に強い丈夫な構造をとっている訳です。

象牙質知覚過敏症って何?

『象牙質知覚過敏症』という言葉を聞いたことがおありでしょうか? おそらく『知覚過敏』という言葉であれば、お馴染みかと思います。象牙質を拡大して見てみると、「象牙細管」という細い管状の構造が並んでいることがわかります。この”管”が歯の「硬組織(エナメル質や象牙質)」と、その内部にある、痛みなどを感じる神経が詰まった「歯髄」を繫ぐ役割を担っています。
「象牙細管」は、通常の状態であれば象牙質を覆うエナメル質によって、外界と接してないのですが、何らかの原因によって象牙細管が外界と交通、つまり露出してしまうことがあります。象牙細管は、歯の痛みを感じる「歯髄神経」と繋がっているため、それが露出してしまうと、通常の状態では痛みや違和感を感じない程度の刺激に対しても、神経が反応してしまうこととなります。つまり、「ちょっと冷たい、熱いものでも激しくしみてしまう」という知覚過敏の症状が表れてしまうのです。

象牙質知覚過敏症を治すには

歯の”知覚”が”過敏”になってしまう象牙質過敏症の原因は、「普段は覆われている象牙細管が露出してしまう。」ことにありますので、象牙質知覚過敏証を治療するためには「露出した象牙細管を塞ぐ」ことが必要となってきます。

  1. 「象牙質の再生」によって自己の治癒力(再石灰化力)のみで過敏症状を改善させる方法
  2. レーザーやコーティング剤を使って露出している面を人為的に塞ぐ方法

こちらの2つの方法が、象牙質の自然修復を待つよりもすぐに治療効果を得られる(=知覚過敏がやわらぐ)治療法と言えます。

歯が黒いのは象牙質が死んでいる??

「歯が黒くなる」ことの原因は1つではないのですが、虫歯によって歯が黒くなってしまう場合には、「象牙質」が非常に深く関係しています。虫歯というもは、一般的に、状態が悪くなるにつれて歯の内部へ病変が進行してゆく性質があります。エナメル質の表層に始まり、エナメル質の中を通って象牙質へと病変は広がってゆくのです。象牙質まで病変が進行している虫歯では、病変部の象牙質は壊死していると言うことが出来ます。病変(虫歯)の進行と、歯質(エナメル質や象牙質)の生死との関係はとても複雑であり、条件によって一概にどちらかを判断することが出来ないのですが、「歯が黒くなる」程までに虫歯の状態が悪くなっている場合、「その部分の象牙質は死んでしまっている」と判断して問題はありません。

象牙質は再生する??

象牙質は再生しませんが、修復はされます。「一度死んでしまった(黒くなってしまった)象牙質」というのは、原則的にもと通りに戻る、つまり、生き返ることはありません。ただし、死んでしまった象牙質を虫歯の治療で取り除いた(削った)後に、失われた象牙質を補填するように、新たに歯髄の内側に象牙質が付け加えられるということははっきりと確認されています。この「新たに作られる象牙質」を第二象牙質(修復象牙質)と呼びます。

象牙質形成不全って何?

名前の通り「”象牙質”の”形成状態”が”未熟(=不全)”である状態」を指します。遺伝的な要因が強いと言われ、

歯が透明度の高いオパールのような色調を示す

疾患です。

どうして象牙質形成不全では歯の色が変わる?

歯が白く見えるのは、一番表層を覆う「エナメル質」が白いからではありません。エナメル質は非常に透明度の高い組織で、そのエナメル質を通した「象牙質の白さ」によって歯は我々の目に白く映ります。象牙質形成不全では、象牙質が未熟な状態であるため、その色も奇麗な乳白色という訳ではありません。したがって、象牙質形成不全の歯では、象牙質の色調が薄い分、その外側にある「透明なエナメル質」の見た目が強調されて、他の歯と異なった色調を示すのです。

虫歯が象牙質まで達しているってどういうこと?

虫歯というのは、一般的に”外”から”内”に進行してゆきますが、象牙質まで病変が達している虫歯のこと、専門的な分類では「C2」と呼びます。有機質の多い「象牙質」は、エナメル質に比べて菌に対する耐性が弱く、また、エナメル質のような「再生(=再石灰化)」も望めません。
虫歯が象牙質まで達している「C2」の状態では、その前の「C0」や「C1」と比べると、治療にかかる費用や時間も大きく変わってきますので、毎日のケアはもちろんのこと、「初期の虫歯」の内に早めに医療機関を受診することが、とても重要です。

象牙質について まとめ

  • 最後に象牙質について重要な点をおさらいしておきましょう。
  • 象牙質は歯冠部にも歯根部にも含まれる重要な組織
  • 象牙質は柔らかく、歯の中でクッションのような役割を果たしている
  • 象牙細管は歯髄と硬組織をつなぐ役割を果たしており、これが露出しているのが知覚過敏
  • 虫歯が象牙質まで達すると耐性が弱く再生も望めないため、要注意

いかがでしたか。我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

 

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