知覚過敏の原因って一体何!?
こんにちは!どくらぼ編集部です。 今回は知覚過敏の原因を手っ取り早く、ポイントだけお教え致します。 まずは知覚過敏の起こる原因から行きましょう!
知覚過敏、その仕組みを歯の解説とともに簡単に。
歯はいくつかの層にわかれているのですが、一番表面に見えている白い部分を 「エナメル質」といいます。エナメル質は固く、丈夫です。 (硬さを10段階で表すモース硬度では鉄が4に対し、エナメル質は7!)
その下の層はエナメル質とは異なる組織で、象牙質と呼ばれています。 (黄色い部分です)この象牙質には象牙細管と呼ばれる細い管がたくさん通っていて、歯に栄養を送っています。その奥に神経の部屋があるのです。
知覚過敏の原因に迫ります
知覚過敏は物理的にエナメル質が傷つくことによって、象牙質が表面に出て、神経が刺激されるために痛みが起こるというものです。それで、歯ブラシが当たると、激しい痛みが走ったり、また冷たいものを飲んだり食べたりするとしみるのです。
原因として、以下の事が考えられます。
1.不適切な歯磨き
毎日、強い力でごしごし磨いて、同じ所ばかり集中して歯ブラシが当たる状態になっていると、知らないうちに象牙質が出てきてしまい、痛みがでます。
2.歯磨き粉のつけすぎ
研磨剤が含まれている歯磨き粉をたっぷりつけて、やはり強く磨く癖がついているとエナメル質が傷つき、象牙質が出てきて、痛みがでるのです。 (研磨剤が多いかどうがは、歯磨き粉でアルミホイルを磨いてアルミ箔の黒いすすのようなものが歯ブラシについてきたら研磨剤が強いと判断できます。詳細はこちら)
3.咬みあわせが悪い・歯ぎしりをする
咬みあわせや歯ぎしりのせいで、歯がダメージを受け、擦り減ったり、歯ぐき近くの部分がかけたりすることもあります。そのために痛みが出るのです。
4.酸のとりすぎ
エナメル質は体の中で最も固い組織なのですが、酸に弱い特性があります。 そのため酸性の食べ物、飲み物をとりすぎると、エナメル質が解けてしまうこともあるのです。
5.歯周病
エナメル質は歯ぐきに覆われた部分、根っこの部分にはなく、セメント質と呼ばれる層になっています。このセメント質はエナメル質のように固くありません。ですから歯周病で歯ぐきが下がってしまい、歯ブラシで強く磨いていると象牙質が出てきてしまい、痛みがでます。
まとめ
以上が主な原因ですが、この中でも比較的多いのが強く歯磨きをすることによるものです。
歯磨き粉をたっぷりつけ、歯ブラシをしっかり握って、ゴシゴシ磨いている方が 知覚過敏になりやすいのです。また自分ではよく磨いているつもりでも、歯ブラシが強く当たりすぎている部分と、そうでない部分があるというようなムラがある磨き方をしている場合もあります。
特に歯と歯ぐきの境目の部分はエナメル質が薄めですし、根っこの部分はエナメル質がありませんので、象牙質が出てきやすいのです。この知覚過敏を放っておくと、虫歯や歯周病になってしまう恐れもありますが、神経が傷んでしまうことがあるのです。そうすると、神経を取らなくてはいけなくなったり、またひどい場合は抜歯の可能性もあります。
ですから、痛みが出たらなるべく早めに歯医者さんへ行き、診察を受けて下さい。治療も大切ですが、ご自分の歯磨きの仕方がどうなのかをチェックしてもらうのも大事なことなのです。