小野歯科医院

小野歯科医院の小野 清一郎先生から一言

小野歯科医院院長の小野清一郎と申します。

近年、歯科では予防だけではなく、「未病」という言葉もよく耳にするようになりました。ここでは挨拶にかわり、「未病」についてお話いたします。


皆さんは「未病」という言葉は聞いた事はありますか。予防という言葉は耳にしたことがあるかもしれませんが「未病」というのはどういう意味なのか分からないという声もお聞きします。そこで、気になる「未病」の意味やどのように生活に取り入れていったらよいかをご紹介していきましょう。

そもそも未病とはどのような状態？
まずは「未病」の定義から確認していきましょう。「未病」とは呼んで字のごとく未だ病気になっていない状態のことで、人間は何事もなく生きているように見えて、実は肩が凝ったり、血液の循環が悪くなり足が浮腫んだりと何かしら体には自覚症状が出ているのです。つまり病気ではないけれど、多少なりとも体の症状がある場合に、健康でもない「未病」ということにつながります。口の中は特に痛みを伴わなければ自覚しにくい部分なだけに、痛みを感じた時にはすでに虫歯が進行してすぐに治療という経験がある人も少なくないのではないでしょうか。口の中にはさまざまな細菌が生息しているため、歯肉の腫れや、口内炎など特に病気に発展してしまう要因が多数含まれているのです。

未病から病気に
口の中は多くの細菌が生息していることからはさまざまなトラブルに発展する場合もあり、常に清潔に保つ必要があります。とはいっても外出していたり、歯磨きをした際の磨き残しなどはなかなか自分で気づきにくいものですよね。しかしこの未だ病気になっていない「未病」の状態を放置しておくと、虫歯や歯周病、そして歯の痛みから頭痛や肩こりなどさまざまな症状として表れるため注意が必要です。まず未病は誰しもがその可能性があるということを再確認した上で、日々の生活習慣の見直しをすることが重要です。

病気になる前に予防を習慣化
大きな自覚症状もなく病気ともいえない状態でも日々の予防で病気を未然に防ぐことが可能です。具体的にはお口の中は常に清潔に保ち、歯磨きが出来ない時はキシリトールが配合されたガムやうがいなどで口の中の汚れを落とす事も有効な手段の一つ。口の中に意識を向けるだけで行動も変わってきます。規則正しい生活を心掛け、栄養バランスの取れた食事をとるなど基本的な事を毎日実践することも重要！毎日の積み重ねで病気を未然に予防できるのではれば、ぜひ習慣化して続けていきたいものなのではないでしょうか。

免疫力を高めて健康な身体を
最後は免疫力の重要性についてです。食生活や生活習慣を見直すとともに、本来人間が持っている健康な身体を整えるべく、免疫力を高め病気を寄せつけない体をつくることも大切です。適度な運動や質の良い睡眠、そしてストレスを溜めこまず笑うことも免疫力を高める有効な手段の一つとも言われています。健康を意識して毎日を暮らすことが、未だ病気にならない体づくりにも役立つのではないでしょうか。健康な身体になれば毎日を生き生きと暮らす事ができます。これを機に日々の生活の見直しをしてみることをおすすめします。

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