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フッ素はナチスドイツで使われた神経毒だった。私達の知らない、フッ素の真実。

2015年08月18日 12時00分
歴史上、初めてフッ素が人間に使われたのは、ナチスが強制収容所のユダヤ人たちが脱走しないように気力を削ぐ神経毒としてなのです。実は、それも、ナチスがドイツ、そして世界をナチス哲学で支配するための実験でもありました...続く

予防歯科が注目される昨今、「フッ素入り」の歯磨き剤等を手に取る機会も増えたのではないのでしょうか。小児歯科検診でもフッ素を積極的に使用するように指導を受けるのが普通になっています。その一方で、ハーバード大学の研究より行動障害ADHDの原因の1つが「フッ素」にあると言われていたり、神経毒性があり記憶や学ぶ能力に影響を与えるとされる研究結果が出ているのも事実です。では、「フッ素」とは私たちにとって安全なものなのか本当に使用したほうがいいのか4つの視点に分けてご説明します。

 

フッ素、フッ化物ってそもそも何!?

フッ素

実はフッ素が歯に良いことが分かったのは斑状歯(歯の表面に白い斑点やシミのようなものが現れる)が一部地域に多く見られ、その原因が飲料水中に高濃度のフッ素が含まれていたことが判明したためなのです。

フッ素

フッ素によって引き起こされる斑状歯。(tacodayoのブログ)
 

 

その後、アメリカ公衆衛生局のDeanらが、地域のムシ歯になる確率と飲料水中フッ素濃度との関係を調べたことろ、両者は一方が増せば、もう一方が減少する関係にあり1.0〜1.2ppmのフッ素を含む飲料水は斑状歯をあまり発生させずにムシ歯になる確率を減少させることが分かったのです。フッ素発見時は歯に良いものとして発見されたのではなく、歯に形成不全を及ぼすものとして見つけられたのです。

フッ素

(図引用元:「フッ化物応用と公衆衛生」筒井昭仁)

では、フッ化物は私たちの周りではどういったものに含まれているのでしょうか。

 

フッ素・フッ化物はあらゆる食事に含まれている

フッ化物は自然界のあらゆることろに存在し、ヒトの必須栄養素として位置づけられています。成人が食品や飲料から摂取する量は1日あたり1.6〜3.2mgと推定されています。(体重1kgあたり0.05mgが適正摂取量)
フッ化物自体は魚類(イワシ、エビ、貝類等)や海藻類、お茶、味噌、りんご、みかん等日常生活で摂取する機会の多い食品等にも微量に含まれています。

フッ素

あらゆる自然物にフッ素は含まれている(若林歯科)

 

フッ素・フッ化物の毒性や致死量も知っておいて下さい!

フッ素は大量に摂取すると毒性を呈し、致死量は32〜64mg/kg、見込み中毒量は5mg/kgとされ、急性中毒は2mg/kg、不快症状は1mg/kg程度で起こりうるとされています。
しかし、口から摂取したフッ化物の多くは成人の場合約9割は尿や汗、唾液として排泄されます。小児の場合、骨の成長や歯などの形成過程でフッ素が必要となるため吸収されたフッ化物の約4割が血液を介して生体で使用されます。そのため、特に歯のフッ素症にかかりやすいといわれる1歳から3歳の臨界期には、フッ化物の摂取が過量にならないように注意が必要です。

歯科検診などで使用されているフッ素は中毒量の100分の1程度

 

ナチスドイツがフッ素でユダヤ人を統制していた??

フッ素

ユダヤ人強制収容所で神経毒としてフッ素が使われていた過去がフッ素の黒歴史として存在する。

 

歴史上、初めてフッ素が人間に使われたのは、ナチスが強制収容所のユダヤ人たちが脱走しないように気力を削ぐ神経毒としてなのです。実は、それも、ナチスがドイツ、そして世界をナチス哲学で支配するための実験でもありました。水道水に少量のフッ素を入れることで、殺すことなく思考能力を低下させ、大衆をコントロールしようとしていたのです。 その後も、その神経毒として有効な働きから、ネズミを殺すためのねずみ駆除剤としても利用されてきました。

しかし、色々な物質が化学反応によって毒にも薬にもなります。皆さんご存知の食塩(塩化ナトリウム)の元である塩素も強い毒性を持つことから化学兵器として使用されていましたが、ナトリウムと結びつくことで、無害な食塩に変化します。要はその物質を使う者次第であること!

フッ素

塩化ナトリウムも使い方次第で兵器になりうる。

 

 

毒性のあるフッ素を歯科で使用するのはおかしい!?

フッ素はムシ歯予防には良いとされる一方で、フッ素に毒性があるのも事実です。また、歯科業界のなかでもフッ素反対派が存在するのも事実です。フッ素反対派はどのような理由から反対しているのか大まかな内容をまとめました。

 

ムシ歯になる率が減少している理由とフッ素は関係ない!?

アメリカの一部と西欧のオーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイスランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スウェーデン、スイスでは、水道水フッ化物添加は行われていないが、ムシ歯の有病割合は減少傾向にあります。

フッ化物水道水添加を中止したカナダ、旧西ドイツ、キューバ、フィンランドといった国々では、ムシ歯の発生率は減少を続けています。水道水の99%は飲料以外に使われ環境汚染源となる、フッ化物にさらされることによる健康上の危険を理由に、スイスのバーゼル市は、1962年に水道水へのフッ化物添加を中止して今日に至っています。

ムシ歯になる率の減少理由としてブラッシングの定着や歯科検診に行く、食生活や環境の変化等様々な要因が挙げられます。一概にフッ素を上水道に添加した為にムシ歯になる率が減少したとも考えづらいところでもあります。

フッ素

フッ素塗布だけで、虫歯が大幅に減少するわけではない。

関連記事:

3歳で歯の人生が決まる?我が子を虫歯にしないおやつの与え方。

 

 

「フッ素が歯質を強化」はありえない?!

『生体アパタイト結晶形成機構とフッ素イオンの影響(寛 光夫先生)』の中で、フッ素が歯を強化する原理が確認されなかったという報告があります。むしろ、フッ素が骨組織に与える悪影響を考えると、あえて排泄能力を超える量のフッ素を摂取する必要はないとしています。この実験方法「3週齢のラットに低濃度のフッ素を含む水を5~12週間与え、エナメル質と頭頂骨を試料として電子顕微鏡観察を行う」という方法です。しかし、フッ素が歯質を強化する報告は様々な論文でもされているところでもありますので、一概にこの論文のみでフッ素の効果がないものと判断するのは難しいところです。

フッ素

ラットにフッ素を与えても歯の強化との因果関係が見当たらなかった。

 

 

ハーバード大学でフッ素がIQを低下させるという研究結果が?!

ハーバード大学の公衆衛生大学と上海の中国医科大学の研究者たちの共同研究で、フッ素に被爆する事は特に成長期の子供では適正な認知の発達や脳の形成に非常に問題が起こるという「強い影響」を発見しました。 水道水に人工的にフッ素が添加されている地域の子供達は全体的にIQのレベルがフッ素が添加されていない地域に住む子供たちよりも低い事が分かりました。そして他の外部からの認知の健康や発達に影響するであろう因子を考慮した後に、フッ素の被ばくとIQのダメージの関係は否定できない事を結論付けました。

フッ素

ハーバード曰く、フッ素とIQ低下に関係がある可能性も。

 

WHOが幼児のフッ化物洗口を禁忌としている?!

WHO(世界保健機構)総会は、1969,74,78年上水道フッ素化推進勧告をしましたが、それ以降に総会の勧告はなく、WHO専門委員会報告書(1994年)では、フッ素利用の有効性・安全性を認めつつも、上水道フッ素至適濃度の制限、6歳未満のフッ素洗口の禁忌、事前のムシ歯蔓延状況及びフッ素暴露状況の調査等、フッ素利用に一定の制限を加える傾向が出ています。

フッ素

WHOはフッ素の有効性を認めながらも扱いには注意を払っている。

 

歯のフッ素症を呈す量が明確ではない?!

実は「フッ素の毒性」のところで記載した毒性を呈す量は明確な量ではないんです。あくまで急性中毒を呈す量が2mg/kgとする文献が多い、というだけなのです。この数値の根拠も元は1899年のBaldwin.H.Bの論文が根拠となっており、被験者数も1人というものです。
体格差では?人種差では?年齢や性別の差では?既往歴では?等あらゆる状態を想定して決められた数値ではないため、残念ながら明確に2mg/kgの量を守れば「必ず中毒を示さない」というわけでもありません。

フッ素

フッ素の中毒性は人によって異なる。細かなデータは取られていないのが事実。(Send me adrift)

 

 

フッ素は毒物!?に関する事実 まとめ

「フッ素の水道水への添加は 20 世紀の公衆衛生の10の偉業のうちの一つだ。」 アメリカでは言われています。しかし、上記であげたフッ素反対派の意見からいうと、フッ素を上水道に添加して使用する、身体に直接取り込むことが問題とされる記述が多いのにお気づきでしょうか。日本ではまだ国民の広範な合意が得られていない為、上水道へのフッ素添加は行われていません。普段の食事から取れるフッ素の量だけでは歯の強化にはつながりませんし、ましてや日本の薬事法で決められた歯磨き剤等に含まれるフッ素量で身体に悪影響がでることもありません。また、フッ素を歯にきちんと作用させるには適量のフッ化物を歯面に塗布することが重要で、水道水に混ぜて飲み込むこと自体に歯の強化につながるとも考えづらいです。フッ素入り歯磨き剤やフッ素洗口剤の使用は、上水道のフッ素添加が行われていない日本では安全に使用できます。

しかし、フッ素を使用するかしないかは本人の自由ですので、反対派の意見にも耳を貸しながら安全性や危険性を十分にご自身で判断して使用するかどうかを決めることが大切です。

 

フッ素と上手に付き合うために私達ができること

ここまでで、フッ素については歯科でも意見が分かれるところであるというのを理解していただけたかと思います。その点を理解して頂いた上で、フッ素をうまく利用してみたいと思う方は是非実践してみてください。

 

フッ素使用に最も有効な時期

「乳歯から永久歯に生え変わったばかりの歯」のことを「幼若永久歯」といいます。この時期は大人の歯に比べたらとても歯質が脆弱です。幼若永久歯の歯質が強化し、完全な永久歯になるまでは約2、3年かかるといわれています。この期間に、歯の表面をフッ素でコーティングし、歯の表面の耐酸性の向上、ムシ歯菌の発育抑制を行えば、より強固で大人になってもムシ歯になりにくい歯を作ることができます。

フッ素

乳歯は生後6ヶ月〜、永久歯は6歳〜中学3年までフッ素を利用すると良いとされてます。

 

効果的な自宅でのフッ素使用方法

では実際、自宅ではどのようにフッ素を使用していけば効果的かをご紹介します。

フッ素

(引用元:フッ化物応用研究会 う蝕予防のためのフッ化物配合歯磨剤応用マニュアル)

フッ化物濃度について、日本では薬事法により歯磨き剤等のフッ化物濃度は1000ppmが上限とされていますので、それ以上の高濃度のフッ化物濃度の使用は歯科でしか行うことができません。

 

関連記事:

赤ちゃんの歯にフッ素は必要?ママが知っておくべきフッ素の知識

 

 

フッ化物洗口

家庭や幼稚園、学校などで行える予防法です。フッ化物溶液を口に含んで約30秒間歯の周囲に行き渡らせた後吐き出します。1日1回0.05%NaF溶液、あるいは週1回0.2%NaF溶液5〜10mlで有効とされています。幼児におけるフッ化物配合歯磨き剤の口の中の残留量は3〜5歳児の調査では0.06mg(15.3%)、3〜6歳児では0.04mg(23.7%)であり、たとえうまく口をゆすげなかったとしても身体に有害な影響は出ません。もし、万が一フッ素入り歯磨き剤や洗口剤を丸ごと飲んでしまうようなことがあった場合は応急処置として牛乳等のカルシウムを多く含むものを飲ませてあげてください。フッ素がカルシウムと結合して、症状を緩和してくれます。

フッ素

お子さんがフッ素を大量に食べてしまった場合は牛乳で応急処置を。

 

フッ素ジェル塗布

普段の歯磨きの後にフッ素ジェルを歯に塗布します。30分程度洗い流さず、そのまま放置します。このほかに泡状やスプレー式のものも市販されています。どれも、使用後お口の中にとどめた状態にして効果を上げる為、上手く口を濯ぐことのできない低年齢児や高齢者の方にお勧めです。

 

臨床でのフッ素塗布の方法

フッ化物溶液を直接歯の表面に作用させる方法で年2〜4回程の塗布により、20〜35%のムシ歯減少率が期待できるとされています。主に臨床の場で使用されるフッ化物は2種類です。

 

2%フッ化ナトリウム溶液

フッ素イオン濃度は0.9%、9000ppm。したがって、2%NaF1cc中にはフッ素9mg含まれています。

酸性フッ素リン酸溶液

2%NaFにリン酸を加えてフッ素の歯質への取り込みを促進します。フッ素イオン濃度は0.9〜1.23%

これらを歯の表面の汚れを取った後、歯の表面を乾燥させた状態で歯に直接塗布していきます。(トレーの中にフッ素を多く入れる方法もあります)この時、唾液と混じらないように口の中に小さな唾液を吸う管を入れて、数分間は口を開けっ放しの状態になります。全ての歯面に塗布した後は、30分間は口の中を水でゆすいだり、飲食をするのを避けてもらいます。そして、可能な限り、お口に溜まった唾液も吐き出すように指導します。

 

フッ素と有効に付き合う方法 まとめ

現在市販されている多くの歯磨き剤に「フッ素」は配合されています。その薬効成分を上手く口の中に止める方法は、「口をゆすぎすぎない事」!ゆすぐのは1、2回程度(水15ml程度)にとどめて、薬効成分をできるだけ口の中にとどめましょう。そして、年に2〜3回歯科検診も兼ねてフッ素塗布を行えばムシ歯のリスクはより低くなるでしょう。これは歯の萌出したての小児だけでなく成人の方の対しても有効です。

 

関連記事

いまさら聞けないフッ素の効果と働きを最初からわかりやすく、丁寧に! 

 

フッ素は毒物!?フッ素の真実 総まとめ

フッ素に黒歴史があるのは事実です。しかし、虫歯予防に効果があるのも事実。フッ素の黒歴史のみフォーカスし、読者を煽るメディアも多数存在します。今回の記事をリリースする上でそうした「フッ素は毒だ!」という論調に乗っかった方が注目を集められるとも正直考えましたが、しっかりと中立な立場でフッ素の真実についてまとめて行こうという結論になりました。

フッ素と一口に言っても様々な形状や使い方があります。ご自身の口の中や住んでいる環境(上水道にフッ素添加されていないかどうか等)に合わせて上手くフッ素を使用すれば、より良い効果が得られます。しかし、一方でまだ歯科業界の中でも少なからずフッ素反対派も存在します。ご自身でフッ素反対派の意見と賛成派の意見の両方を比較し、フッ素の良い点・悪い点をよく理解して、うまく付き合っていくことが自身にとってのプラスに働くことだと思います。

インターネットの特性は「煽りやすい」「煽られやすい」という点にあります。だからこそメディアは真実を中立の立場で伝える必要があると考えています。皆さんも是非、今回のフッ素をきっかけに歯の健康や予防について考えてみてください。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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