フランス パリのAFP通信によると、糖入り甘味飲料を過剰に摂取する少女は月経開始年齢が早いという研究結果が欧州の学会誌「ヒューマン・リプロダクション」から発表されたといいいます。
月経開始年齢が早くなると、歳を重ねた際に乳がんのリスクが高まる可能性があることから、過剰摂取に対する警鐘を鳴らしています。
月経開始年齢の早期化は乳がんのリスクが5%上昇する
この論文によると、1996年~2001年に9歳~14歳のアメリカの少女5500人を対象に追跡調査をおこなった結果、糖入り甘味飲料を1日に1.5杯以上飲む少女は1週間に2杯以下しか飲まない少女と比較すると月経の開始が2.7ヶ月早いという結論をだしています。
過去の論文では、月経の開始年齢が1年早ければ、乳がんにかかるリスクが5%上昇するとの研究もあるため、月経開始が2.7ヶ月早いことで乳がんのリスクにも影響があると解釈できるとしています。
糖入り甘味飲料は歯にも悪影響を与える
糖入り甘味飲料は歯にも悪影響を与えます。口の中にはミュータンス菌という細菌が常に生息しています。ミュータンス菌は糖入り甘味飲料を摂取した際に歯に残った糖分を摂取し、プラークを作り出し、酸を作ります。
その酸がある一定の濃度に達してしまうと、歯が溶け出してしまいます。この歯が溶け出している状態が虫歯なのです。
このミュータンス菌を働かせる原動力になるものが糖なので、糖入り甘味飲料の過剰摂取はミュータンス菌に常にエサを与え続け歯を溶かしてくださいと言っているような状態になってしまいます。
虫歯を避けるために
糖入り甘味飲料は甘くて美味しいですよね。ですので、完全に断ち切れとは言いません。そのかわり、飲み方に下記のような工夫をしましょう。
①ダラダラ飲みは避ける。
缶ジュースなど時間をかけてダラダラ、チビチビ飲むことで口の中で常にミュータンス菌が活動している状態を作ることになります。飲む時はしっかりと時間を決めて
②糖入り甘味飲料を摂取した後は必ず歯を磨く
口の中に糖分が残ることでミュータンス菌が活動しやすくなります。歯磨きをしっかりと行うことで糖分を洗い流しましょう。
③毎日糖入り甘味飲料は飲まない。
子供はもちろんですが、特に大人。糖入り甘味飲料を毎日飲んでいませんか。特別な日に飲む、もしくは飲みたい時には水やお茶を飲むようにして歯を丈夫にしましょう。
糖は美味しくて甘いです。しかし、そこには大きすぎるリスクがあることもしっかりと理解してください。糖分と自分との健康を天秤にかけ、もう一度生活スタイルを考えなおして下さい。
糖とカラダの健康についての研究について、今後も目が話せません。