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インプラントの手術がこれでわかる!基本手術から最新の物まで全て解説します!

2015年01月26日 10時30分
インプラントは手術を伴う治療法です。しかし、手術の内容や種類は人それぞれ。そこで今回は、インプラントの手術を図解付きでわかりやすく解説致します。基本的な手術から最新のものまであますところなくお伝えいたします!

かつて歯を失った時の治療法と言えば、入れ歯かブリッジしか選択肢はありませんでした。

ところが現在は、インプラントという人工の歯根を骨に埋め込むという治療が非常に人気を呼んでいます。またその技術も年々大きな進歩を見せてきており、以前は不可能といわれていた様々なケースにも対応できるようになって、選択の幅も大きく広がりました。ここでは定番のインプラント手術から最先端のインプラント手術、また、かつて不可能と言われていた骨の少ないケースにおいてもインプラントを可能にした補助手術などについて詳しく、分かりやすく解説していきます。

①インプラント手術にはどのようなものがあるの?

インプラント 手術歯科インプラント手術の方法には大きく分けて
1回法2回法があります。
これは何の回数かと言いますと、歯ぐきを切り開く手術の回数です。

■インプラント手術は2回法が主流?

インプラント 手術
2回法はインプラントを骨に埋め込んだ後、歯ぐきで完全に覆って縫い合わせます。(②の状態)埋め込んだインプラントは外からは見えなくなります。その後、骨とインプラントがくっつくのを待って再度歯ぐきを切り開き、インプラントの上に土台を建ててます。(③の状態)
その後型を取り、歯の部分をかぶせます。適用されるケースが幅広く、成功率が高い為、2回法の方が主流である傾向があります。

インプラント2回法の手術の手順

一次手術

  1. 歯ぐきを切り開き、骨に穴を開ける
  2. インプラントを埋め込み、剥がした歯ぐきを戻してインプラントを完全に覆って歯ぐきを縫い合わせる
  3. インプラントが骨と結合するのを待つ(2~6カ月) 

二次手術 

  1. インプラントと骨がくっついたら、再度歯ぐきを切り開き、埋め込んだインプラントの頭を露出させる。
  2. インプラントに土台をたてる
  3. 歯ぐきの状態がよくなったら、型を取って、歯の部分をかぶせる

インプラント2回法のメリット・デメリット

メリット

  • 歯ぐきをしっかりと閉じて治りを待つ為、感染のリスクが低い
  • 多くのケースで適用できる

デメリット

  • 手術の回数が2回であるため、患者様への体の負担が大きい
  • 1回法よりも治療期間が長くなる

インプラント手術1回法は1回では済まない?

インプラント 手術1回法というのは歯が入るまでの行程が1回と言う意味ではなく、歯ぐきを切り開く手術が1回と言う意味です。

1回法の手順

インプラント 手術

  1. 歯ぐきを切り開き骨に穴を開ける
  2. 土台が一体型になったインプラントを埋め込み、土台部分を露出させた状態で歯ぐきを縫い合わせる
  3. インプラントと骨がくっついたら型を取って歯の部分をかぶせる
  4. 完成

インプラント1回法のメリット・デメリット

メリット

  • 歯ぐきを切り開くのが1回で済むので患者様の体への負担が少ない
  • 手術時間が2回法に比べ短い
  • 治療期間が2回法に比べて短い

デメリット

  • インプラントを埋める部分の骨がしっかりと残っていなければならない
  • 骨移植や骨再生を行う場合には感染のリスクが高くなる

■インプラント手術、1回法と2回法を比べるとどっちがいいの?

インプラント 手術手術回数が1回で済む方がいいのでは?と思われるかもしれませんが、1回法は土台の部分が露出したまま歯ぐきを縫い合わせる為、どうしても感染に対するリスクが高くなります。ですので、骨の量が少なくて骨の造成をする必要のあるケースでは感染が命取りになる為、2回法の方がよいということになります。逆に骨にしっかり厚み・高さがあり硬さも十分という骨の造成の必要のないケースは手術回数が少なく、治療期間も短い1回法の方がよいということになります。

■インプラント手術1回法2回法まとめ

 

  • 1回法は骨に十分に厚みや高さ、硬さがある場合に適用できる。
  • 2回法は感染のリスクが低いので、骨を増やす必要のあるケースなど感染にデリケートな症例でも対応できる、など適用できる症例が幅広い。

それぞれの手術にそれぞれのメリットがありますが、術式の違いさえわかっていれば、先生と対等にお話することが出来ますので、安心下さい。

次に、インプラント手術を補助する補助手術についてお伝えしていきます。

②インプラント手術に伴う補助手術とは

インプラント 手術

インプラント手術に伴う補助手術って?

 

インプラントを入れたくてもそのままでは骨の量が足りない場合、骨を増やす補助手術が必要となります。補助手術には

 

  • 骨の再生を誘導するGBR法
  • 骨を自分の他の部位から採取して移植するブロックボーングラフト
  • 上あごの骨を増やすソケットリフトサイナスリフトなどがあります。

では、1つずつ見ていきましょう。

①GBR法(骨再生誘導法

インプラント 手術インプラントを埋め込む際に骨の足りない場所に患者さん自身の骨(術中に削った骨など)や人工骨を混ぜた補填剤を入れ、その上からコラーゲンの膜で覆って骨の再生を誘導する方法です。このテクニックは骨が足りない場合によく使用されます。術前に行う場合と術中に行う場合があります。 

メリット 

骨の欠損が少ない場合、インプラント手術と同時に行うことができる

デメリット 

新しくできた骨がもともとあった骨に定着しなく、剥がれてくることがある 

②ブロックボーングラフト

骨がかなり痩せていて大幅に骨の量が少ない場合に用いられる方法で、他の部分から持ってきた骨(下の親知らず周辺や下の前歯の下周辺)を塊で採取し移植する場合と患者さん以外の骨から作った骨補填材やハイドロキシアパタイトなどの人工骨を移植する場合があります。インプラント手術を行う4~6カ月前に行い、その後インプラント手術を行います。

下記はBlock bone graft for dental implant San Jose のキャプチャ画像です。

顎から骨を持って来て移植する場合の図です。

インプラント 手術メリット

GBR法で対応不可能な大きな骨欠損にも対応できる

デメリット

インプラントを埋め込む場所とは違うところから骨を採取する、ということで患者様の同意が得にくい

③ソケットリフト

通常インプラントを安定した状態で埋め込む為には10mmほどの厚みが必要となりますが、上の歯を失った場合、骨が少なくなることが良くあります。ソケットリフトはそのような問題を解決するための骨を増やす手術のことです。上の臼歯の上部には上顎洞という空洞があります。ソケットリフトでは、インプラントを埋め込む時にその上顎洞の底の粘膜を持ち上げて、それによってできたスペースに骨移植などを行い骨を増やします。

この方法は通常骨の厚さが4~5㎜あるケースで可能となります。上の奥歯の約7割がこの手術なしではできないと言われています。

下記はPneumatizacao + Osteotomos de Summersのキャプチャ画像になります。

インプラント 手術メリット

インプラントの埋入も同時にできるので早く噛めるようにできる

デメリット

上顎洞の形態や、上顎洞の粘膜の状態によってはできないケースがある

④サイナスリフト

ソケットリフトで対応できないような骨の厚さが3㎜以下のケース、または複数の歯のインプラントを行うような広い範囲で骨を増やす必要がある場合に行われる手術です。

上顎洞の横から穴を開け、上顎洞の底の粘膜を持ち上げて、それによってできたスペースに患者さん自身の骨や人工骨を移植することで骨を増やします。通常インプラント手術を行う6か月前にこの手術を行い、骨が安定したらインプラント手術を行います。

下記はdental implants with Sinus Lift by dental implant specialistのキャプチャになります。

インプラント 手術

メリット

確実に上顎洞の粘膜を持ち上げて、多くの人工骨をいれることができる

デメリット

術後に大きく腫れたり、上顎洞の粘膜には動脈や神経が走っていることがあるので細心の注意が必要

ソケットリフトとサイナスリフトはどう違う?

 ソケットリフト

  • 骨の厚みがある程度ある場合
  • 骨の頂上からアプローチする
  • 手術が比較的簡単で患者様への負担が少ない

 サイナスリフト

  • 骨の厚みが極めて少ない場合
  • 上顎洞の横の壁からアプローチする
  • ソケットリフトと比べて大掛かりで、術後大きく腫れたりなど負担が大きい

インプラントに伴う、補助手術まとめ

インプラントの補助手術

  • GBR法は特殊なコラーゲンの膜を使って骨を移植しなくても骨の再生が可能
  • ブロックボーングラフトは大幅に骨を増やしたい場合に有効
  • ソケットリフト、サイナスリフトは上の臼歯部の骨が不足している場合に適用

③新たなインプラント手術方法

インプラント 手術

インプラント手術も日々進化している

 

インプラントの技術は日々進化し、新しいインプラント方法が次々と開発されています。例えば、

 

  • メスで歯ぐきを切らないで行うことのできるフラップレスインプラント手術
  • インプラント手術を行った日に即日噛むことのできる即時荷重インプラント
  • 4本のインプラントを埋め込み、たった一日で全ての歯を回復することのできるオール・オン・フォー
  • CTで撮影した情報をもとにシミュレーションを行い、フラップレスインプラントの安全性を向上させたガイデッドサージェリーなどがあります。

①痛みや腫れを伴わないフラップレスインプラントってどんなの?

インプラント 手術通常のインプラントのようにメスを使って歯ぐきを切ったり剥がしたりせず、歯ぐきの上から穴を開け、その穴にインプラントをたてるという、体に傷をあまりつけずに行える方法です。そのことから無切開無痛手術とも呼ばれます。

 メリット

  • 歯ぐきを切ったり剥がしたりしないので、術後の腫れや術中の痛み・出血がほとんどない
  • 歯ぐきを切ったり縫ったりなどがない為、時間が短くて済む
  • メスを使わない為、患者さんの精神的負担が少ない
  • 歯ぐきを切らない為出血のリスクが低く、高血圧の方や糖尿病の方でも可能

 デメリット

  • 歯ぐきの下の骨の状態を術者が見ることができない
  • 骨が十分にないケースでは非常に困難

②すぐに噛むことが出来る?即時荷重インプラントっていったい何?

インプラント 手術従来のインプラント手術ではインプラントを埋め込んだ後、骨と結合するまでに数か月待たなければなりませんでした。それに対し、この即時荷重インプラントでは手術したその日、または翌日に仮歯をつけてその段階から硬い物でなければ物を噛むことができるようになります。 

 メリット

  • 手術した当日または翌日から軟らかい物などは噛めるようになる

 デメリット

  • 熟練した技術が必要である為、どこでも治療を受けられるわけではない
  • 適用症例が限られてしまう(骨が十分にあり、質が硬くなければできない。噛み合わせが安定していなければならない。)  

③インプラント数本で何でも噛めるようになる総入れ歯ができる??オール・オン・フォーっていったい何?

インプラント 手術この方法は歯が全くないケースを対象とする即時荷重インプラントの一種です。最小4本のインプラントをたてて、それで十数本分の総入れ歯を支えるというものです。(6本で支える場合もあり、その場合はオール・オン・シックスと呼びます。)

これまでの方法では歯が全くない場合、8~14本のインプラントが必要です。それに比べかなり少ない本数で均等に荷重がかかるように、また骨が十分にある部位を選んでインプラントを埋め込むので骨の再生をする手術が必要とならない場合が多く、手術による精神的・肉体的負担、また金銭的負担も軽減されます。

メリット

  • 従来まで8本以上必要であったインプラントが最小4本で済む
  • 手術した当日または翌日に仮歯を入れて噛むことができる
  • 骨の厚みのある部分を選んでインプラントをたてるため、骨の再生手術を行わなくて済むケースが多い
  • 本数が少なくて済む、骨の再生手術が必要ないことが多い、手術時間も短い、ということで腫れや痛みが少なく体力的にも体への負担が少ない

デメリット 

  • 歯が残っている場合は抜歯をしなければならない
  • 骨が極端に少ない場合には出来ない場合がある
  • インプラントが1本ダメになると入れ歯を支えられなくなってしまう 

④コンピューターを使用するガイデッドサージェリーとは??

CTで得られて情報を元に作製されたサージカルテンプレートというものを用いて手術を行うことにより事前にプログラムされた深さ・位置にインプラントを入れることができるというもので、フラップレスインプラントの安全性をさらに向上することができます。

インプラント 手術

メリット

コンピューターによって最終的なかぶせ物の形態から導かれた理想的な位置や深さや角度にインプラントをたてることができるので、審美的なインプラントが可能 

デメリット

特殊な設備が必要である為、どこの歯科医院でも受けられるわけではない

最新インプラント手術まとめ

フラップレスインプラント

術中・術後の腫れや痛み、出血がほとんどなく、高血圧や糖尿病などリスクが高い人でも可能であるが骨の少ないケースでは難しい。

即時荷重インプラント

インプラントを入れたその日ないし翌日から物が噛めるようになるが、骨が十分にあって硬くなければできない。

オール・オン・フォー

歯が全くない場合に4~6本のインプラントを埋め、それで総入れ歯を支えるものであり、入れた翌日までに噛めるようになるが、骨が極端にないケースでは難しい。

ガイデッドサージェリー

フラップレスインプラントの安全性をさらに向上させるためのコンピューターシステム。

④インプラント手術総括

インプラント 手術

インプラント手術の種類1回法・2回法

骨の量に応じたお勧めの手術法

●骨が十分にあって手術回数、期間をなるべく短くしたい場合

 →1回法がおすすめ

●骨を増やす必要があったり、感染に不安がある場合

 →2回法がおすすめ

インプラントの補助手術

ケース別補助手術の適応

●骨をそれほど多く増やさなくてもよい場合

 →GBR法

●大幅に骨を増やしたい場合

 →ブロックボーングラフト

●上の奥歯の骨が少ない場合

 →ソケットリフト(狭い範囲で骨を増やす場合)

  サイナスリフト(広い範囲で骨を増やす場合)

●骨の幅が狭く広げたい場合

 →リッジエクスパンジョン

最新のインプラント手術方法

 

症例・要望別お勧め最新インプラント法

●痛みや腫れが少ない手術を希望、また高血圧や糖尿病の持病がある人(骨の量は必要)

 →フラップレスインプラント

●とにかく早く噛めるようになりたい(骨の量、硬さが必要)

 →即時荷重インプラント

●歯が全くない場合(骨が極端にない場合は難しい)

 →オール・オン・フォー

●フラップレスインプラントにおいてより精密で審美的なインプラントを希望

 →ガイデッドサージェリーを併用したフラップレスインプラント

 

以上がインプラントに関する手術の総まとめになります。ここの知識を持ってさえいれば、インプラントの手術で疑問に感じることは非常に少ないです。
よく、「他院で断られたインプラントを当院で」などの宣伝文句を見かけますが、それは難易度の高い手術や補助手術を導入していて、「骨が薄いとインプラントを断られた場合でも治療可能」という意味なのですね。

ただし、そうした技術を必要とする医院こそ、歯科医院の選び方が需要になります。「他院では出来ないインプラントウチではできます!」などの誇大広告や安さに騙されず、しっかりとしたいい歯医者さんを選んで下さい。

 

以下、オススメコンテンツです。インプラント医院の選び方にお困りの際は参照にしてください。

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