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口臭は歯磨き粉が抑えてくれるは大間違い!?口臭と歯磨き粉の知られざる関係とは。

2014年07月09日 11時35分
このページは口臭と歯磨き粉の関係性について書いてあるページです。口臭を抑えるために歯磨き粉が需要だと思っているアナタの常識が覆されるかもしれません。

こんにちは!歯科情報サイト「どくらぼ」でございます。 本日のテーマはこちら!

口臭に効果的な歯磨き粉ってあるの??

口臭を抑えるオススメの歯みがき粉はあるのでしょうか?口臭を抑えるために、おすすめの歯の磨き方やタイミングはあるのでしょうか?

本日はそんな皆様の疑問に歯科衛生士さんがお答え致します。

口臭を消す歯磨き粉は存在する!?

正直に結論を言ってしまうと、たちどころに口臭を抑えてくれる魔法の歯磨き粉は、残念ながら存在しません。 大部分の口臭の原因は、お口の中の細菌が放出する揮発性のガスです。ですから、大切なのはこれらの細菌をしっかりと除去することなのです。

そのようなわけで、ごくごく普通の歯磨き粉であっても、あるいはたとえ歯磨き粉なしであっても(!)、きちんと正しくお口の清掃ができていれば、たいていの口臭は防げます。内臓の病気など、原因が別のところにある場合は、そちらの治療を行わなければ口臭は防げませんので、歯磨き粉とは関係ありません。

口臭を消す歯磨き粉は存在しない。口の中の細菌を除去することが一番の口臭予防!### 口臭に歯磨き粉はまったく意味がないの??

口臭をたちどころに消す歯磨き粉はないとはいえ、多くの歯磨き粉や洗口液には、殺菌成分が含まれていますので、細菌の増殖を抑えるという意味では力になってくれます。 しかし、ここで注意したいのは、すでに歯や舌の表面に定着し、ねばねばのバリアをはって増殖している細菌には、これらの殺菌剤は無力です。これらは、あくまでも粘膜などの表面についている細菌を含め、お口全体の細菌数を減らす役割であり、歯垢になってしまったら歯ブラシなどでしっかりこすらない限り落とすことはできません。

歯磨き粉・洗口液は殺菌の効果はある。しかし、歯垢などは歯ブラシでこすらないと落ちない 

歯周病も口臭を生み出す元凶なので、注意が必要

歯周病が膿や出血、また細菌のさらなる増殖を招き、深刻な口臭を引き起こすことから、歯周病を予防する効果をうたった歯磨剤を使用するのも良いかもしれません。

現在さまざまなハーブや生薬、ビタミンなどを配合したものが出回っており、歯ぐきの血行を促進して抵抗力を高め、歯ぐきを消炎して引き締める効果が期待されます。これらの効能は歯周病の予防や治療にとってはあくまでも補助的なものであり、メインはやはり細菌をいかにきちんと取るかということではあるのですが、一定の効果を見込むことは可能ですので、自分にあったものを探して使用してみると良いでしょう。

歯周病だと口臭を引き起こすことも。しかし、歯周病治療も大切なことは細菌(歯垢・歯石)をとること 

よく売っている、天然の消臭成分をうたった歯みがきは実際どうなの??

天然の消臭成分配合をうたった歯磨剤はたくさん出ています。たとえば、コーヒーや緑茶、烏龍茶などに含まれているカテキンやフラボノイドといったポリフェノールのたぐいは、消臭効果があるとされています。

また、ウルシ科のマスティックという植物に含まれる樹脂や、なた豆という植物に含まれるカナバニンというアミノ酸が口臭を軽減させる効果があると言われています。これらの成分を配合した歯磨剤も多く出回っています。 しかし、賢明な皆様はすでにお分かりだとは思いますが、どのような歯磨剤を使うにしても、ポイントは

「メインは歯垢除去であることを忘れない」ことです。 たとえば泡立ちが良すぎる為じっくり磨けないようなもの、ミント味が強すぎ磨けていなくてもすっきりした錯覚を与えるようなものは、本来の目的である歯垢除去を妨げるため理想的ではありません。最近では、界面活性剤や発泡剤が少ないか含まれていない、ジェルタイプや液体タイプの歯磨き粉も多くなっています。

ニオイの元の細菌(歯垢・歯石)を除去することが一番大切 

口臭を消す歯磨き粉がないのなら、口臭を消す洗口液はある!?

ここで、上でも少し触れましたが、殺菌効果のある洗口液について一言。 市販のリステリンなども殺菌効果が見込めるのですが、中にはアルコールを含有しているものもあり、頻繁にうがいすることでお口の乾燥を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。

そこで、風邪予防のうがい薬としておなじみのイソジンガーグルを薄め、洗口液として使用してみることをお勧めします。ポピドンヨードという殺菌力に優れた成分が入っているため、お口の中の細菌数を劇的に減らすことができます。

イソジンガーグル:病院で処方されるもの
イソジン      :市販薬 効果は同じ。市販薬には香料が含まれている。

洗口液として、イソジンを使ってみると良いかも 

歯医者さんが使用しているうがい薬ご存知ですか?

また、よく歯科医院で勧められるのは、濃い緑色の小さな小瓶に入った、コンクールFという消毒液で、これも薄めてうがいに使います。 これに含まれるクロルヘキシジンという成分は、歯周病の菌を殺すのに非常に有効です。実際、クロルヘキシジンとポピドンヨードの2つの消毒成分はいずれも、歯周病やインプラント等でお口の中を手術した方が毎日の消毒に使われるようなもので、効果は確実です。

イソジンは薬局で手に入りますが、コンクールは基本的に歯科医院で入手することになります。最近はインターネットで購入している方もおられるようです。

口臭に効果的な歯みがきのタイミングを教えます

最後に、口臭予防の観点から最も効果的なハミガキのタイミングについて考えてみましょう。お口の中の細菌数が一日のうち最も多くなるのは、起床時です。就寝中、お口を動かすことはあまりなく、唾液の分泌も低下しているため、細菌が増殖しやすいからです。 このことから、まずは寝る前、徹底的にお口の中をきれいにすることで、できる限り細菌数を減らしておく。そして、起床後ハミガキをし、増えた細菌を除去する。この二つのタイミングでしっかりハミガキすることで、一日の口臭を最も効率的に抑えることができるのです。

もちろん、食後にハミガキすることも大切です。しかし、口臭という観点から言えば、食事のあとは唾液も十分に出ているため、重要性は前述の二つのタイミングには及びません。寝る前のハミガキでは、歯間やブリッジの下など、ニオイの強い歯垢がたまりやすい所も、専用の道具を使うなどしてしっかりケアしましょう。

口臭を減らす歯の磨き方- 寝る前に徹底して口の中の細菌数を減らす - 朝起きたら歯みがきをして、寝てる間増殖した細菌を除去する

口臭と歯磨き粉のまとめ

  1. 口臭をたちどころに消す歯磨き粉はない
  2. 口臭の原因のほとんどが口の中にいる細菌(歯垢・歯石)なので
  3. 歯ブラシでしか、歯垢はとれない。歯石は歯医者さんでしかとれない
  4. 色々と出回っている歯みがき粉や洗口液はあるが、歯垢・歯石をとることが本質
  5. 口臭を抑えるためにベストタイミングな歯の磨き方は寝る前と起床後

以上になります。 口臭を抑えるためには、歯磨き粉が一番重要だと思いがちですが、それはイメージだということがわかりましたね。大切なことは、しっかりとした歯の磨き方を身につけ、歯垢を落とすことなのですね。

長くなりましたが、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。アナタのお役に立つ記事だったでしょうか?今後ともアナタのお役に立つ歯科情報を随時更新していきますので、何卒よろしくお願い致します。本日は最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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