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仮歯のときに注意すべき4つのことと、緊急事態の対処法について

2015年10月23日 12時45分
仮歯のとき、元からあった自分の自然歯ではないのだから、いつも通りにしていてよいのか心配ですよね。そこで今回は仮歯のときに注意すべき4つのことと、欠けてしまったり、取れてしまったりした場合の対処法について詳しくお伝えいたします。

仮歯のときに注意すべき4つのことと、緊急事態の対処法について

仮歯ってそもそも何?

仮歯とは「テンポラリークラウン」(歯科業界ではTec、Tekといいます)のことで、歯を削った後に最終的な被せ物ができるまでの期間入れる仮の歯の事です。
この仮歯は見た目を整えるだけの物ではなく、実はとても重要な役割を担っています。

  • 歯が移動しないようにする…歯は臨在歯がないと少しずつ動いてしまいます。歯が移動するのを予防するためにその都度ぴったりあった仮歯を作っていきます。
  • 歯茎の位置を変えないようにする…型取りをした後に仮歯をはめなかったら、歯茎の位置が変化してしまい、綺麗に被せ物が入らないことがあります。
  • 歯髄(神経)に刺激をいかないようにする
  • 食事を取りやすいようにする
  • 実際にできあがる最終的な被せ物の形の確認…審美が重要視される被せ物をする際、歯の大きさや長さのほんの数ミリで口元の印象が変化します。よって、本歯を作成する前に本当にその形で良いか、歯の長さに問題はないかを確認のために仮歯で一時生活して確認してもらいます。

仮歯の時に注意する4つのこと

硬いものを噛まない

仮歯はあくまで仮の歯です。仮歯自体に噛み切ったり、硬いものをすり潰したりする機能はありません。あまり無理をさせすぎると、プラスチックで作成したものを仮着でくっつけた状態のため、割れたり、外れたりする原因になります。

ネバネバのものを噛まない

ガムやお餅のような粘着性のあるものは避けて食べる必要があります。仮歯は歯科用のとても弱い接着剤で仮着けしてある状態のためすぐに取れてしまいます。

デンタルフロスの使い方

仮歯の時でもデンタルフロスは使っていただいて構いません。ただ、外れやすくできているので、フロスを通す時は、「フロスを横から抜き取る」ように気をつけてください。縦に勢いよく抜き取ってしまうと仮歯が外れてしまいます。

あまり仮歯を意識して噛まない

今までと舌感の違う歯がはいっているので、勝手がちがうとは思いますがあまり仮歯を意識して噛まないようにしてください。仮歯は噛み合わせの位置を変化させないように入れているので意識して噛みすぎると仮歯の期間で顎の調子が悪くなったり、噛み合わせが悪くなることもあります。

仮歯がとれたらどうすればいい?

仮歯が外れてしまったら、できるだけ早く通院中の歯科に行きましょう

間違っても、自分の持っている接着剤でつけ直したりしないでください。

「神経の残っている歯」や「本歯の型取りを終えた歯」の場合の注意点

神経が残っている場合、仮歯は歯を保護して神経に刺激がいかないような働きをしています。そのままにしていると冷温痛がでて、その刺激で歯髄炎をおこす可能性があります。

「型取りを終えた歯」の場合の注意点

仮歯がないと臨在歯の位置が動いたり、型取りをした時と歯茎の位置が変化したりします。仮歯が取れてしまった時、取れた仮歯をそのままにするのではなく、取れた所にはめ込むようにしてください。

仮歯が欠けてしまった場合

外れた時仮歯が割れてしまった場合は、割れた破片も一緒にもってきてください。仮歯はプラスチックでできているため簡単に元の状態に戻したり、作り直すことが可能です。

外れた仮歯を飲み込んでしまった場合

外れた際仮歯をのみこんでしまった場合は、特に問題はありません。約1〜2日くらいで排泄されると思いますが、それでも心配な時は内科に受診してください。

仮歯が痛い時にはどんなことが考えられる?

仮歯の高さが高い

仮歯の高さが高すぎると、その歯に噛む力が集中してしまうため痛みが生じます。噛み合わせをチェックする際に診療ユニットを倒したまま高さの調整を行い、起こした状態でのチェックを行っていない場合に高さの異常が起こります。寝ている状態と起きている状態では噛む位置が微妙に違うのです。また、食事をとる時の位置も違います。歯科で診てもらっていた時は高さに問題なかったのに、家に帰って実際に仮歯を使ってみたら痛みが出た場合等に考えられます。
噛み合わせが合っていない状態や仮歯に痛みが出ているまま使用を続けていると他の部分に歪みが出てきてしまいますので、次の予約を待たず仮歯の調整をしてもらってください。

コンタクトがゆるすぎる

仮歯と自分の歯の間に物がよく詰まっている場合、仮歯のコンタクトがゆるすぎる可能性があります。通常コンタクトはデンタルフロスが少し抵抗がある位に作成していきます。(最初仮歯をはめた時、少し窮屈に感じる程度)ゆるすぎると、コンタクトに物が詰まり、歯茎に炎症が出て痛みが生じてしまいます。

仮歯のまま放置するとどうなる?

仮歯を作成するのが上手い歯医者さんであれば、本歯と間違うくらい綺麗な仮歯を入れてくれます。ただ、仮歯はあくまで仮です。長期間使用していると、

  • 仮歯自体が削れて噛み合わせが狂ってきたり、
  • 歯に負担がかかったり、
  • 仮歯に色や臭いがついてきます。

仮歯で問題がないからといってそのまま通院をやめることはお勧めできません。

仮歯の作成手順

仮歯の作成方法は大まかに次の3つです。どれもチェアサイド(歯科医師による処置)で作成する方法のため、仮歯の出来具合はその術者にかかっています。時間もベテランの方であれば約10〜15分程度で綺麗なものを作成してくれますが、初心者の方だと約1時間程度かかってしまうこともあります。

1、歯型を先に取っておく

歯を削って形成する前に歯型を取っておき、元の自分の歯に近い仮歯を作成する。

2、シェルを使用して作成する

歯の外観をかたどったシェルを元に作成する方法。大体の形が出来ている分、時間があまりかからない。

3、粘土のような物を歯に圧接して作成する

粉と液を混ぜ合わせてお団子のようなものを作り、歯に圧接する方法。そこから歯の形状を削って作成する。作成者の技術力で仮歯の出来不出来が一番出やすい。

仮歯の値段を教えて

  • 保険治療であれば約500円程度

で作成してもらえます。ただ、歯科医院によっては奥歯の保険治療の場合、仮歯を作成しないところもあります。

  • 自費診療であれば1本約3000〜5000円程度

が相場です。

仮歯について、まとめ

最後に仮歯について重要な点をおさらいしておきましょう。

仮歯のときは、

  • 硬いものを噛まない
  • ネバネバのものを噛まない
  • デンタルフロスは横から抜き取るように優しく使う
  • あまり仮歯を意識して噛まない

外れてしまったり、欠けてしまったときは、

  • 割れた欠片をもって歯科医院を受診
  • 飲み込んでしまっても問題はないが、心配な場合はないかを受診

仮歯の値段は、

  • 保険内治療で500円程度
  • 自由診療で3000~5000円程度

また、

仮歯はあくまでも「仮の歯」です。

そのまま使用すると削れて噛み合わせが狂ったり、他の歯に負担がかかったり、色や臭いが付着します。最後まで通院しましょう。

また、最近ではキッズモデルの方が乳歯の生え変わる時期に、オーディションでに際して自分で仮歯を作る方もいるようですが、誤って飲み込んでしまったり、そのまま間違った使用をしてしまうと危険です。お気をつけください。

いかがでしたか。我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

 

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