歯根端切除術とは
歯根端切除術とは、歯根の先端に問題がある場合などに、膿の袋などの病巣をその病巣を含む歯根の先端ごと切って取り除く治療法です。これを行うことにより、歯を抜かずに再び歯としての機能を取り戻すことが可能になります。
どのようなケースの時に歯根端切除術を行うべきか
次のようなケースで歯根端切除術が行われます。
- 歯根の先端に膿の袋などの病巣が大きくて根の治療で治らないまたは治る見込みがない場合
- 歯根が曲がっていたり、根の中の管が細すぎて根の治療がきちんと行えない場合
- 歯に土台が入っているケースで根の治療が必要だが土台を外すことで根が割れてしまったりする恐れがある場合
- 根の治療が必要だが、過去の根の治療で器具の破折片が残っていたり、根の中に詰めている薬剤が根の外に飛び出していて除去できない場合
- 歯が強い衝撃を受けて根の先端部分が折れてしまった場合
歯の部位によってはこれらのケースに当てはまる場合でも、行えない場合があります。その場合は違う外科処置(歯牙再植術、ヘミクションなど)を選択することになります。
費用はどのくらい?保険適応?
歯根端切除術は保険治療で行うことができます。諸費用を含めて
6000円〜7000円程度です。
マイクロスコープなどを用いたより精密な治療は自費となり、4万円〜10万円くらいと様々です。
歯根端切除術の手順
歯根端切除術は一般的に次のような通りに進められます。
- 歯茎に麻酔をします
- 歯根先端付近の歯茎を切開します。必要に応じて骨を削ります。
- 歯根の先端部分を切断し、歯根周囲の病巣と共に摘出します。
- 残った歯根の切断した面に材料で蓋をします。
- 切開した歯茎を縫います。
痛みはある??
術中は麻酔をしっかり効かせた状態で行いますので、痛みはありません。しかし、歯茎を切開したり、骨を削ったりなどを行うため、術後は痛みが出てくることが多いです。侵襲の程度によっては痛みが強く出ることもあります。腫れが大きく出ることもありますので、処方された抗生剤は決められたようにきちんと飲む必要があります。痛みに関しては麻酔が切れる前にあらかじめ飲んでおくのが良いでしょう。
歯根端切除術 まとめ
歯根端切除術とは
歯根の先端に問題がある場合などに、膿の袋などの病巣をその病巣を含む歯根の先端ごと切って取り除く治療法
歯根端切除術が行われるケース
- 根の治療で治らない大きな根尖病巣がある
- 歯根の形態が原因で根の治療がきちんと行えない場合
- 根の治療が必要だが、土台を外すことで根が割れてしまう恐れがある場合
- 根の治療が必要だが、過去の根の治療の影響で根の治療がきちんとできない場合
- 歯が強い衝撃を受けて根の先端部分が折れてしまった場合
歯根端切除術の費用
- 保険→3割負担で6000〜7000円くらい
- 自費→4万〜10万円くらい
歯根端切除術の手順
- 歯茎に麻酔
- 歯根先端付近の歯茎を切開。必要に応じて骨を切削
- 歯根の先端部分を切断、歯根周囲の病巣と共に摘出
- 歯根の切断した面を材料でカバー
- 切開した歯茎を縫合
歯根端切除術の痛み
- 術中は麻酔が効いているため痛みはない
- 術後麻酔が切れると強く出ることもある
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