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世界で禁じられた金属『アマルガム』がアナタの口に入ってます。本当に怖い、銀歯という歯の詰め物。

2015年10月15日 17時45分
スウェーデンで妊婦に使うことが禁止された歯の詰め物アマルガム。デンマーク、イギリスで使用が禁止されました。しかし、日本では未だに禁じられていません。アナタの命を確実に削る、アマルガムという恐ろしい歯の詰め物についてお伝えいたします。

世界で禁じられた金属『アマルガム』がアナタの口に入ってます。本当に怖い、銀歯という歯の詰め物。

昭和31年4月熊本県水俣市に住む1人の少女が、手足のしびれ・口がきけない・食事ができないの症状を訴え、入院しました。その後、原因不明の手足のしびれ・目が見えなくなる・耳が聞こえなくなるなどの症状の訴えが相次ぎ、事態を重く見た水俣市は疾病の原因究明に取り組みました。

その原因はチッソという会社によって海に流された水銀(メチル水銀)でした。水銀は工場廃水に混ざり海を流れ、魚や貝から人のカラダに取り込まれました。これが世界的にも類を見ない自然環境破壊の水俣病です。水俣病の被害者は1万5000人を越え、現在もなお被害者は増え続けています。

この水銀が、実は私たちの口の中に詰められていることをご存知でしたか?

 

 

水銀が口の中に入っているのに、それを知らない私たち。

水銀は体内に入ると細胞膜を通してカラダ全体にダメージを与えます。脳や手足を麻痺させ、血管や臓器を破壊し、DNAを崩壊させます。このように水銀は人体にとって非常に有害な金属であるということは多くの方にとって周知の事実です。しかし、この水銀が“安価で手に入りやすい”という理由で歯科用の詰め物として世界中で多く使用されているという事実をご存知の方は非常に少ないです。

今回は歯科で使用されている水銀、通称“アマルガム”の闇について解説いたします。アマルガムによって、水俣病の時と同じく原因不明の疾病で悩まされている日本人は非常に多いです。アナタの不調の原因、実は歯にあるのかもしれません。

 

日本人に入っている銀歯の正体は高濃度水銀、アマルガムだった。

まず、初めに誤解のないようにアマルガムについて解説致します。現在日本の歯科治療で使用されている銀歯には大きく分けて2種類あります。

 

  • アマルガム(歯科用水銀)
  • パラジウム合金(金やパラジウムの合金)

 

今回、問題として取り上げているものが前者のアマルガムです。アマルガムは安価で、歯の神経への刺激が少なく、扱いやすい材料であることから、世界的に広まり使われてきました。現在アマルガムを使用している歯科医院は少数になってきましたが、かつては日本でも頻繁に使用されてきたことから、アマルガムの詰め物が入っていることは、決して珍しいことではありません。とくに1980年以前に金属色の詰め物をした30~40代以上の人の口の中に、アマルガムが入っている確率は非常に高いです。

 

現在はアマルガムを使用している歯科は少数。しかし、30~40代以上の人の口の中には幼少に詰めたアマルガムが入っている確立は高い。

 

以前から警鐘が鳴らされている身近にあるアマルガムの被害

アマルガムは柔らかく、蒸発しやすい特徴を持っています。口の中に入ったアマルガムに含まれる水銀は何かを噛む時、歯磨きをする時、唾液などにより少しずつ蒸発し、水銀蒸気として肺に取り込まれていきます。水銀蒸気は肺に取り込まれ、血液をめぐり全身に水銀が広がりカラダのいたるところを蝕みます。妊産婦の場合は特に危険で、胎児や母乳に水銀が届き子供に影響する恐れがあるとされています。イギリスやスウェーデンでは20年以上前に妊婦にアマルガムの詰め物をしないように、国から正式に警告が発されているほどです。

日本でも、「女性自身」「週刊ダイヤモンド」「日本歯科新聞」などでアマルガムの危険性に関しての特集が組まれた過去もあります。

アマルガム

アマルガム

 

アマルガム

アマルガムの危険性はメディアにも取り扱われているが、その危険性は軽視されている。(中垣歯科医院 )

 

 

アマルガムの被害者は多い。身近に潜むアマルガムの恐怖。

大阪府にある豊中市の中垣歯科医院によると、アマルガムの歯科医向けの使用説明書には、

 

  • アマルガムは毒物
  • 吸入すると有害
  • 素手で触ってはいけない
  • 作業の際は必ず防護具を着用し、風上で作業する
  • 皮膚から吸収されて中毒を起こす

 

などの注意書きがされているとあります。

アマルガム

アマルガムを卸している業者から歯科医院への説明書。アマルガムは毒物であり、素手で触ってはいけない。(中垣歯科医院 )
 

 

実際のアマルガムの被害者

アマルガムの被害で多いものが

  • カラダの気だるさ
  • 舌のざらつき
  • アレルギー

などがあり、ひどくなると癌、心臓病、血管障害、自閉症等の病気の原因になるとも言われています。

歯学と医学は、同じ医療であるものの、壁があります。口の中が原因で起こった疾病にも関わらず、一般的な病院で「原因不明」「治療法はない」とされてしまうことが多々あります。しかし、そうした「医療放棄」された患者さんの歯の詰め物を外したら症状がみるみるうちに改善したという例があるといいます。

アマルガム

アトピー性皮膚炎だと診断されていたが、口の中のアマルガム中毒だということが判明。アマルガムを除去したら症状が改善された。

 

アマルガム

アトピーが酷く、皮膚科でステロイド治療をするも治らず。さらには側弯症(姿勢が悪くなること)も伴っていたが、アマルガム除去後どちらも改善された。(いずれの写真も恵美歯科 )

 

 

これらの代表される症状の他にも水銀中毒の被害は多岐にわたります。水銀は神経毒性があるので、肩凝り、頭痛、めまい、イライラなど原因不明の痛みを引き起こします。口から溶け出して体の中に入った水銀(重金属)は、内臓にも蓄積されている可能性があります。免疫力を低下させ、活性酸素を発生させ細胞にダメージを与え、老化を加速させ、DNAを傷つけることもあります。アマルガムを除去し、うつ病・慢性頭痛・不妊などカラダの異変のあらゆる例が改善されたという事例は全国に多数あります。アマルガムが水銀中毒としてカラダに与えている影響は事実であり、避けることはできません。

 

アトピーのような皮膚の症状、手のひら、足の裏にできる水泡状の湿疹は、口の中の金属に関係している可能性があることは、今では有名な話です。

 

 

アマルガムが世界で続々と廃止されている。しかし、一方で日本は・・・

世界では歯科先進国スウェーデンがいち早くアマルガム使用禁止を発表し、続いてドイツやデンマーク・イギリスなどヨーロッパの数か国で使用が禁止されました。一方で、アメリカ歯科医師会の公式的な見解では、アマルガムに含まれる水銀は「安全」だということになっています。(しかし、訴訟大国アメリカではアマルガムの被害を知っていても、国として認めることは困難だという意見もあります)

同じく日本でも、まだ法律的に禁止されておらず、使用することについて問題はないというのが現状です。

アマルガム

海外の早急な対応からいつも日本は一歩も二歩も出遅れる。

 

アマルガムに害はある。だが、国は「直ちに問題はない」と言う。

水俣病は最初の患者が出てから10年以上が経ち、初めてチッソ工場が操業停止になりました。この10年の遅れが犠牲者を多く出す結果へと繋がり、世界最大の公害事件となった。薬害エイズやアスベストによる被害も行政の動きの遅れで被害者は出続けました。

しかし、今でもまだ、一部にはアマルガムばかりを成人の歯科治療時にも使用する歯医者さんがいると聞きます。その理由がアマルガムが安価であることや型採り をして技工を必要としないこと・噛み合わせの調整もあまり必要としないことだといいます。症例上、どうしてもアマルガムが適切だという治療計画の基に行わ れるのではなく、安い・簡単・楽という考えでアマルガムを詰められているのも現状です。日本ではアマルガムは禁止されていないため、このようなことが起 こっています。

根拠が無いので、直ちに問題はない。問題はいつも闇に葬られる。

 

歯学部ではアマルガムは水俣病のような有機水銀ではなく、無機水銀だから安全だと教えられるが・・・

当サイトどくらぼで歯科医師免許を持つ歯科ライターの一人はこう言います。

歯 学部で教わることはアマルガムは安全だということです。アマルガムは、水銀の中でも無機水銀とよばれています。有機水銀は、無機水銀に比べ毒性が非常に強 い。それに比べてアマルガムは無機水銀だから安全だ、という内容のことを大学の歯学部では教わりました。しかしアマルガムが決して安全ではないことを、現 在では世界で認められ始めています

大学で教わることと、現場の声に乖離があることを日本の歯科医師達は気がついています。

 

アマルガム

アマルガムに関して警鐘を鳴らしている本は多く出版されている。しかし、問題は闇に葬られる。

 

 

アマルガム問題は歯科医師にとって、触れてはいけない話題

医療ジャーナリストの釣部人裕氏の著書「口の中に毒がある」によるとアマルガム問題は歯科医師にとって触れてはいけない話題だと言います。アマルガムについて話題にすると地元の歯科医師会から呼び出しがあり「歯科保健行政を否定するならば保険医を辞めるか」と詰問をされる可能性があるとのことです。

歯科医師からすればアマルガムが安全だとされてきた過去があり、実際に使用してきた経緯があります。アマルガムが保険適応されている現在、それを否定することは歯科医師会を否定することに繋がる為、触れてはいけない話題になっているのです。

医療人としての尊厳を失い、自分たちの保身に走る人間を患者は信じることはできない。

 

このように日本ではアマルガムについてはタブーとされ、真相はいつも闇に葬られます。しかし、こうしている今も実際にはアマルガムが原因にも関わらず、“原因不明”の病で苦しんでいる方は増えています。

では、実際にアマルガムとそれ以外の金属を自分たちでも見分ける方法や、アマルガムを適切に除去する方法についても詳しく解説していきます。

 

アマルガムとパラジウム合金を素人でも見分ける方法は存在する。

子供の頃、虫歯になった経験のある人であれば、歯医者さんに行くと虫歯を削られた後に銀色の詰め物をされたことはありませんか?その銀色の物がアマルガムです。アマルガムは治療した部位に、そのまま詰める物なので虫歯治療に即日詰められた物はアマルガムです。

 

アマルガムは変色しやすいのでパラジウム合金と見分けやすい

アマルガムは性質上劣化しやすく、錆びやすいので口の中に入れてから数年が経つと黒く変色します。

アマルガム

パラジウム合金はピカピカしている。アマルガムは黒ずんでいるのが特徴(歯科医療を真剣に考えるブログ)

 

 

1980年以前はアマルガムが普通だった時代がある。40代以上で銀歯がある人は要注意。

アマルガムが歯科治療で主流だった時代は、歯が痛くなったら歯医者さんへ行き、キーンと歯を削られて最後にアマルガムを詰めて帰って来るのが普通でした。まだ窩洞(虫歯の面積)が小さい虫歯なことや主に乳歯の場合には短時間で治療が行えるアマルガムが普通だった時代があります。思い当たる節がある方はご注意下さい。

口の中に黒ずんだ銀歯がある方、要注意です。(歯科写真文庫24 乳歯のアマルガム修復)

 

アマルガムは一部の歯科医院でしか除去できない。

歯科医師によって、アマルガムに対する認識は様々です。日本では保険制度の建前もあり、一般的に、アマルガムは安全なもので、何ら問題はない、とされています。歯科医院によって見解が異なる以上、アマルガムを除去してもらう際には、いくつか気をつけなくてはいけないことがあります。

 

1.アマルガムは有害で除去すべきという意識をもつ歯科医院を選ぶ

歯科医師の中にはアマルガムは安全だという古い認識を持つ方もいます。そうした方にアマルガムを取って欲しいと言っても賛同は得られません。

 

2.ラバーダムとよばれる、ゴムのシートを使って除去してもらう。

バキュームで吸っても、アマルガムの削りかすが口の中に直接溜まります。口の中に直接入らないようにするために、一般的に歯の根っこの治療の際に使われる「ラバーダム」を使用すれば、防ぐことができます。

ラバーダム

アマルガムの削りかすがカラダの中に入るだけで気分が悪くなる人もそれをラバーダムで防がなくてはならない。(東京マイクロスコープ顕微鏡歯科医師入谷治のBlog)

 

3.口腔外バキュームで、口の近くから吸引してもらう。

口の中に直接入れるバキュームだけでは、蒸発して空気中に拡散される水銀を取りきれません。水で冷やしながらアマルガムを削っても、その熱で水銀が蒸発することを、100%避けることはできません。口腔外バキュームで、同時に吸引してもらいます。削っているときに、息を止めるわけにはいきませんが・・削りながらアマルガムが蒸発していることを、頭の中に入れておきましょう。

口腔外バキューム

アマルガムを除去する際に発する有害な破片などを確実に取るために必要な口腔外バキューム(平尾歯科クリニック)

 

 

4.一気にアマルガムを除去しない。

何本もの歯にアマルガムが多数詰められている場合、一回の治療でまとめて何本分も除去してもらうのは、良いことではありません。一本ずつ、一定期間以上の間を開けて、除去することが望ましいという記述があるほどです。削ることによって体内に一気に入ってしまう可能性があるというリスクを、分散させることが必要です。

そして削り終わったあとには、十分に口をゆすぎ、決してそのまま飲み込んでしまわないように気をつけてください。

 

アマルガム除去を徹底して行なっている歯科医院もある

中にはアマルガム除去を徹底し、行なっている歯科医院もあります。アマルガムをいくつも除去するため歯科医師は自分自身水銀を吸わないようにマスクをしながら治療をおこなっています。

大げさではなく、毎日アマルガムを除去し続ける歯科医師にとってガスマスクなどは大切な準備。(中垣歯科医院)

 

アマルガムを初め、口の中から金属を取り除くメタルフリーという考え方

「メタルフリー = 口腔内に金属を使用しないこと」歯科治療において、今このような言葉が聞かれるようになりました。アマルガムは勿論のこと、人によっては他の金属でもカラダに不調が起こる方もいます。安易にセラミックを!という意味ではありません。メタルフリーをウリ文句にし安易に高価なセラミックを営業する歯科医院もあるかもしれませんので、自分に合った素材を装着することが大切です。

とはいえ、金属アレルギーや金属のよる身体の不調、または審美性を求めてメタルフリーの治療を希望する患者さんも増加傾向にあるようです。メタルフリーは言葉の通り、金属を使用しない技工物(冠や詰め物など)で口腔内を修復する事なのでセラミックを用いて治療を行います。

メタルフリーの一方で安易なセラミック神話に飛びついてはいけません。自分にあった素材を選ぶことが何よりも大切です。

 

小さな部分だけならば、白いプラスチックの詰め物が一般的です。代わりに詰めるべきものは、その大きさや場所によって異なります。比較的大きな穴を詰めるために、保険治療で使われている金属、自費治療のセラミックなどの選択が広がっていきます。

アマルガムが口の中にあり、原因不明の病で苦しんでいる方はまだまだ多くいます。原因不明の病で苦しんでいる方は、まずはご自身の体調が芳しくない原因を口の中に探してみてはいかがでしょうか?もしかしたら長年苦しんでいた症状が口の中の金属を除去することで好転することがあるかもしれません。

 

最後に歯科の現状について皆様に。

今、こうしたインターネットや情報化が進むに連れ、今まで私たちが手に入らないような情報が手に入るようになりました。アマルガムの有毒性など少し前の時代ならば“頭のおかしい人”として一蹴されてきたことでしょう。しかし、一般人でも気軽に情報が手に入るようになった現在、情報統制をすることは非常に困難です。

歯科においても状況は同じです。真実の情報は隠すことは出来ず、必ず浮かび上がってきます。そうして浮かび上がって来た情報を私達はしっかりとすくい取らなければなりません。自らも歯科の知識を身に付け、良き患者として歯科医師を最良のパートナーとし、二人三脚で健康を手にする必要があります。数多ある情報の中から正しい情報を見抜き、自らのものとしていくスキルはこれからの時代を生き抜くために必ず必要なものとなります。

今回はアマルガムをテーマにお話いたしましたが、歯科にはまだまだアナタにお伝えしたいことが山程あります。私もまだまだ勉強中ですが、歯科医師や医師の方々を取材し、真実を皆様にこれからも伝えていければと思っております。長くなりましたが、最後までお読み頂き誠にありがとうございます。

最後に私が運営している、「どくらぼ」について宣伝し、終えたいと思います。下記は宣伝になりますので、こちらでページを閉じていただいても内容や結論に変化はありません。最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!また是非お会いいたしましょう!

 

どくらぼ運営者、内田がどくらぼの宣伝をします。

歯科サイトどくらぼは元々「e歯医者さんドットコム」というサイトで2013年にスタートしました。当初は歯医者さんの口コミサイトを作ろう!とあらゆる歯医者さんの情報を掲載しておりました。しかし、多くの医院情報を掲載していくに連れて、「本当の良い歯医者さんとは何なのだろうか」という1つの疑問にぶつかりました。その結果「患者である私達に歯科の知識がなければ本当の良い歯医者さんを見つけることはできない」という考えから歯科情報を配信していく今のどくらぼのスタイルが出来上がりました。

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