夏目漱石の初期三部作と言えば「三四郎」「それから」「門」です。皆さんも国語の時間にならったことがあるので、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。この、初期三部作の最後の作品である「門」には、以下のような描写があります。
宗助の痛いと云う歯の根へ穴を開け、其の中へ細長い針の様なものを刺し通して、糸程な筋を引き出して、神経が是丈取れましたと云い、薬で其の穴を埋めて明日又いらっしゃいと注意を与へた。
主人公である宗助の歯が痛み、歯科医院にいった描写がこまかく描かれています。
「門」の題材となった夏目漱石の日記には
明治42年6月3日(木)急に歯痛起こる。歯医者へ行く。6月5日(土)歯医者へ行く。6月6日(日)歯医者へ行く。神経をとる。
という描写があるので、当時の夏目漱石も現代の多くの方と同じく歯の痛みに苦しんでいたことがわかります。
むし歯の痛みは、ある日突然襲ってくる
むし歯の痛みというものは、ある日突然襲ってくることが多いです。中でもどうすることのできない夜中の突然の歯の痛みは悶絶するほど苦しいものです。
しかし、この、ある日突然むし歯が襲ってくるという多くの方が持っているイメージ、実は間違えているのです。
むし歯は段階をおって進行してくる
むし歯はある日、突然症状が進行するわけではありません。段階をおって進行するのです。ですので、今こうしてこの記事を呼んでいる間にもむし歯をお持ちの方は、むし歯に進行されているのです。人によって食生活や口内の環境の違いで進行に違いはありますが、むし歯は放置しても治りませんので、全員のむし歯が現在進行形で進んでいます。
現在進行形で確実に進行しているむし歯。高津区歯科医師会
むし歯は鎮痛剤では決して治らない。
むし歯が、ある日突然痛むと感じるのは、軽度の痛みを放置してきたからです。
むし歯の初期の段階では“しみる”程度の痛みなので、多くの方がそのまま放置します。また、軽度の痛みなら鎮痛剤を飲み痛みが引くのを待つ方も多いです。しかし、鎮痛剤を飲み、痛みが引くことは、決して治ったわけではありません。
薬で痛みを抑えたところで、一時しのぎの治療なのです。一度むし歯になってしまうと自然に治ることは決してありません。鎮痛剤で痛みを抑えている間もアナタのむし歯は確実に進行しています。
薬でむし歯は決して治らない。netdoctor
歯の痛みくらいで仕事を休むなと考えている上司の方、考えを改めましょう
歯の痛みがあるにも関わらず、歯医者さんには行かずにむし歯を放置している方、多いのではないでしょうか。しかし、このむし歯の放置ですが、非常に危険なことなのです。
むし歯は“進行”するものであり、治療せずに放置しておくと最終的には歯の骨、そして全身をも蝕みます。
最悪、ここまで腫れることも。(滋賀病院 )
歯だけで済めばよいのですが、むし歯の場合そうもいかないのです。歯の根っこの部分を本拠地とし、そこから全身に病気を引き起こす原因が発信されるのです。
むし歯を放置したために
- 神経痛
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 慢性関節リウマチ
- 心内膜炎
などが発症する可能性があるのです。
むし歯の原因菌は血流に乗り、全身へと運ばれる。その行く先々でカラダに悪影響を及ぼす。The huffington post
むし歯だから、といって軽んじてはいけない
むし歯そのもの自体が直接の原因となって、死に至ることはありません。しかし、むし歯は全身の病気の原因となる入り口になり得るのです。私達は目に見える切り傷などに対しては、敏感です。どこか切ってしまい、出血が起これば止血をします。しかし、口の中に関しては無関心なのです。
目に見える情報と、そうではない情報では伝わるものが異なるため、私達はむし歯を軽んじます。しかし、むし歯が存在しているという状態は、口の中が常に切れており、そこから出血している危険な状態なのです。
切り傷には敏感であるにも関わらず、むし歯には鈍感な私達 doctoers me
決して自然治癒しないむし歯
むし歯は自然治癒することはありません。むし歯になりかけの極めて初期の状態ならば、唾液で修復することもできますが、痛みが出るほどのむし歯は自然治癒は決してしません。
痛みが出るということは、神経までむし歯が達してしまっている可能性が高いです。神経まで感染してしまった場合、自分で再生する力は人間にはありません。それにも関わらずむし歯を放置してしまうことは非常に危険な状態ですので、早め早めの治療を必ず心がけるようにしていただきたいです。
むし歯を発生させないこと、進行させないことが一番
むし歯は痛みが強い時はかなり進行している可能性がたかく、神経を取らなければならない可能性も高くなってきます。一度歯の神経をとってしまうと、歯は急激にもろくなり、寿命が縮んでしまいます。
ですので、大切なことはむし歯にならないことを心がけることと、むし歯が出来たとしても早期発見することになります。
むし歯早期発見の方法
まず、自分の歯を鏡でよく見て下さい。歯と歯が噛み合う面(咬合面)をチェックしてみて下さい
こちらの画像の用に、際立って白くなっていたり、黒くなっているところがあればむし歯の可能性が高いです。おおはし歯科クリニック
このような黒いものもむし歯 さくま歯科
この程度のむし歯の段階だと、歯が痛む、しみるなどの症状は全く無いです。歯がいたむ、しみるという状態はもっとむし歯が進んだ状態です。
白くなっている程度の状態だと歯ブラシでのブラッシングでも十分ということもあります。もちろん、歯科医に行けば痛みもほとんど感じることなく簡単に治すことができます。歯の中ではなく、表面にできているのならば、発見も処置も簡単です。
歯と歯の間の症状が厄介
表面のむし歯は発見も簡単なので良いいのですが、歯と歯の間の隣接面のむし歯は発見も困難であり、非常に厄介です。未熟な歯科医は見落としてしまう可能性もあります。
歯と歯の間の隣接面のむし歯は見落としやすい すが歯科
近年、よく耳にするデンタルフロスを使った方がよいという根拠は、ここにあります。デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間をブラッシングすることが重要なのです。
歯と歯の間にフロスを入れて見て引っかからなかったらOK。反対に引っかかるようならむし歯が出来ている可能性も。
隣接面のむし歯は歯磨きだけでは治すことはできません。歯科医に足を運ぶことが重要です。特に永久歯が生えたばかりの高学年〜高校生は特に注意が必要です。
ブラッシングと、歯の間のデンタルフロス、間食と甘いものを避ける食生活が大切です。
特にダラダラと食事をすることが一番むし歯を引き寄せるので、要注意です
今回は、以上になります。まずは、虫歯の根本についての理解をして頂ければと思います。次回は歯の痛みの段階についてお伝えいたします。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!
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