歯の詰め物が取れた時にすぐにすべきこと
歯の詰め物が取れた場合すぐにすべきことは次の通りです。
1.取れたものを中身の見える箱などに保管する
取れてしまったものは、いち早く、なくならないようにタッパーなどの透明な容器に入れて失くさないようにしておきましょう。いくら一見絶対つけ直しができなさそうな状態であっても、歯科医師は取れた詰め物から様々な情報が得ることができますので、どんな状態であっても保管しておきましょう。
2.かかりつけの歯科医院に連絡をし、早めに予約を入れる
詰め物が取れてしまったら、早めに診てもらう必要があります。できるだけ早くかかりつけの歯科医院に電話をし、状況を説明して予約を入れましょう。
歯の詰め物が取れた時にしてはいけないことや気をつけるべきこと
1.外れたものを捨てない
穴が空いていたり、割れていたりなど明らかに状態が悪くても、それで様々な情報が読み取れることがあります。その後の治療に役立つことも多いので捨てずに持って行きましょう。
2.ティッシュなどに包まない
外れた後、ついティッシュに包んでしまう人も多いです。しかし、その後ゴミと間違って捨てられてしまうことも多いため、要注意です。
3.歯にはめない
歯にはめ込んでおく人も多いですが、中に食べかすが残っていたりすると食事の時に歯や歯茎が痛くなったり、誤飲(胃の方へ)や誤嚥(肺の方へ)をしてしまう危険があります。
4.ポケットなどに入れておかない
外出先で取れるとポケットに入れてしまいがちですが、薄い金属などは力がかかると変形してしまう危険性があります。外力が加わらないように保管しておきましょう。
5.自分でくっつけない
前歯などで多く見られますが、見た目が気になって自分で接着剤でつけてしまう人がいます。この場合、食べかすや汚れが入ったまま付け直されていたり、位置がずれてしまったりしています。しかし、簡単には外れなくなっていますので、せっかく付け直しができるケースだったとしても、削って外してまた作り直し、ということになってしまいます。
6.詰め物に付いてる付着物を取らない
詰め物が取れると「歯医者に行く前にきれいにしておこう」と念入りに付着物を取り除いてくるのは良いマナーのようにも思われますが、歯医者にとっては詰め物が取れた場合にはそのままにしておいた方が都合のよいことが多いのです。その理由は、くっついているセメントの厚さで詰め物の適合の良さが分かったり、たまにくっついている欠けた歯の破片などが重要な情報となるからです。
歯の詰め物が取れてから、どれくらいで歯医者にいけばいいのか
結論から言うと、詰め物が取れた場合は「できるだけ早く」歯医者に行くのがベストです。
詰め物がとれてから期間が空くことで起こりうることとして、
- 周囲の歯が動いてしまう
- 取れたところが虫歯になってしまう
- 詰め物が取れた歯が欠けたり割れたりする
のようなことが挙げられます。
特に、1の理由について、周囲の歯は詰め物が取れた瞬間から動き始めます。個人差はありますが、1週間も経つとかなり動いてしまうと考えたほうがよいです。つまり、くっつけ直せる可能性のあるものも、日にちが経てば経つほどつけ直せなくなる可能性が出てくるのです。もちろん動いてしまった分は調整して付け直すことも可能ですが、あまりに動いてしまうとそれもできなくなってしまいます。
できれば2、3日中に受診したほうがよいでしょう。かかりつけの歯科医院が休みなどの場合には休日当番医などで対処してもらうこともできます。
歯の詰め物を飲んでしまった!! 平気?
詰め物を飲み込んでしまってもたいていの場合は胃の方へ行きますので、様子を見ていれば便と一緒に排出されるでしょう。2、3日中に出てくることが多いので心配な人は便をよく観察しておくと良いでしょう。
もしも激しく咳き込んだり、呼吸がおかしいなどの異常な症状がある場合には、気管の方へ入ってしまった可能性が考えられます。とくに反射機能が弱い子供や高齢者は気管に入りやすいため注意が必要です。もしも異常な症状がみられる場合には内科や呼吸器科などでレントゲンを撮って確認をし、気管の方に落ちた詰め物を取り除く処置をします。
なぜ歯の詰め物がとれたのか
詰め物が取れる主な原因としては次のようなことが考えられます。
1.虫歯
詰め物が取れた場合、多くのケースでは中に虫歯が見られます。
2.セメントの問題
セメントがしっかりついていなかった、隙間があいてセメントが溶けてしまった、セメントが劣化下などの理由です。
3.適合がよくなかった
型とり時の変形などにより、詰め物の適合が悪い場合にそれを無理につけると、のちに取れやすくなります。
4.力が強くかかっていた
日常的な歯ぎしりやくいしばりがある、歯の本数が少なくて噛み合わせの力が集中する、入れ歯の金具がかかっている歯の場合などにおいては詰め物が取れやすくなります。
5.維持が悪かった
例えば歯をなるべく削らないように配慮した結果、詰め物の引っ掛かり(維持)が取れなくなってしまうと、どんなに接着剤をしっかりつけても取れやすくなってしまいます。
6.歯が割れた
差し歯の場合に歯根が縦に真っ二つに割れて、外れてくることがあります。
歯の詰め物が取れたとき まとめ
歯の詰め物が取れた時にすぐにすべきこと
- 取れたものを中身の見える箱などに保管する
- かかりつけの歯科医院に連絡をし、早めに予約を入れる
歯の詰め物が取れた時にしてはいけないこと
- 外れたものを捨てない
- ティッシュなどに包まない
- 歯にはめない
- ポケットなどに入れておかない
- 自分でくっつけない
- 詰め物に付いてる付着物を取らない
歯の詰め物が取れたらどれくらいで歯医者へ行けばよいか
- できれば2、3日中
歯の詰め物を飲んでしまった場合
- 咳き込んだり呼吸に異常がある場合は内科や呼吸器科を受診
詰め物が取れる原因
- 虫歯
- セメントの問題
- 適合がよくなかった
- 力が強くかかっていた
- 維持が悪かった
- 歯が割れた
いかがでしたでしょうか。我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。
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