こんにちは、どくらぼ編集部内田です。歯の詰め物って日本人のほとんどの方が経験したことありますよね。もちろん、私もあります。実は私今現在進行形で、4年前に虫歯治療を行なった歯の詰め物が痛いんですよ。詰め物って、詰めたらもう治療完了!と思っていたのに、今何が私の歯の中で起こっているのでしょうか。この痛みのワケをどくらぼお抱え歯科衛生士の川原さんにお伺いしてきましたのでまとめます。
歯に詰め物があって、そこが痛いのだけど、これはなぜ??
内田
川原さん、こんにちは。実は今歯が痛いんです。5年ほど前に虫歯を治療し、インレーを詰めたのですが、その下から激痛がおこります。これって何が起こっているんですか??
川原
内田さん、こんにちは。歯の詰め物の下が痛いとのことですが、お気持ち察します。実際に数年経って詰め物の下に酷い痛みがあると受診される患者さんがいます。まず、一番に考えられる原因は詰め物の下に新たに虫歯ができてしまった場合です。
内田
え、この下が虫歯になっているのですか?歯の詰め物をしたら、虫歯はなくなるわけじゃないのですか?
川原
実はそうではないのです。清掃を怠ることで詰め物の境目から虫歯菌が侵入するケースもあるのです。
内田
詰め物の境目から侵入するのですか・・・。詰め物はがっしりとつけられていたので菌が入り込んでくる境目なんてないように思っていました。
川原
虫歯になっていて削った部分はきれいに修復してから形を整えて型を取りますので、装着する際にはしっかり隙間なく作られた詰め物を調整してセメントでつけます。でも、詰め物の大半は歯と歯の間まで覆っていないタイプです。歯と歯の間の清掃を怠ることで、歯と歯の間にある詰め物の境目からまた虫歯になってしまうケースがあるのです。
内田
詰め物をしたら治療が終わり、後は再発することが無いと勝手に思っていました。詰め物をした後も清掃が大切なのですね。確かに私は詰め物がある歯と歯の間の清掃を完全に怠っていました。虫歯になっている可能性が高そうですね。
川原
詰め物をしていても油断は禁物です。特に詰め物をしている場合は、境目から中へと虫歯が進行するため、表面からわかりづらく気づかないまま神経まで到達して酷い痛みに見舞われることになります。また、境目から侵入した虫歯菌の感染が深くまで波及していてじわじわと神経が死んでしまい、いつの間にか化膿して痛みが出る人も います。このような場合は、レントゲン写真によって根の先や周りに病巣の影が確認できることが多いようです。
内田
まずは、歯医者さんに言ってレントゲンで確認ですね。ちなみに、歯の詰め物の下が虫歯以外で痛むこともあるのですか?
川原
最近増えているのが、歯の破折です。歯ぎしりや食いしばりによって通常の何倍もの力が加えられることによって、部分的に詰め物が入っている歯にひびが入ったり折れていることもあります。特に噛んだ時に痛みを強く感じたり歯に動きがあるときは要注意です。
内田
私は歯ぎしりの癖もあるみたいなので、歯の破折も考えられますね。とにかく痛みがあるのは危険だというサインだと思って歯医者さんに行ってきます。
川原
詰め物を入れると安心する人も少なくありませんが、実際は異物を自分の歯に接着剤で着けている状態ですから、健康な状態と比較すると何倍も虫歯のリスクが高くなると思っていいでしょう。毎日のお手入れや定期検診など健康な状態よりも注意して管理する必要があることを忘れてはいけません。
内田
完全に安心しきっていました。これからは、川原さんの教えをしっかりと肝に命じて起きます。今すぐに歯医者さんの予約とってきます。本日はありがとうございました!
川原
お大事になさってくださいね。こちらこそ、ありがとうございました。
【どうしても痛みが治まらない場合の応急処置まとめ記事】
※歯が痛い時の応急処置はこれだ!
身近にある、歯の痛みに効果的な薬やツボなど歯の痛みの応急処置をまとめています。
歯の詰め物が痛い、まとめ
- 詰め物がの下が痛い場合は“虫歯の再発”の可能性が高い
- もしくは、歯の破折。歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は要注意
- 詰め物をいれたからと安心せず、歯と歯の間の清掃を大切に
以上になります。本日は最後まで読んでいただきありがとうございました。どくらぼは「歯」にまつわるコンテンツを毎日5本目標で配信しています。私、内田 と歯科ライターさんでリサーチを行い皆さんにお役に立つコンテンツをこれからも配信し続けます。本日はありがとうございました。また、ぜひお越しくださ い!