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インプラントが出来ない人と出来る人の違いはどこにでるのか?解説します!

2015年02月04日 12時00分
インプラントが出来ないケースをまとめました。インプラントには絶対的不適応と相対的不適応の2種類があり、それぞれ条件があります!

インプラントが出来ないってどういうこと?

インプラントをすれば誰でもすぐに美味しく食べられると思っている人も少なからずいるようです。確かにインプラントをすれば美味しく物を食べられる可能性は格段に上がりますが、すべての人ができるわけではありません。

インプラントは顎の骨に穴を開けてネジ状の本体を埋め込む手術です。そのため、手術を受けるにはさまざまな条件があるのです。例えば、全身的な病気を持っている人や特定の薬を飲んでいる人、あるいは口の中の状態がインプラントをするには適していない人はインプラント手術をお断りすることがあります。こういったさまざまな条件を総合的に判断してインプラントは決定されるのです。

それでもインプラントをするために

インプラントは避けなければいけないケースがあることは基礎知識として必ず知っておいていただきたいことです。ではそういう人たちにはもう道はないのでしょうか。

インプラントは、手術の中では比較的出血も少なく体への影響の少ない手術です(もちろん安易に考えてはいけません)。ですから、インプラントの障害となっている原因によっては手術を受けられることもあります。

例えば飲んでいる薬に原因がある場合、中断しても差し支えがないかどうかを内科の主治医の先生と相談の上一時的に服用を辞めたり、全身的な病気がある人は総合病院などで体調をコントロールしながら行う、あるいはお口の中に原因がある場合にはインプラント手術ができる環境を作ってあげるなど。

進歩している医療技術や情報を駆使すれば、インプラントを受ける方法がみつかるかもしれません。諦めずに専門の先生に相談してみましょう。

インプラントが絶対的に出来ない方(インプラント絶対的不適応)

顎骨に放射線治療を受けている

インプラントの禁忌(必ず避けなければいけない)に放射線治療を受けている人があります。癌などの治療のために放射線治療を行っている人はインプラントに限らず外科的な処置は絶対にしてはいけないとされています。

実は、放射線治療をしている人は口の中に炎症が起こりやすく骨髄炎を起こしていることもあるのです。一般的な治療で使う麻酔でも骨髄炎を起こすこともあります。また放射線治療の影響で唾液が出にくくなり口の中の正常な働きが衰えてしまい、虫歯や歯周病になりやすく治りにくいともいわれています。

万が一インプラントをしてしまったら、炎症がどんどん悪化してインプラントがダメになるところか顎の骨そのものがダメになってしまうこともあり最終的には命に係わる恐れもあるのです。

②1型糖尿病

糖尿病はさまざまな手術や治療の制限を受けることがある病気ですが、インプラントも同じです。

糖尿病になると免疫機能が衰えて抵抗力が落ちるため、細菌による感染が起こりやすくなります。

インプラントのような外科的な手術をした場合も治りが悪く、せっかく埋め込んだインプラントが骨とくっつかず抜け落ちてしまうことがあるのです。インプラントが骨とくっつくのは体の再生能力や免疫機構によるもので、この働きが悪い糖尿病の人は定着しないのです。

糖尿病は1型と2型に分類され、中でも1型糖尿病は肝臓のインスリンという物質を作る細胞そのものが破壊されているのでインスリンがまったく分泌されない重い病気で免疫力や抵抗力が低く、インプラント禁忌とされています。

体内で正常なエネルギー分解が行われなくなり血液がどんどん酸性に傾いていくため、インスリンを注射で常に補充しなければ重症化して命に係わることがあります。

また、インプラントによる腫れや痛みなどで食事をいつものように取れない状態でインスリン注射や血糖を下げる薬を飲んでしまい低血糖に陥る可能性もあります。

ホルモン治療を受けている方(これは諸説あるようです)

ホルモン治療を受けている人には、インプラントが定着しない可能性があるという報告があります。

これは閉経した女性が更年期障害治療などを目的としてホルモン補充療法などを継続して受けている場合に多いといわれています。また、日常的にホルモン療法を受けている人は、特定の薬の服用が原因で骨が壊死してしまう病気(BRONJ)のリスクが高まるともいわれています。

この病気はインプラントなどの外科手術後にその周辺の骨が壊死してしまったり、悪化して広範囲に骨が腐ってしまい顎の骨の摘出などが必要になることもあります。

そのため、できるだけインプラントに限らず大きな外科処置は避けた方がよいとされています。いずれにしても服用している場合は、担当の先生に必ず相談するようにしましょう。

インプラントが出来ない可能性のある方(相対的不適応者)

重度の歯周病患者

インプラントの成功に大きな影響力を持っているのが歯周病です。歯周病は細菌が歯茎の隙間から侵入し顎の骨を溶かしていく病気です。歯周病では歯がぐらぐらになって抜けたり歯茎の炎症などが起こりますが、これはインプラントにも起こり得ます。

また、いくらきちんとした手術ができたとしても、歯周病の治療や管理を怠る人では失敗を前提に行うようなものです。重い歯周病の場合、既に顎の骨が大きく溶けてなくなってしまい骨にインプラントを埋め込むだけのスペースや厚みがなかったり、歯周病の細菌がたくさんいて感染してしまう可能性が大きいからです。

「年だから」という方もありますが、加齢と歯周病は必ずしも同時進行するものではないのです。インプラントは埋め込んでからのメンテナンス次第でその寿命が左右されます。

ですから、きちんとメンテナンスができない人にはインプラント手術はお勧めできません。
もしインプラントを希望するのであれば、徹底した歯周病の治療を受け指導の下に歯ブラシや定期検診などをきちんと行い口の中の環境が改善すれば受けることができる場合もあります。

②歯が抜けていた期間が長い方

歯は当たり前のように並んでいますが、実はU字型に歯が並ぶのは当たり前ではありません。唇や頬の筋肉と舌にちょうど挟まれたスペースに並ぶようにできています。隣同士、上下同士も同様で隣や噛み合う相手の歯がなくなるとそのスペースを埋めるように歯が徐々に動いていくのです。

そんな状態が長年続くと、気づかないうちにもともとあった歯のスペースがすっかり狭くなってしまいます。インプラントを埋め込む場合基準となる前後の歯の距離や上下の空間の広さがあり、これをクリアできなければ埋め込むことができません。

それは、インプラント本体の太さや最終的に被せる物の高さを確保するために最低限必要なものです。具体的にはインプラント本体が最低3.5㎜程度の太さがありこれを埋め込む場合前後の歯と1.5㎜離さなければいけないとされています。

つまり、隣の歯との隙間が6.5㎜は必要であるということになります。そこでどうしてもスペースが足りない場合、隣や噛み合う歯を削ってスペースを確保することがあります。

ただし、かなり削らないといけないケースでは、神経が露出してしまうため神経を取る処置を行い最終的に被せて修正を行うなどの処置をするケースも少なくありません。

噛み合わせに問題を抱えている方

歯並びは人によって違うため、噛み合わせもそれぞれの歯ごとに違います。例えば、歯並びが悪い人の中には場所によって噛む力が過剰にかかってしまうことがあります。噛み合わせによっては健康な自分の歯でさえ折れてしまうこともあるほどです。

インプラントは一般的なかみ合わせを想定して作られているため、無理な力がかかると壊れてしまったりぐらぐらになったり、中には折れてしまうなどのダメージを受けてしまうことがあるのです。

そのような場合歯並びの悪い歯を部分的あるいは全体的に矯正することで歯並びやかみ合わせを治して負担を軽くするのが効果的です。あるいは上下左右の歯を被せ直したりして咬み合わせの修正をすることもあります。

それぞれに「矯正治療は時間と費用がかかる」「被せ直す場合自分の歯を削り神経を取る処置が必要になることもある」といったデメリットがありますが、インプラントを受けられることとのメリットと比較してどちらを選択するかをよく相談しましょう。

④喫煙者

喫煙する人はインプラントの定着率が悪いとの報告があります。Brain CA, Moy P K(1993年)による論文では喫煙者のインプラントの失敗率は11.28%とかなり高い数値になっていて、喫煙していない人の4倍近くに上っています。

こういった報告を元に、インプラントをしたら一定期間禁煙するよう指示するクリニックもあるそうです。それほど喫煙とインプラントには大きな関連があるといえます。

その理由を挙げてみると
・歯茎の血行が悪くなるため栄養が届かず抵抗力が落ちる
・歯茎に適切な酸素が届かず毒性の強い嫌気性菌(酸素が嫌いが細菌)が増えてしまう
・骨や歯茎の再生能力が低下して傷の治りが悪くなる
・白血球の働きが弱まり細菌への抵抗力が落ちてしまう
・唾液の分泌が減ることで口の中の免疫機構が落ちてしまう
・歯茎が線維化(硬くなる)して炎症を外から見つけにくくなる

もちろん、タバコは「百害あって一利なし」と言われています。喫煙は歯周病とも深いかかわりがあると言われていますので、健康のためにもインプラントのためにも禁煙をおすすめします。

18歳以下

インプラントの目的は失ってしまった歯の代わりとして噛むことやスムーズな発音などの機能を取り戻すことにあります。そしてその機能を最大限に回復するために最適な位置を測定して埋め込みます。

ところが、18歳以下の若い人はまだ成長が完全に止まっていない成長途中の状態にあるため顎の骨もまだ成長して広がります。そうすると、きちんと計算して埋め込まれたはずのインプラントは成長と共に位置がずれていき、目的とした咬み合わせや歯並びとは違う場所へと移動してしまいます。

かみ合わせがずれてしまうと、場合によってはインプラントにとって負担が大きくなって破損したり抜け落ちたりする原因となることがあります。ですから若い人でインプラントを希望する場合、成長が止まるまでとりあえず義歯などで凌いでおき成長の具合を確認したうえでインプラントの時期を決めるのが賢明です。

⑥妊娠中

妊娠中の女性の体は出産に向けて大きく変わりつつある時期なので、基本的にインプラントはお勧めできません。妊娠1~4ヶ月くらいの初期は、妊娠に伴って劇的に体が変わってくる時期なので心身ともに不安定です。

それに、インプラント手術を受けるとなると緊張や不安、痛みなどがストレスとなって流産の原因になることもあります。安定期に入った5~7ヶ月くらいは歯科治療に最も適している時期です。ただ、手術を受けるにはリスクが伴うことは忘れてはいけません。骨の移植などを伴う大掛かりな手術などは避けた方がいいでしょう。

8ヶ月を過ぎて妊娠後期に入ると今度は早産の危険が増してきます。この時期の女性の体は赤ちゃんの成長に向け大きく働きかけているため、血液の多くが子宮に送り込まれています。

そのため貧血を起こしやすく、インプラントによるストレスはできるだけ避けた方がいいのです。また、インプラントに必要なレントゲンや麻酔、薬(鎮痛剤や抗生剤)についての不安もつきものですね。

通常歯科で使うレントゲンや麻酔薬はそれほど問題ないといわれていて、薬も赤ちゃんに影響のないものを使いますが、できることなら避けたいものです。

可能であれば焦らずに出産して落ち着いてからインプラントを受けることをおすすめします。絶対にできないというわけではありませんが、リスクが大きすぎます。インプラントは埋め込んで終わりではなくその後の治療の継続や定期的なメンテナンスも必要になりますので、新生児を抱えたママには無理があるように思われます。

⑦他の歯根に感染症がある方

インプラントをするときに隣に自分の歯が残っていることが多いのですが、その歯に問題があるとインプラントに悪い影響を与えることがあります。特に問題となるのは、虫歯などが進行して歯の神経まで細菌が侵入し炎症を起こしている状態です。

レントゲンで見ると根の先に黒い影が映ることもあります。このような場合根の先には細菌がたくさん集まっています。インプラントは顎の骨に穴を開けて埋め込みますが、隣の歯との距離はわずかに1.5㎜程度しかありません。

そのため、時として隣の歯の歯根の炎症が広がりまだ定着していないインプラントに及んでしまう可能性があります。どんなに細心の注意と最新の技術を用いても、インプラントが感染してしまったら炎症が起こり抜け落ちてしまうこともあるのです。

インプラントの手術後は抗生剤などを服用しますが、根の先にある炎症は一時的にしか治まらないためきちんとした治療をすることが必要です。

ですからインプラントを予定している場合、レントゲン写真でしっかり周辺の歯の状態を確認して必要があれば残っている歯の治療を確実に行ってから手術をうけるといいでしょう。

⑧アルコール依存症

飲酒をしているとどんな手術でも受けることはできません。アルコール依存症の人は血中のアルコール濃度が高いため、血液の循環がよくなっていて出血が止まりにくく、精神的にも安定していないため手術がスムーズにいかないこともあり得ます。

重いアルコール依存症では、体の免疫機能が衰えて傷の治りが悪くなるといわれています。そのため、インプラントがきちんと骨とくっつくことができず抜け落ちてしまう可能性が高いのです。

また、インプラントを長く使うためには毎日の丁寧なブラッシングや定期的なメンテナンスなどの管理が必要ですが、アルコール依存症の人にはこれらをきちんと実行することがなかなか期待できない状態にあります。

そこで、断酒をしてアルコール依存症の治療と同時に全身の検査と治療を受け健全な状態に近づけば手術を受けることも可能です。いずれにしても、健康的な生活を送るためにアルコールとは縁を切り規則正しい生活を心掛けることが大切です。

⑨チタンアレルギー

世の中にはいろいろな金属があり、それに対する金属アレルギーを持つ人がいます。そこでインプラントでアレルギーが出た!なんてことがないようインプラントの本体はアレルギーのでにくいチタン素材でできています。

アレルギーが出やすいとされるニッケルやクロム、シルバー、ゴールドなどは、汗や唾液などによってイオン化して溶け出し体に入っていきます。それに対して体が拒絶反応を起こし炎症が起きるのが金属アレルギーの仕組みです。

インプラントに使われているチタンは純度99%で汗や唾液などに触れても溶けださず体との相性がいいためアレルギーが起きにくいとされています。でも、実際には全く起こらないわけではなく頻度は低いもののチタンに対してアレルギー反応を起こす人がいます。

どうしてもチタンアレルギーでインプラントができないという人には、ジルコニアという素材からできたインプラントがあります。ジルコニアは人工ダイヤモンドとも言われる素材ですが、一部の歯科医院でしか扱っていません。

ンプラントが出来ない場合の総まとめ

インプラントはとても良い治療法ですが、中にはインプラントができない可能性のある人もいることは知識として知っておきましょう。どんな人でも受けられるわけではないことは念頭に置いて、そういった場合にはどのような解決策があるのかをまとめてみます。

  1. 重度の歯周病の人は適切な歯周病の治療と確実な自己管理、定期的なメンテナンスを必ず実行する。
  2. 長期間歯が抜けていた人は、治療によってインプラントに最小限必要なスペースを確保する。
  3. 噛み合わせに問題がある人は、矯正や歯を削って被せるなどの方法で噛み合わせを修正する。
  4. 喫煙はインプラントの定着を妨げるのでせめて定着するまでの期間は禁煙する。
  5. 成長期にある18歳以下の人は骨の成長が止まるまで手術を延期する。
  6. 妊娠中は基本的には勧めないが、特に前期と後期はリスクが大きいので避ける。
  7. 残っている歯に炎症がある場合治療を行ってからインプラント手術を受ける。
  8. アルコール依存症は術後の経過も悪く精神的にも不安定なので依存症の治療を行ってから手術を受ける。
  9. チタンアレルギーの人は非金属のジルコニアインプラントという方法があるがまだ認可はされていない。

このように条件しだいではインプラントが出来ない方もいらっしゃいます。まずは事前検査で自分自身のカラダをしっかりと検査し、準備を行うことが大切です。

自分では病気ではないと思っていても、検査を受けると思わぬ病気が発見される方も多いので、しっかりと事前検査をうけましょう!

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