舌の先が痛い時の原因と対処法を知りたい!
舌の先が痛いという症状にはも色々な原因があります。
まず考えられるのは口内炎ややけどです。口の中の痛みは違和感として感じやすいので、小さな口内炎ややけどでもとても不快に感じてしまいます。口内炎ややけどはかんでしまったりしないように気をつければ時間が解決してくれるでしょう。
次に考えられるのは物理的な刺激です。
歯のとがった所が当たっていたり、入れ歯や詰め物がぶつかっていたりすることでそこに痛みが出てくることがありますし、舌を歯に常に押し付ける癖があると痛みが出ることもあります。このように常に当たっている刺激が舌癌などの原因になる、とする報告もありますので、放置せず、刺激の元となるものを取り除いたりする必要があります。
アレルギーや全身疾患なども舌の痛みに関与している??
舌の先の痛みにはアレルギーが関与している場合もあります。詰め物などに金属アレルギーがあることがあり、その場合はアレルギーの検査をして、必要であれば詰め物を取り除くことが必要になります。放っておくとアレルギーが悪くなってしまうこともありえますので、早めに対処したほうがよいでしょう。
全身疾患でも舌の先が痛むことがあります。鉄欠乏貧血や、亜鉛不足、ビタミンB群の不足は痛みの原因となることが知られていますので、血液検査をして不足がないかどうかを調べる必要があります。不足があるようでしたら、食事を改善したり、サプリメントなどを処方したりする治療法となるでしょう。このような栄養不足は、全身に影響することがありますので、放置するのは危険でしょう。
その他の舌の先の痛みの原因とは??
感染症などによる炎症でも舌が痛むことがあります。ウイルス感染だったり、もっと重篤な感染症があったりする場合には対症療法として塗り薬や飲み薬が適当であることが多いです。カンジダという菌が原因となっていることが多いと最近は注目されており、この菌が原因であれば、それを退治することですっきりと治る患者さんも少なくありません。カンジダ菌の退治には、ゲル状の抗真菌薬を使ってうがいすることが多く、二週間ほどで効果が現れます。
唾液の量が少なくなったために痛みが出る人もいます。唾液の量が少なくなる原因としては、加齢、唾液腺の病気などが考えられます。腺が詰まっているようでしたら取り除くことが必要ですし、唾液腺の病気であれば、治すことは難しくなりますが、痛みを楽にしてくれるような薬も存在しています。唾液が少なくなると虫歯にもなりやすくなりますし、唾液腺の病気であればほかの部位にも影響することがありますので、放置しないほうがよいでしょう。
舌の先の病気を放っておくと、癌になる可能性も
舌癌や、半分ほどが癌になるといわれている紅板症、前癌状態の白板症、稀にがん化する可能性がある扁平たいせんなどの病気があることもあります。この場合は命にもかかわりますので、手術や放射線治療、または定期的なチェックなど長期での受診が必要となってきます。
そして実は一番多いのは、原因不明の舌痛症です。原因不明であるためなかなか治らない方が多くみられます。原因不明といっても、精神的なものがかかわっている場合も多く、その場合には抗うつ剤がとても効果があるといわれています。また、漢方の中にも相性がよければ効果があるものもあります。どちらも即効性があるわけではなかったり長期での経過観察が必要になったりすることがあります。
どの治療も保険が利きますし、癌の治療以外は一般の歯科の治療に比べて基本的に安価ですむ場合がほとんどですので、費用のことはあまり気にされずに、気になるようであれば受診されることをお勧めします。