舌足らずなアナタ、舌を鍛えていますか??
こんにちは! 歯科医院に勤務し、患者さんとお話するのが大好きな詩原ミコトです。今回は、普段何気なく使っている舌に関するお話。舌のことってあまり気にする人って少ないですよね。
今回は「舌足らず」で検索をしたアナタにピッタリの内容をまとめています。舌のトレーニングで舌足らずを克服しましょう!
舌足らずの原因って一体何!?
まずは舌足らずの原因を計るセルフチェックを行ってみましょう!
- 鏡を用意し、お口を開けます。この時、鏡はまだ見ないでください。
- 舌を前に、出来るだけ前に、まっすぐ伸ばしてみましょう。
- ここで、鏡で自分の舌を見てみます。
どうですか?舌の先はまっすぐ前へ伸びているでしょうか。自分で前にまっすぐ出していると思っていても、少し横から見ると、舌の先が下へさがっていませんか? 舌が前へまっすぐ伸びていたアナタの舌は弱い舌の心配はありません。 下がっていた方は、ちょっと舌の力が弱いかも・・・?
そして今度は舌先を上の前歯の裏側につけてみましょう。 上手く舌があがらない人はかなり舌の力が弱く、舌足らずの原因になっていると思われます。では、舌の力が弱いとどんなデメリットがあるのか、まとめてみました。
舌が弱いと舌足らずのように発音がうまくできなくなる??
舌のチカラが弱いと、発音にも影響し、舌足らずの症状が出てきます。「サ行」「タ行」「ラ行」「ナ行」などは特に舌を持ち上げて発音しますから、舌足らずな滑舌になるわけです。先ほどのチェックで心当たりのあるアナタ、周りの人に会話が聞き取りづらいと言われたことはありませんか?
また、舌は他にもいろんな役割をはたしてくれています。人は食事をする時に食べ物を噛んで細かくし舌によって集めます。そして、細かくなった食べ物は舌の上にのり、上あごに押さえられる形でノドに送られます。私たちは無意識にその動作を行っているワケです。舌って味覚を感じるだけではないのです。ですから、舌の力が弱いとその運動も弱いということです。では、次に舌の力が強すぎるという強舌の特徴をみてみましょう。
舌の力が強すぎると、歯並びに影響が!?ストレスも原因?
昨今ストレスの多いこの社会の中、パソコン病というのがあるそうです。パソコンやスマートフォンに集中しすぎるあまり、舌が上の歯や下の歯を無意識に押してしまっているという症状とのこと。
舌の力が強くなると、常に歯を押してしまって歯並びも変わってきてしまうこともあります。また、舌圧痕(ぜつあっこん)と言って、舌に歯型がついてしまうことがあるのです。アナタも鏡をみてチェックしてみてください。舌を出してみると、舌圧痕のある舌は、舌の縁がギザギザの波を打っているようにみえます。このギザギザが歯を押すことによってついた歯の跡なんですね。
ストレスも多いに影響します。ストレスの多い現代社会が反映しているのか、近年は歯を食いしばりすぎて顎の関節炎になったり、舌に力が入りすぎて、舌圧痕を作る人が増えているようです。ついつい無意識にやってしまっていることですが、他の事で上手にストレス発散し、ぜひ注意したいところですね。
終わりに
いかがだったでしょうか?普段気にしていない舌。でも、古くから東洋医学では「舌診」といって、舌を見れば病気がわかると言われているそうです。身体全身の症状、またストレスがあるなど、メンタルな部分まで、舌に色んなことが影響することがあるんです。味覚だけではなく、色々な働きを持った舌。ぜひこの機会に意識して「舌チェック」してみませんか?
また、舌を鍛えるMFTという方法を導入している歯医者さんも近年急増しています。舌足らずが気になった際は、MFTなどで舌を鍛えてみることをおすすめします!
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