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奥歯を失うと、人はどうなってしまうのか?〜糖尿病のリスクと奥歯の関係〜

2018年11月25日 13時53分
奥歯(臼歯部欠損)がなくなると、人体にどのような影響を与えてしまうのか。近年の研究では糖尿病との関係が非常に深いとされています・・・。

奥歯を失うと、人はどうなってしまうのか?〜糖尿病のリスクと奥歯の関係〜

奥歯(臼歯部)欠損の新しいリスク

臼歯部欠損とは奥歯がない状態をいいます。臼歯部とは、成人の場合上下左右の4番目(第一小臼歯)から8番目(第三大臼歯・智歯・親知らず)までを指しています。

実は近年さまざまな研究が進み、臼歯部欠損にはさらに重大なリスクがあることがわかりました。それは

『糖尿病などの重い健康障害を引き起こすリスクが高まる』

ということです。

聞き捨てならない言葉ですが、それではなぜ奥歯がなくなるとなぜ糖尿病のリスクが高まるのでしょうか。

臼歯部欠損の現状

近年口腔衛生、つまりお口の中をきれいにするという考え方がかなり浸透して、虫歯になる人の数は随分減ってきました。その反面、虫歯や歯周病などが原因で奥歯を抜歯してしまう人は意外に多いことがわかっています。中でも年齢が高くなるにつれて歯周病の蔓延が深刻となっています。

さらに日々の診療からも、海外と比べて日本は抜歯に比較的抵抗が少ないように感じます。それは、奥歯がなくなることで引き起こされるリスクの重大性がまだあまり知られていないからかもしれません。

少し古いものですが、2005年に行われた歯科疾患実態調査によって歯は臼歯部からなくなる割合が高いということが明らかになりました。

特に6歳臼歯と呼ばれる第一大臼歯やその奥にある第二大臼歯は、アラフォーの人の1/4~1/5が失っていることもわかったのです。これは臼歯部に治療済みの歯が多く歯磨きもしづらいことから、そもそも虫歯や歯周病のリスクが非常に高いことが要因といえます。

では奥歯がなくなるとどんな不具合が生じるでしょう。

・噛む機能が低下する(噛みにくくなる)

・他の歯に負担がかかる

・歯並びがずれてくる

・顔が歪んだり老けて見える

・発音がうまくできなくなる

このようなデメリットを踏まえ、歯科医院では奥歯がない人には何らかの形でそこを補うための治療を推奨しています。しかし、中には厄介な歯がなくなったと安心してそのままにしている人も少なくないのが現状です。

臼歯部欠損による食事の変化

臼歯部欠損の最大のデメリットは噛む力が格段に落ちてしまうことです。硬いもの、歯応えのあるものをうまく噛み砕くことができない上に効率が悪いため、自然と柔らかいものや食べやすく飲み込みやすいものを選ぶようになります。ここにこそ最大の落とし穴がありました。

食べやすいもの=糖質(炭水化物)重視の食事

糖質重視の食事とは、例えばうどんやパン、ご飯ものなどを指しています。つまり「お腹が早く満たされるもの」「調理が面倒でないもの」「あまり噛まなくてもいいもの」の条件を満たせるものです。

早い話、手軽で簡単にお腹が膨れるメニューに偏ってしまうのです。面倒な調理をしなくても、コンビニやスーパーなどで手軽に購入できるためにかなりの人が利用しているでしょう。

これらの多くは炭水化物が中心の食事です。炭水化物は糖質ともいわれ、最近ではダイエットでも注目されています。このような炭水化物をメインとした食事は「糖質偏重食」といわれ、さまざまな健康に関する問題の要因ともされているのです。

糖質偏重食による体の変化

糖質偏重食を続けていると、体にはどんな変化が表れてくるでしょうか。

食事をすると血糖値は上昇します。これは生きていくうえでごく当たり前の反応ですが、ここで問題となるのは血糖値が上昇するスピードです。そのスピードは食物によって異なり、とりわけ高糖質の食物は非常に速いことがわかっています。

急激に上がった血糖値は下がるスピードも速く、すぐにお腹が空いてなにか食べたくなり、手軽なパンやお菓子のようなものをちょっと口にします。ところが、パンやお菓子、白ご飯やうどんなどは、血糖値が上がるスピードの速い食品の代表格なのです。

最近では、このような血糖値を急上昇させる食品のことを高GI食品と呼んでいます。GIとはGlycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食後血糖値の上昇を表す指標のことで、70以上を高GI食品、55以下を低GI食品として分類しています。パンやうどん、白ご飯などは高GI食品のひとつです。

こうして高GI食品を摂り続けていると、体にはカロリーや糖が補給され続けだんだん蓄積されていきます。やがてカロリー過多による肥満や病的な高血糖の状態を招くことがわかっています。

糖質偏重食が招くさまざまな問題

奥歯がない臼歯部欠損の問題点として「糖質に偏った食事(糖質偏重食)になる」ということをあげました。

糖質偏重食によって起こりうる健康障害には

・高血圧

・高血糖

・脂質代謝異常(高脂血症)

・肥満

これらは生活習慣病やメタボリック症候群に代表される病気であることからも、糖質偏重食がいかに蔓延しているのかがわかります。

そしてもう一つ、忘れてはいけないのが

・現代型栄養失調(栄養不足)

です。この豊かな時代に栄養失調なんてありえないと思われるかもしれません。でも、現実的にこの状況は静かに浸透しつつあるのです。

高血糖からくる糖尿病

通常、摂りこまれた糖は体内で分解されエネルギー源として使われ不要な分は排出します。しかし、限界を超えてしまうと体は処理しきれなくなり血管内にオーバーフローしてしまいます。

血管に入った糖は、次第に血液どろどろ血管ボロボロの状態にしていきます。これが糖尿病です。悪化すると毛細血管から詰まりはじめ、目の網膜や手足、腎臓などを皮切りに全身に重大な障害が表れます。

実は、糖尿病と歯周病には深い関連があり、いまや糖尿病の合併症のひとつともいわれています。歯周病から糖尿病が見つかるケースもあり、最近では歯周病のコントロールで糖尿病が改善する可能性も期待されています。

初期の糖尿病であれば食事療法などで改善できますが、臼歯部欠損があると食べられる食品が制限されるため食事の改善が難しくなります。

現代型栄養失調とは

そもそも栄養失調とは、栄養の質的な損失(不足)による栄養障害とされ、カロリーは足りているにもかかわらず、必要な栄養素が不足している状態をいいます。

厚生労働省が行った平成26年の国民健康・栄養調査によると、20代男性で既に各種ビタミン、ミネラル、食物繊維などが必要な量を大きく下回っていることがわかりました。これが現代型栄養失調です。その原因の一つが野菜などの摂取が不足して糖質に偏った食事にあるとされています。

そして、これと同じような状況が臼歯部欠損の人にも起こっています。臼歯部欠損の人は食べられるものが制限され、レンコンやゴボウ、ニンジン、葉野菜など繊維質が多く歯応えのある食品を上手に噛み砕くことができません。そのため、自ずと食べることを避けてしまう傾向にあります。こうして体に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素が補充されないまま炭水化物や脂質だけがどんどん追加され、お腹だけが満足して体そのものは十分な栄養が行きわたらない空腹な状態に陥ってしまうのです。

現代型栄養失調になるとどうなるか

栄養失調によって引き起こされる大きな不調には

・疲れが取れない

・すぐに風邪をひく

・老化がすすむ

・肌のトラブル

・するいらいらする

といったことがあげられます。ちゃんと食べているのに疲れが取れないという人は、現代型栄養失調かもしれません。

タンパク質が足りなくなる!?

体の細胞はタンパク質からできているため、必然的にタンパク質の補充が必要です。ところが、臼歯部がない状態では、歯応えのある肉や魚などの良質のたんぱく質を食べることが難しくなります。そこで、ひき肉や柔らかく脂肪の多い柔らかい肉を好むようになります。タンパク質は赤身の部分に多く含まれており、良質のタンパク質不足が深刻になると体そのものにさまざまな異常が現れてきます。

・集中力や思考力がなくなる

・老化がすすむ

・肌や髪のトラブルが起こる

・筋肉が減少する

実は、この中で最も深刻なのが筋肉の減少です。筋肉は、足や腕を動かすだけでなく内蔵そのものを構成していて生きていくために必要な活動を行うための大切な組織です。筋肉が減少すると、全身の機能や基礎代謝の低下による肥満やメタボリックシンドロームを引き起こします。

また、特に高齢者や体の弱い人、病中病後や障害のある人に最も心配されるのが、筋肉量が減ってしまうことで起こるサルコペニア(骨格筋減少症)という病気です。

サルコペニア症候群は、歩く力や手の力が弱い、飲み込む力が弱いといった虚弱老人の原因ともいわれていて、介護分野からも重要視されている病気です。

奥歯を修復して得られる未来

奥歯がないことによって起こる噛む力の低下は、全身状態や機能に大きく影響することがわかってきました。臼歯部欠損を解消するための方法としては、口の中の状態によって「ブリッジ」「義歯」「インプラント」などがあります。それぞれに治療方法や費用などは個人差がありますが、歯科医院で適切な診断を受けてきちんと解消することが大切です。

なくても噛めるからという考え方は、もはや過去のもの。食べることだけでなく、自分の体を自分で静かに壊しているということを忘れてはいけません。

噛み合わせを回復してあげることで、食事の幅も広がり、糖尿病をはじめとする生活習慣病や肥満、老化などを予防して健やかな老後が期待できるようになります。

ただし、忘れてはいけないことは、せっかく奥歯を修復してもそれまでの食生活を続けていては意味がないということです。

健やかな生活を送るためには、奥歯の修復をきっかけに食生活の見直しをすることが大前提です。手軽な糖質に偏った食事ではなく、良質のたんぱく質である肉や魚をはじめ野菜などもしっかり取り入れて、バランスの良い食生活を心掛けましょう。

糖は人間が生命活動をしていく上で大切な栄養素であることは間違いありません。絶糖ではなく抑糖をしながらバランスのとれた食生活をするためには、噛むことがとても大きな役割を担っていることをわすれてはいけません。

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