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歯磨きの適切な時間は15分!歯科医が教える正しい歯磨き

2016年03月30日 14時07分
歯みがきの時間は、長ければよいというものではありません。大切なのは、きちんとキレイにできているかどうかです。たとえ1時間、2時間歯みがきをしたとしても、すべての場所に歯ブラシが届いていないのであれば、十分であるとは言えません。

歯磨きの適切な時間は15分!歯科医が教える正しい歯磨き

歯磨きの適切な時間について教えて!

きちんとキレイにしようと思えばそれなりの時間はかかるというのが現実。上顎、下顎、前歯、奥歯、表側、裏側、奥歯の奥側や陰になっているところにも歯ブラシの毛先を当て、フロスも使うなどしていれば、

おそらく10分から15分くらいはかかるのではないでしょうか。

<ただ時間をかければ良いだけではない>

もちろん15分磨いたからOKという意味ではありません。人により、歯並びや手先の器用さによっても所要時間は変わってきますし、習熟するにつれて最初より短時間でキレイにできるようになることもあります。

<きちんと磨けているか確認する方法>

キレイにできているかどうか確認するひとつの方法は、歯垢の染め出し液を時々利用してみること。歯科医院やドラッグストアで手に入ります。また、虫歯がなくても歯科医院を訪れ、検診と歯みがき指導を受けるのもよいでしょう。歯みがきは鏡を見ながら行うようにすれば、漫然と磨くよりも短い時間で効果が期待できます。

歯磨きの適切なタイミングは?

歯みがきは、食べ物を食べてからできるだけすぐに行うのがベスト。

歯医者さんをはじめ、専門家の間ではこの考え方は変わっていません。最近のテレビ報道の影響で、食べてすぐに歯みがきをすると歯が削れてしまうという考え方が広まり、多くの人が30分経ってから歯みがきするほうがよいと思っているようです。

どうして正確でない知識が蔓延してしまった?

この報道のもとになったのは、アメリカの歯科団体による、とある実験です。

歯は酸に触れるとカルシウムが抜けて溶け始めます(脱灰という現象)。一方、唾液にはカルシウムが含まれており、歯が唾液に触れると、カルシウムをとりこんで修復されるのです(再石灰化と呼ばれる現象)。実験ではこのメカニズムをより深く解明するため、歯の象牙質を酸性飲料に浸して脱灰してから人の口の中に入れ、一定時間が経過するごとに歯ブラシをして表面のすり減り方を見ることで、再石灰化の程度を測定しました。

その結果、脱灰後すぐから30分間は再石灰化が十分進んでおらず、すり減りやすいということが分かりました。この実験自体は問題なく正しいのですが、実験と現実の口の中は違うことに注意する必要があります。最も大きな違いは、実験では何も食べていない人の口に歯を入れたというところ。ところが自分でものを食べた場合、食べ物に含まれる糖をエサに虫歯菌がせっせと酸を作ります。そのため実際には、時間を置けば置くほど、修復どころかますます脱灰が進むのです。

酸蝕症の方はすぐに歯磨きをするべきでない?

上記の実験は虫歯(齲蝕症)を視野に入れたものではなく、日本では多くない酸蝕症という別の疾患の研究の中でなされたもの。そのため、飲食物に含まれる酸だけに注目し、虫歯菌の働きによりつくられる酸を度外視しています。実際には食べたら速やかに歯みがきをするというのが、歯を守る一番の方法です。

虫歯や歯周病にならないためには、どんな歯磨きをすればいい?

虫歯や歯周病の原因は、口の中で増殖する細菌。本当に効果のある歯磨きとは、食べカスをとるのではなく、これらの細菌をしっかり取り除く歯磨きです。細菌は寄り集まってかたまりになり、歯と歯の間、歯と歯ぐきの間、奥歯の溝など凹凸のある所を中心に、歯の表面にくっついています。このかたまりを歯垢といいます。

  • 少し小さめのブラシを使い
  • 小刻みにこする

のが一番の近道です。大きなブラシを使ったり、ゴシゴシと大きく動かしてこすると、タイルとタイルの間についているヌルヌルは落とせません。ブラシが古くて、毛先が開いて曲がっているのも使えません。

鉛筆のように持ち、一本、二本の幅で小刻みに磨く

歯ブラシはコンパクトなものを選び、歯の1~2本分の幅くらいで小刻みに動かすようにしましょう。鉛筆を持つ持ち方で歯ブラシを持ってみがくと、力が入りすぎず器用にみがけるのでお勧め。ゴシゴシ、ガシャガシャではなく、サワサワ音がなるようにしましょう。

鏡の前で歯を磨くこと

できれば寒い洗面所で立ってみがくより、落ち着けるところで鏡を見ながら、座ってみがくとよいでしょう。舌に隠れがちな奥歯の内側や、かみあわせの溝も忘れずに。歯と歯ぐきの境目に細菌が残っていると、歯周病の原因になるため、境目にしっかり歯ブラシの毛先を当ててやさしくこするようにしましょう。このとき力を入れ過ぎると、歯ぐきが下がって知覚過敏を引き起こしかねないため、力の入れ過ぎには十分注意してください。細菌自体は軽い力で十分に落とせるものです。

デンタルフロスなどを使用する

また、歯ブラシだけでは、どんなに上手にみがけても、8割の細菌しか落とせていないといわれています。残りの2割が歯と歯の間に残っており、トラブルのもとになりやすいため、フロスなどを利用して取り除くのがベストです。検診の際などに、歯科医師や歯科衛生士に正しい使い方を教えてもらいましょう。

歯磨きをしっかりとすれば、歯医者さんに行かなくても大丈夫?

自分ではきちんと磨けていると思っていても、時間が経つうちに必ず磨き癖・磨き残しが出てくるものです。また、虫歯や歯周病の初期には自覚症状がありません。そのため、

歯磨きを頑張っている方もぜひ定期的に歯科検診を受けることをおすすめします。

一般に、歯みがきがきちんとできていると歯科医師が判断すれば、そうでない方よりも勧められる検診の間隔が長くなります。

まとめ 歯磨きの時間に関して知っておくべき情報について

忙しい毎日、一日3回徹底的に歯みがきをするのはなかなか難しいもの。一日一回でよいので、徹底的にきれいにするとよいでしょう。または、朝には上の歯を、夜には下の歯を徹底的にきれいにするというようにして、時間と集中力を配分している人もいます。ワンタフトブラシなどの補助用具を積極的に活用して、短時間でも徹底的な清掃ができるようにするのがおすすめです。

 

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