虫歯。
私達、日本人にとって虫歯ほど身近で誰もが知っている歯の病気はありません。
私たちは幼い時から、虫歯の恐怖を埋め込まれてきました。虫歯になったら、歯が痛くなり、ボロボロになる。だから、虫歯から歯を守りましょうという教育を受けてきました。
虫歯で歯がボロボロになるという教育を受けてきた私達。学校にこういった歯科の方々の授業を受けた記憶は誰もが持っている。島田北幼稚園
しかし、今世界の子供たちの歯がボロボロになっています。大人が子供達に販売しているものが原因で歯を失う子供が急増しています。中には2歳なのに全身麻酔の元、歯を8本抜かねばならない子供もいます。
今回はイギリスで社会問題になっており、日本人の私達も決して他人事ではない子供の虫歯問題についてお伝えいたします。
今、子供の歯がボロボロになっています。
今、世界の子供達の歯がボロボロになっています。
まずは、こちらの写真を御覧ください。
フィリピンの子供の歯 dental mission
イギリスの子供の歯the teregram
このように、今や世界のいたるところで子供の虫歯が問題になっています。こうした、虫歯の背景にあるのが清涼飲料水=ソフトドリンクです。
2016年春、イギリスのBBCが報道したところによると、イギリスでは幼児の虫歯が警報レベルに達したため、砂糖を多く含む清涼飲料水を販売しているメーカーを公表し、幼児の虫歯防止に取り組んでいます。政府はイギリスで人気の清涼飲料水のブランドである、Lucozade、コカ・コーラ、トロピカーナなど、1つのボトルに角砂糖がどれほど含まれているかのマンガを作成し、配布しています。
清涼飲料水、ジュースには山盛りの砂糖が使用されている。(BBC)
あなたは1日に必要な砂糖の量を分かっていますか?
成人が1日に必要とする砂糖の量は50~70グラムです。
しかし、
アメリカの人気サイトsugar stock.comによると500mlのコカ・コーラには砂糖が65グラム含まれていることが報じられています。
65グラムならば、1日に必要な砂糖ギリギリセーフだなと感じたアナタ。甘いです。
糖分はジュースや清涼飲料水だけに含まれているのでなく、お菓子、小麦粉、お米、イモ類など多くの食品に含まれています。そのため、500mlのコーラを1日に1本飲んでしまうと1日の砂糖の摂取量を大幅に超えてしまうのです。
成人でも砂糖の量が大幅に超えているならば、幼児にとって1日でコーラ1本空けることは、1日に必要な砂糖の2~3倍超えていることになります。子供が1日に必要とする角砂糖の目安は5~7個(角砂糖1つ4グラム)とされています。
コーラに砂糖は想像できるが、健康そうな100%ジュースにも砂糖は大量に・・・
砂糖が多く含まれているのは、コーラだけではなく、健康に良さそうな果汁100%ジュースも多くの砂糖を含んでいます。
100%ジュースにも砂糖は大量に。
果汁100%のりんごジュースには52グラムの砂糖・・・。
果物も今や人間にとっておいしいと感じるように品種改良が施されており、多くの糖分を含むようになっています。さらに、濃縮還元のジュースには果汁100%と表記があろうとも、砂糖が加えられ大量に使用されているものもあります。
2歳なのに全身麻酔で歯を8本抜かねばならない子供も・・・
こうした清涼飲料水は砂糖水に味をつけ、香料でニオイをつけ、炭酸で飲みやすくしています。また、年間数億ドルと言われる広告費を投入し、子供たちを誘惑し商品を購入させます。
子供達には、何が良いもので何が悪いものなのかの判断を行うことは不可能
こうした、清涼飲料水が原因の幼児の虫歯が問題になっているイギリスのリバプールでは14歳~15歳で既に永久歯を失っている子供が珍しくなく、中には2歳で歯を8本、全身麻酔を使用し、抜歯せねばならぬ幼児もでてきています。
リバプールは虫歯が社会問題になっているのと同様に、肥満も社会問題になっています。子供の4人に1人は肥満であり、清涼飲料水と肥満、虫歯の問題の根底は繋がっています。清涼飲料水を根絶させる!という極論を言っているわけではなく私達大人が清涼飲料水の害をしっかりと知識として持っておき、身近な子供達に伝えるということが大切です。
イギリスは清涼飲料水の害に警戒を始めた。さて、日本は?
イギリスは幼児の虫歯を社会問題として、国が正式に動き始めました。実際に年々砂糖を多く含む食品群の売上は落ち込んでいます。国が動くことで国民の意識が変化してきたのです。
しかし、日本はどうでしょうか。
虫歯が何となく悪いということは全員知っていても、詳しいことや清涼飲料水の害まで調べている人は皆無に等しいのではないでしょうか。イギリスを初め、世界各国で国民の健康のために国が動き始めています。医療費の増加が国の財源を圧迫させるため、国民には健康でいてもらいたいというのが各国のホンネです。
日本は学校での歯科検診や小児歯科での予防などの長年の教育やシステムのおかげで子供の虫歯の本数は大幅に減りました。しかし、肝心の私達大人に子供の歯を守り続けるための知識が不足しているのが現状です。私達はボケっとしているわけには行きません。こうした清涼飲料水の害や、砂糖と虫歯の関係など自ら学び知識武装していかねばなりません。自分のカラダは自分で守るのと同様に自分の子供の歯も守らなければならないのです。
子供の歯を守るのは、私達大人の役割。(原宿メイト)
その為に、常に歯科の情報にアンテナを張って、アナタと大切な人の健康に敏感でいてください。
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