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歯の神経除去(根管治療)は難易度が高い。繰り返します、歯の神経除去は難しいんです!

2017年06月02日 10時40分
今度、歯の神経取るんだ・・・。こんな話したことありますよね??これって、実は「今度腎臓移植するんだ・・・」というくらいヘビーなことなんです。しかし、そのことがなぜか日本ではないがしろになっています。今一度考えたい。歯と神経のこと。

歯の神経除去(根管治療)は難易度が高い。繰り返します、歯の神経除去は難しいんです!

一般的によく、「歯の神経を取る」といいますが、これは実際のところ「神経」だけを取っているわけではないのをご存知ですか?実は歯の神経というのは歯の中心部分に存在する「歯髄腔(しずいくう)」と呼ばれる空洞の中に、血管やその他の組織と一緒に入っています。

これら全てをひっくるめて「歯髄」と呼んでおり、実際私たちが「神経を抜く」という場合には歯髄を全て取り除くことを意味しています。ですが通常は、一般の人にもわかりやすくするためにも、あえて「神経を取る」という表現を使っています。

したがって、神経を取る場合には血管などの組織も取り除かれるため、歯に栄養が全く行かなくなったり、様々な防御機構が働かなくなります。そのため、神経がない歯のことを「失活歯(生活力が失われた歯)」と呼んでいます。

歯の中(歯髄)のものを、このように除去する。井上歯科

除去された歯髄の一部 小森歯科

 

なぜ、歯の神経をとらないといけない?

歯の神経はどのような場合に取るかというと、むし歯が深くなり、神経が炎症を起こしてズキズキ痛む場合、歯の破折が原因で細菌感染が神経に起こった場合、神経が死んでしまっている場合などです。

 

むし歯ではしみる症状が起きてきますが、冷たいものがしみたとしてもすぐに落ち着く場合は神経の炎症の程度は軽度であり、通常はむし歯の治療をすることで炎症も落ち着いてきます。

しかし、むし歯が進んで温かいものがジーンと長時間しみるようになってきたり、ズキズキ痛むような場合、化膿性の炎症となってしまっていて、もうどんなことをしようが、炎症はもとどおりに収まることはありません。もしもこのような場合に放っておくと神経が死んで細菌が繁殖してしまうため、神経を取り除かなければならないのです。

ズキズキと痛む場合、神経処置を行わないといけない。

 

関連記事:虫歯で歯が痛い!進行具合や症状、治療後の痛みについて。 

 

歯の神経をとる、最大のデメリットは?

神経の炎症がひどい場合に歯の神経を取ると、痛みは一気におさまり、楽になります。しかし、神経だけでなく、歯に栄養を送っている血管までもが取り除かれてしまうため、歯は弾力性が失われ、割れやすくなってしまいます。これが最大のデメリットであると言えます。

神経を処置すると歯は死んでしまう。こどもデンタル

 

また、神経を取った後に人工物をかぶせ、のちに人工物の脇からむし歯ができたとしても、中には神経がないので気づかず、むし歯が酷くなって抜かなければならなくなることもあります。

また、神経を取った歯は歯根の先端に膿をため、強い痛みを出すことも珍しくありません。このような理由から、どうしても、という理由がない限り、歯の神経はなるべく取らない方が良いのです。

歯の根っこが膿み、外側に膿の塊が出来たもの。(外歯瘻)ひろせ歯科

 

 

歯の神経をとる処置は難易度が高い?

歯の神経を取る処置は歯科治療の中でも難易度が高いとされています。

その理由として

  • 神経の入っている根管の内部を歯科医師が直接見て治療できないこと
  • 根管というものは単なる管ではなく、複雑に木の枝のように枝分かれしていたり、網目状になっていることも多いこと

などが挙げられます。しかし、現在行われている治療はほとんどの場合、この見えない部分の治療を、レントゲンに写った歯根の形を見ながら頭の中で立体的なイメージをし、手の感覚でもって行うというものです。そのため、神経の治療を含む根管治療では、歯科医師の経験やセンスによって治療の良し悪しが決まってくる部分が多いということが言えます。

歯の神経除去は、非常に、非常に難易度が高い!

 

ただ、経験があるからといって技術がいいというわけではないですし、センスがいいかどうかもなかなか患者さんにはわからないでしょう。これはなかなか難しい問題です。

ただ、一つの基準としてホームページを見てみるというのがあります。ホームページではそれぞれの医院で力を入れている分野のアピールをしているものですので、例えば根管治療に関する最新器具を取り揃えていたり、歯根の形がよく分かる歯科用CTを保有している、また、歯根の内部まで良く見えるマイクロスコープを使って治療している、というようなアピールポイントがあれば、それも参考にしてみると良いでしょう。

根管治療を売りにしている歯医者さんは、技術に自信あり。

 

関連記事:虫歯と神経の関係性を徹底解剖!アナタの疑問にお応えします。 

 

歯の神経処置の根管治療はマイクロスコープがあったほうがいい?

歯の神経を取る治療において、マイクロスコープ(顕微鏡)はあったほうが良いと言えるでしょう。実際にアメリカでは神経の治療・根の治療というのは根の治療の専門医によって行われます。そしてそのような医院ではマイクロスコープを使うことが義務付けられています。つまり、それほど根の治療にはマイクロスコープが不可欠だと見なされているのです。

歯をより詳細に観ることができる。マイクロスコープは神経の処置に有効。※ただし高いもので数千万・・・。

根管というのは肉眼で見るとほんの入り口だけしか見えません。しかも根管は長さがありますので、マイクロスコープを使わない場合、根管のほとんどすべての部分は、見えないまま手探りで治療が行われていることになります。その結果、治療されるべきところがきちんと治療されなかったり、削らなくても良いところが削られてしまう、というようなことが起こってきます。

しかしマイクロスコープを使うと、肉眼で見えないようなものが拡大され、さらに術野が明るく照らされるので、入り口だけでなく、根管の内部まではっきりと見えるようになります。そのため、これまでの勘に頼る不確実な治療でなく、治療すべき部分をはっきりと確認しながら正確な治療が行えるようになります。

 

 

根管治療を避けるために、今アナタができること

ここまで読んできて、根管治療なんて受けたくないな・・と感じる人が多いと思います。根管治療を避けるために、今すぐからでもできることとはどんなことでしょうか?順にあげていきます。

 

そもそもむし歯をつくらない!

むし歯がひどくなると根管治療が必要になります。そのため、むし歯そのものをつくらないことを目指しましょう。

1.歯垢をためないような食生活

ダラダラと間食をとる習慣がある、寝る前に何かを食べるというような生活はむし歯ができやすくなります。間食は控え、歯垢をためないように心がけましょう。

2.ブラッシングを怠らない

歯垢を溜めないように、ブラッシングは欠かせません。朝と夜の2回は少なくともブラッシングを行い、むし歯リスクが高まる夜は特に念入りに磨くようにしましょう。

3.デンタルフロスを忘れずにする

歯と歯の間はむし歯になりやすい場所で、見つかりにくいため重症化しやすい特徴があります。しかし、この部分のむし歯は歯ブラシだけでは防げませんので、デンタルフロスを毎日通すようにしましょう。

 

できれば銀歯を避ける!

銀歯は年数が経つにつれ、銀歯と歯の間に隙間ができてむし歯ができやすくなる欠点がありますが、外れたり痛みが出なければ自分で気づくことはなく、根管治療になってしまうこともあります。そのため、なるべく銀歯は避けることをお勧めします。

関連記事:銀歯は、あなたの歯の寿命を確実に奪う。今、多くの人がセラミックを選ぶ医学的理由 

 

定期検診を欠かさない!

根管治療にならないようなお口を保つためには、歯医者さんでの定期検診も欠かせません。

 

1.定期的な検診・レントゲンチェック

むし歯は歯と歯の間や詰め物の下など、見た目で分かりにくいところからも発生します。そのため、定期的にレントゲンを撮ってもらい、むし歯がないかを確認してもらいましょう。特に銀歯を入れている人はこまめにチェックしてもらいましょう。

2.定期的な歯のクリーニング

歯の歯垢はセルフケアで全て取り除くことは不可能です。歯磨きを頑張っていてもむし歯ができてしまう場合、日々のブラッシングでの歯垢の取り残しが原因になっている場合が多いため、定期的にプロによる徹底的なクリーニングをしてもらい、むし歯を防ぎましょう。

関連記事:定期検診や予防歯科を知らない可哀想な日本人。だからこそ、知りたい予防歯科の世界 

 

何か症状があればすぐに診てもらう!

しみるなどの痛みを放置してひどくなると、根管治療になってしまう危険性が出てきます。何かいつもと違う症状を感じたら、早めに対処することで根管治療を防ぐことが可能となります。

 

 

歯の根の治療(根管治療)総まとめ

痛くなったら歯医者に行く、という人ほど根管治療になってしまうことが多いものです。むし歯はできてしまってから治療するのでは遅い、という意識を持ち、予防を目的に歯医者に通うことが厄介な根管治療を防ぐもっとも簡単な方法です。皆さんも是非実践してみてください。

 

また、根管治療などは難易度が非常に高いため、しっかりとした歯医者さん選びが本当に重要です。毎日難易度の高い神経の処置をやっている歯科医は本当に凄いんです・・・。

本日は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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今回は最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

 

 

 

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