明治35年に、都内最大級の病院である、聖路加国際病院が誕生しています。114年の歴史を持つ聖路加病院ですが、理事長が雑誌のインタビューで健康に関する非常に興味深い発言をして話題を集めました。
聖路加国際病院理事長が語る、長寿の秘訣、それは・・・
聖路加病院の理事長である日野原重明先生は、雑誌PRESIDENT内のインタビューで
歯の健康こそ、長寿の秘訣
だと熱弁しています。歯を大切にすることが、健康長寿に繋がるというのです。
また、プレジデント社とgooリサーチが共同で行った調査によると、健康の後悔第一位が歯の定期検診を受ければ良かったことだったと発表されています。
リタイア前にヤルべきだった、健康の後悔・・・。プレジデント
先人たちは私達に歯は大切にしなければいけないという忠告をしてくださっています。しかし、我々は歯を大切にするどころか歯と全身が深く関わっているという基本的な知識さえ持ちあわせていません。
そこで、今回は皆さんが今まで知らないかも知れませんが、歯科業界では常識とされているアナタの歯を守る、最新の歯科常識を皆様にお伝えいたします。
歯科の常識①歯を削る、神経を取るという選択肢は最悪の手段。
歯が痛いから歯を削って欲しい、神経をとって欲しいと考える方が多いと思いますが、実はこれ危険な考えなのです。歯は削ること、神経を取ることで寿命が縮まります。
さらに、歯を削って詰め物、被せ物をつけたところで詰め物の下では虫歯菌が繁殖し、虫歯が再発することは避けられません。再発した時は、さらに大きく削り新たな処置をおこない、最終的には抜歯という負のスパイラルに入ります。
一度虫歯になると、削る→再発→大きく削って神経の処置→ブリッジなどの処置→抜歯というサイクルになる。上原歯科
日本人は寿命が長いにも関わらず、歯がない高齢者が多い理由はこの負のスパイラルから抜け出せないためです。だからこそ、今“予防歯科”の考えが注目されています。治療ではなく、予防の発想がこれからのアナタに必要なのです。
歯科の常識②一度治療をしたら完治ということはない。虫歯は永久に治らない。
虫歯は一度なってしまったら、二度と治りません。歯医者さんで歯を削って、詰め物をしたら完治。と考えている方が多いですが、それは違います。歯科で行えることは応急処置に過ぎず、削った部分を代替品で覆い被せただけであり、そこには治療の限界があります。
一度代替治療をするとそこから虫歯ができる二次う蝕(うしょく=虫歯)になる確率が劇的に上がります(治療した銀歯が再び痛むのはこれが理由)そうなると、二次う蝕による再治療によってさらに大きく歯を削りこむことが必要になります。最初は小さく削り、詰め物をする。そこが再発、削り、クラウン(被せ物)をする。次の再発は神経を抜き(根管治療)そして最後には、抜歯に・・・。というサイクルを生むのです。
治療が完了したと思っていた銀歯の下は、油断するとこんなことになってしまいます。
完全に治療され、虫歯何て何もなく見える銀歯ですが。銀歯をとってみると・・・
銀歯の下は虫歯菌だらけです。こうした例は決して珍しい話ではありません。(ヒラノデンタルオフィス)
こうしたことを防ぐためには、日頃からのメンテナンスが必須です。症状が出てから歯医者さんに行くというのは、もう過去の考え方なのです。
歯科の常識③過去に治療をした詰め物の下で今も虫歯は進行している
この世の中で行われている虫歯治療の8割が再治療だ と言われています。虫歯はいくら治しても、僅かな隙間から侵入し歯を侵食してしまいます。歯と詰め物、被せ物に隙間ができてしまう理由は、金属の劣化に問 題があります。その問題は金属の限界にあります。金属といっても、耐久性に限界があり、何度も何度も噛むことで金属が変形し隙間が出来てしまい、そこから 感染してしまうのです。
詰め物と歯との間に隙間ができ、そこから虫歯になる。詰め物を外すと・・・
中は虫歯だらけになっています。(あるパーク歯科・矯正歯科)
被せ物も歯茎の後退などで、隙間ができ、そこから虫歯になることが多いです。(パール歯科医院)
大切なことは、痛くなってから治療をすればいいやという治療ありきの考えではなく、日頃からのメンテナンスと予防の考えなのです。
歯科の常識④心臓の病気で歯科治療を薦められることがある。
心臓の病気で病院を受診した患者さんがお医者様に「心臓の手術をする前にまず歯の治療をしておいでと言われた」という話を耳にしたことがあります。歯科業界では歯の代表的な病気である歯周病(歯を失う原因虫歯を抜いてNo1)が心臓の病気と深い関わりがあることが明らかになっています。
口 の中に住んでいる歯周病菌が歯茎の炎症などから毛細血管に入り、体内をめぐります。その歯周病菌が原因で動脈を固くする物質が発生し、血管を詰まらせ、硬 化させることが明らかになっています。心臓の血管で動脈の硬化が起これば、心筋梗塞へとつながります。実際に、心臓の血管から歯周病菌の遺伝子が見つかっ た例もあります。
バカにできない歯周病。心臓で詰まれば心筋梗塞、脳で詰まれば脳梗塞に。(頭痛まとめ)
歯科の常識⑤歯磨き粉に入っているツブツブがあなたの歯をボロボロにしている
この事件はヤフーニュースにもなりましたが、ツブツブ入りの歯磨き粉が歯と歯茎の間から溶けずに発見され、歯茎に炎症を起こしているという報告が全国の歯科医院さんから相次いでいます。
私共で歯磨き粉のメーカー側に電話取材を行いましたが、しっかりとした回答はもらえませんでした。ツブツブ入り歯磨き粉を使っている方はまず使用は控えたほうがいいというのが歯科医の共通の見解になっています。
詳細記事はこちら:誰もが知っている歯磨き粉が歯茎をボロボロにする。メーカーが隠す歯磨き粉の悪夢。
歯科の常識⑥歯医者さんもお薦めする、重曹を使ったうがいが虫歯予防に効果的
重曹を使ったうがいは、虫歯を予防する、口臭を抑える、歯周病予防などオーラルケアの万能薬なんです。
やり方は簡単、500mlの水に重曹を小さじ1杯ほどいれ、クチュクチュうがいをします。30秒これをやるだけで口の中がさっぱりします。
注意すべきことは、重曹で歯を磨くと歯の表面を傷つけることがあります。あくまでクチュクチュうがいを
虫歯は砂糖などを栄養源として口の中で酸をだし、歯を溶かします。しかし、重曹は口の中の酸を中和する働きを持っているため、虫歯予防に効果的だと言われています。手軽に手に入る重曹で健康なオーラルケアを行ってみてください。
歯科の大常識『歯は“予防”が基本』
日本は、世界でも稀に見る『医療保険制度』という制度があり、本来高額の歯科治療が数千円で済みます。これは世界的にみても素晴らしい制度であり、アメリカなどと比べても歯科にかかる費用は10分の1以下です。
しかし、一方でこの素晴らしい制度にアグラをかき、“痛い時に治療すればいいや。どうせ数千円でしょ”という考えが染みこんでしまったのも事実です。日本は健康長寿の国ですが年齢に対する歯の残存本数は、世界でも下位グループです。年齢が高く、歯が抜けている人が多いというのが日本の現状です。
この、日本が抱える歯抜け現象ですが私達の努力次第で食い止めることができます。その鍵となるのが“予防”の考えなのです。世界の歯科治療の基本的な理念は、治療ではなく予防に重きを置くということです。病を処置するのではなく、そもそも病にかからないようにすることが非常に重要な考えとなっています。
これからは、確実に個人個人の健康が重要視される時代が来ます。そうした健康を手に入れるために、正しい知識で武装し、自らの健康を守ってください。まわりの誰もアナタの健康を守ってくれる人はいません。
カラダの健康は、歯からです。今回お伝えした情報達は、中々表面には出てこないですが、歯科や医師の間では既に常識となっていることばかりです。
歯科に関するIQの向上が私達の人生を大きく変えるのです。近い将来、必ず日本の医療保険制度は崩壊します。そうした際に一番お金がかかる私達の身近な病気は歯の病気です。今のうちに最新の歯科の情報を身につけ、ご自身の健康を守って下さい。
歯の最新の情報を得ることは難しいことではない
現 在、フェイス・ブックやTwitterといったSNSのおかげで、熱心な医療従事者の方々は正しい情報を私達に発信しています。私たちはそうした 現場の情報を適切にキャッチしてい くチカラが求められています。まずはフェイス・ブックやTwitterでアナタの気になる方に友達申請やフォローをしてみてはいかがでしょうか?
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歯 科・医療業界ほど、皆様の努力が世の中に届いていない業界はないのではないかと私は個人的に考えています。私は元々歯科について無知の人間でし た。しか し、いつのまにかこの世界に浸っており、日々勉強させていただいております。この業界について素人だったからこそ世の中と皆様の架け橋になれると思い、情 報を発信しております。
以上になります。
今後とも、何卒よろしくお願い致します。
今回は最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。