じつは歯は場所によって汚れがつきやすいところがあり、そこから虫歯や歯周病が始まる場合がとても多いのです。
そういった“虫歯や歯周病が始まりやすいところ”を先に、優先的にお手入れすることで、効率的に虫歯や歯周病を予防しましょう。
歯を磨いているだけじゃダメ!正しい歯磨きの順番を!
まず、子どもの歯磨きの順番です。
乳歯で汚れがたまりやすく虫歯が始まりやすいのは、以下の3箇所
- 奥歯の噛み合わせ面
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯と歯の間
この3つです。ですから子どもの歯磨きをするときには、まず最初にこの3つの部位をお手入れするようにしてください。
なんとな~く全体をしゃこしゃこ磨くことに比べたら、この3つの部位をていねいにお手入れする方がよほど虫歯予防につながります。
子供の歯の磨き方
奥歯の噛み合わせ面には溝がありますから、歯ブラシの毛先(つま先、わき、かかと)を軽く歯に押し当てて細かく振るわせます。
歯と歯ぐきの境目は、あまり力を入れると歯ぐきを傷めてしまいますから、ごく軽い圧で細かく動かしながら磨きます。
歯と歯の間は、デンタルフロスを使用しますが、力が余って歯ぐきまでグサッといかないように別の歯に指を置いて力を加減しながら行いましょう。
また、乳歯から永久歯に生え変わる時期には、生えかけの歯が部分的に歯ぐきに覆われて汚れがつきやすいです。
また、生える際に痛みがでて歯磨きがしにくかったり、歯と歯が重なるようにして生えてきたりすることもあって、特に注意と工夫が必要です。
お母さんの仕上げ磨きでケアすると同時に、かかりつけの小児歯科で定期的にチェックと指導を受けましょう。
大人の歯の正しい磨く順番
大人の歯磨きの順番です。大人の歯の中で汚れがたまりやすく歯周病が始まりやすいのは下記の2つです。
- 奥歯の歯間のつけ根
- 歯並びが悪いところの歯間のつけ根”
“つけ根”と書いたのは、歯周病が歯のつけ根にたまったプラークが原因で歯ぐきが腫れ、その腫れた歯ぐきの中にさらに歯石やプラークがつくことで重症化していく病気だからです。
奥歯や歯並びが悪いところはただでさえ歯磨きがしにくいもの。ですから、まずは奥歯の歯間のつけ根にターゲットを絞り、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってお手入れを始めるのも一手です。
もっとも危険な場所をきれいにし終えたら、次に奥歯の頬側のつけ根を狙って細かく動かしながら磨く、という具合に進めましょう。
子供と大人の正しい歯磨きの順番まとめ
子供はこの3つをまず初めに磨くこと
- 奥歯の噛み合わせ面
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯と歯の間
大人はこの2つ
- 奥歯の歯間のつけ根
- 歯並びが悪いところの歯間のつけ根”
忙しい毎日の中で効果的に歯の病気を予防するためにも、今回ご紹介したお手入れの優先順位を頭の片隅に入れておくと便利です。
そして、3か月に1回は歯科医院での定期検診を受けて、生涯にわたって健康的なお口を維持していきましょう。