皆様、こんにちはどくらぼ編集部でございます。
本日ご提供させていただくお話はこちら!
歯医者さんで使用している青い光の正体って??
皆さんは、歯医者さんに行った時に虫歯の治療などで口の中に“青い光”をあてられた経験はお持ちではないでしょうか?
あの、青い光の正体は一体何なのでしょうか??
あの光は人体に無害のものなのでしょうか??
今回は、そうした皆様の疑問にお答え致します。
歯医者さんで使われている青い光の正体はエネルギー光線だった
実は、あの光はある素材を固めるエネルギー光線でした。その素材とは
「合成樹脂:コンポジットレジン」
歯を削った際などの詰め物として使用される素材です。
今まで、虫歯治療などで歯を削った際に詰めるものは金属でした。しかし、昨今歯科技術は進化を遂げ、コンポジットレジンという合成樹脂が広く使われるようになってきました。
このコンポジットレジンの面白いところは、普段は粘土のような柔らかい変形する物質なのに、「光を当てると硬くなる」という特徴を持っている点です。
普段は粘土のように柔らかい素材なのですが、あの青い光を照射することにより、硬くなり、歯と同じ役割を果たすのです。
光をあてると固まる、コンポジットレジンのスゴイところ
コンポジットレジンは光をあてると、硬くなるという特徴を持っています。
その特徴の利点は
①形を自由に整えることが可能で、治療期間が非常に短く済みます。(1回~2回)
②保険適応なので安価に済む。(700円~1000円)
③色が歯に似ているので、見た目が非常に良い。
こちらの画像は、どこかにコンポジットレジンを使用しています。
さてどこでしょうか。
答えはこちらです
別角度からどうぞ。
ここまで大きくするとわかりますが、遠目では見分けがつかないものです。
しかし、そんなコンポジットレジンもちろんデメリットもあります。
青い光をあてると固まるコンポジットレジンの弱点はこれだ!
何からなにまで到れり尽くせりのように思えるコンポジットレジンですが、実は弱点も多く持っています。
弱点その①時間が経つと変色し、見た目が悪くなる
コンポジットレジンは青い光をあてると固まるという非常に便利な反面、「変色しやすい」という弱点を持っています。時間が経つと黒ずんでくることや、コーヒーやカレーなど色素の強い食べ物で変色してくることがあります。
弱点その②強度が弱い
コンポジットレジンは便利な半面で耐久性が弱く欠けたり、割れたりすることが多い。歯科医の技術によっては、レジンをいれた当日に欠けてしまったなんてこともあります。また耐久性も低く数年で劣化するとも言われています。
弱点その③高度な技術が必要
コンポジットレジンは青い光をあてたら固まるという特性を裏返せば、歯科医が形を整え固めないといけないという意味になります。つまり、歯科医の技術力が非常に問われるものであなたの歯と合わない形で固められてしまうとすぐに欠けたり、割れたりしてしまいます。
歯医者が放つ青い光は、最先端技術の証拠だが、同時に技術力を試されている試金石なのかもしれない
あなたは、歯医者の放つ青い光にここまでの秘密が隠されているとは思わなかったでしょう。しかし、あの青い光の裏にはこんな秘密があったのです。
もし、何だかこの歯医者さん心配だな・・・と思った時に詰め物をされ、青い光を照射された時は少し疑ってかかった方がいいのかもしれません。
コンポジットレジンは、歯医者の腕によってかなりの差がつくものですので、くれぐれも気をつけて下さい。