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いちごやレモンを使ってホワイトニング!?それ本当?ちまたで流行のホワイトニングはウソばかり

2017年06月04日 17時58分
自宅で一瞬であるものを使ってホワイトニング!!いま、この文字を読んで記事をクリックしたくなった方要注意です。

いちごやレモンを使ってホワイトニング!?それ本当?ちまたで流行のホワイトニングはウソばかり

欧米では健康な白い歯を持っていることはステータスの象徴でもあり、社会的にもとても重要視されます。日本ではまだそこまでではありませんが、だんだんと美しい歯、白い歯というものを求めている人が増えてきています。特に歯が黄色いという悩みを持つ人は多く、歯科医院でのホワイトニングも人気が高まってきていますが、それと同時に人々の歯を白くしたいという願望を利用して、「自分で歯を白くできる」と謳っているサイトが増えてきています。

しかし、このようなサイトは歯に関する全くの素人が噂レベルの知識を使って作成しているため、信じてしまうと歯に害をもたらしてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

ちまたで流行っている歯を白くする方法のおかしい点

 

あるサイトでは「自宅でも効果的なホワイトニングが可能な3つの方法」を紹介しています。しかし、これらの方法では歯が白くなるどころか歯を傷めてしまう可能性があります。ここで挙げられている3つの方法についてそれぞれのおかしな点を挙げていきます。

 

サイト自体をご紹介することは出来ないので、是非検索してみてください。

 

1.重曹とレモン汁で歯が白くなる

大さじ一杯程度の重曹にレモン汁を加え、ペースト状になったものを歯の上に塗り、1分間放置する、と書かれています。レモンと重曹が掃除の時に使われることから、歯にも効果があると説明されています。

<おかしい点>

レモン汁はクエン酸という強い酸を含むことから歯を溶かしてしまいます。つまり歯の表面が溶けているので白く見えるのです。重曹に関しては確かに歯の着色を取るのに使われることもありますが、これは研磨剤としての役割によるものなので、塗るだけでは効果がありません。

 

 

2.イチゴと塩と重曹で歯が白くなる

こちらはイチゴのリンゴ酸、研磨剤としての塩、重曹はあるとベターだと書いてあります(なぜベターなのかの理由は書いてありません)。イチゴ2〜3粒を潰し、塩ひとつまみとティースプーン半分ほどの重曹を混ぜ合わせ、それを歯に塗り、5分たったら洗い流す、という方法で、毎晩やってもOKと書いてあります。

<おかしい点>

イチゴのリンゴ酸が歯の汚れを落とす、ということですが、これも酸であることに変わりはないので、頻繁にやると歯を溶かしてしまう可能性があります。毎晩やると確実に歯は酸でやられてしまうため、危険だと言わざるをえません。塩は研磨剤としての役割だと書かれていますが、歯ブラシで塗るだけなので、研磨剤としての効果は発揮されず、無意味だと言えます。重曹に関してはなぜ入れたほうがいいのか、これを書いた筆者も理解していないようですが、塩と同じく、こすらなければ効果はありません。もし仮に、このペーストを歯につけて毎日こすった場合、それはそれで重曹の研磨効果により歯が傷ついてしまうので、やはりおすすめできません。

酸で歯が溶ける酸蝕歯(さんしょくし)には要注意 丸子歯科

 

関連記事:アナタの歯もきっと溶けている。知らずに歯を溶かす酸蝕歯・酸蝕症が現代人に蔓延中 

 

3.ココナッツオイルで歯が白くなる

固形のココナッツオイルを口に含み10分程度かけて噛み砕き、吐き出す、というかなり根気のいる方法です。ココナッツオイルに含まれるラウリン酸が歯を白くし、口内の健康促進、息の綺麗さも保つ作用があると書かれています。

<おかしい点>

ラウリン酸は脂肪酸であり、歯を白くする効果はありません。また、ラウリン酸は母乳の初乳にもふくまれている成分であり、抗菌作用を持っていると言われていますが、その成分が口の中の健康を促進したり、息を綺麗にするということは考えにくいです。もしこのような効果が本当に出るとするならば、それは、「10分間噛む」という動作により、唾液が多く分泌されることで口内の自浄作用が働いて口の中が健康になり、口臭が改善した、ということでしょう。つまり、ココナッツオイルでなくてもガムでもなんでもいいわけです。

 

そもそも歯が白くなるとはどういうことなのか

歯が白くなる、というのには大きく分けて二通りあります。まず一つ目は歯の着色が取れて本来の白さを取り戻すこと、そしてもう一つは歯の色自体を特殊な薬剤を使って漂白して本来の歯の色よりも白くしていくことです。着色を落として白くすることはクリーニング、歯の色を漂白することはホワイトニングと呼ばれています。

今回取り上げたサイトでは「自宅でも効果的なホワイトニング」方法を挙げていますが、これらの方法では本来の歯の色以上に白くすることはできないため、ホワイトニングと呼ぶのは間違いであるばかりか、白くなるよりも歯がだんだんと酸で溶かされ、虫歯になりやすくなったり、エナメル質が薄くなったり、歯がギザギザ、ガタガタになってしまう可能性すらあります。

 

本来のホワイトニングは正規の薬品を使用する

本来の色よりも歯を白くする「ホワイトニング」は歯科医院で過酸化水素や過酸化尿素を使い、歯の表面のエナメル質の色素を分解して脱色します。つまり、歯を本当に白くしたいなら、まずは飲食物などによる着色を機械的にしっかりと落とし、その上でホワイトニング効果のある薬剤を歯に作用させなければならないのです。

ただ、普段から歯に着色しやすい飲食物(お茶、ワイン、コーヒー、カレー、トマトソースなど)を頻繁に口にする人、または、タバコを吸う人は着色によって本来の白さが見えなくなっています。そのような人はただ着色を取り除くだけでも本来の白さが蘇り、かなり「歯が白くなった」と実感できることでしょう。

着色がひどい人はクリーニングだけでも歯の白さを実感できる。大人の歯列矯正

 

関連記事:え、みんなやってるの??歯のクリーニングが“デキる大人”の新常識だってご存知でしたか? 

 

 

では、クリーニングではない、本当のホワイトニングはどのようなものなのでしょうか。

上でも述べたように、歯を白くさせる方法には「ついてしまった着色を落とす方法」と「歯を薬剤で漂白して白くする方法」があります。

 

ついてしまった着色を落とす方法〜自分でとりあえずなんとかしたいなら〜

ちょっとついてしまった着色を手軽に落としたい、と言う場合には次のような方法で着色を取り除くことができます。ただし、細かいところまではキレイにしにくいこと、また頻繁にやると歯を傷つけるのが難点です。頻繁に行うのは控え、時々行う程度にとどめ、使用後は歯にフッ素含有量の多いジェルを塗るなど、歯を保護することをおすすめします。

 

ステインイレイサー(歯の消しゴム)を使う

市販の歯の消しゴムを使うのも一つの方法です。こちらも研磨剤が多く含まれていますので、頻繁な使用は控えましょう。

 

ホワイトニング歯磨き粉を使う

「ホワイトニング」とついていますが、日本で発売されているものは実際に本当のホワイトニング効果はなく、歯の着色(ステイン)を落とすタイプのものです。ステインを浮き上がらせる成分が含まれ、研磨剤で歯を白くします。

 

ついてしまった着色を落とす方法〜プロにやってもらう〜

歯科医院でPMTCをやってもらう

着色をとにかくきれいに落とすなら歯医者さんでPMTCと呼ばれる徹底したクリーニングをやってもらうのが一番です。歯と歯の間などの細かい所まで隅々まで、専用の器具できれいに落としてもらうことができます。これをやってもらうと、歯が白くなったと感じる人が多いようです。また、歯が白くなるだけでなく、普段の歯磨きでは取りきれない歯垢や歯石も徹底的に落としてもらえ、歯もツルツルになるため、虫歯や歯周病予防にも効果があり、口臭予防にもなります。保険外治療で3000円〜5000円くらいでやってもらえるところが多いようです。

 

PMTCなどのクリーニングでも歯が白くなることを実感できますが、黄色い歯をこのように白くするには歯科でのホワイトニングでないと厳しいです。

 

関連記事:プロによる歯のクリーニング「PMTC」って?手順や相場、全貌まとめ。  PMTC

 

 

歯を漂白して白くする方法〜確実な効果を求めるなら〜

安全で確実な効果が出したいなら、歯医者さんでホワイトニングを受けるのが一番です。歯医者さんのホワイトニングには大きく分けて二通りあります。ホワイトニングを行う前には歯のクリーニング、虫歯の治療などはきちんと終えておく必要があります。人によっては知覚過敏のようにしみたり、歯ぐきがピリピリ痛む場合もあります。

<オフィスホワイトニング>

歯医者さんのチェアーで行うホワイトニングです。なるべく早く効果を出したい、全て歯医者さんに任せてやってもらいたい、という人はこちらがおすすめです。歯の表面に薬剤を塗布し、光を当てて歯を白くしていきます。2〜4回くらいの来院で効果が現れることが多いです。

 

<ホームホワイトニング>

こちらは自宅で好きな時に行えるホワイトニングです。自宅で行うといっても歯医者さんの管理下で行います。歯科医院で歯型を取って自分に合ったマウスピースを作製し、ホワイトニングの薬剤をマウスピースに入れて、自宅で自分の好きな時に装着します。自宅で行うという理由上、オフィスホワイトニングの薬剤よりもマイルドなものを使用するため、効果はゆっくりで二週間くらいから現れることが多いようです。

 

確実に歯を白くするならホワイトニング一択

 

関連記事:誰でもわかる「歯医者さんのホワイトニング」その効果・手順・特徴・費用を総まとめ 

 

ホワイトニング総まとめ

歯を安全確実に白くしたければ、やはり歯医者さんでクリーニングやホワイトニングをやってもらうのが一番です。とはいえ、やはり毎度毎度歯医者に行くのは時間的にも金銭的にも大変かもしれません。そんな時は今回紹介した方法を参考にしてみてください。しかし、やりすぎると歯を傷めてしまったりすることもあるので、十分注意してください。また、インターネットに溢れる「自分で行うホワイトニングの裏技」的なものは、医学的根拠がないものが多く、危険なものも多いため、あまり信用しないようにしてください。

 

なぜ、このようなウソ情報が溢れるのか

皆さんがインターネットサイトを運営している側だと仮定しましょう。サイトを運営している場合多くの人をサイトに集めなくてはいけません。そのためには目を引くオススメの商品が必要です。インターネットサイトの商品とは「インターネットサイト内の記事」になるわけです。

つまり、お手軽に自宅で歯をホワイトニングできる方法があるんですよ!その方法知りたくないですか!?

とユーザーに呼びかければ、ユーザーは

そうなの!!知りたい!!

となるわけです。

そこで、いちごやレモンなど目を引く内容の記事を作りインターネット上での拡散を狙うわけですね。

インターネットはある意味無法地帯なので、その情報が医学的に間違えていようが特に関係ないわけです。人さえ集まればいいわけです。

だからこそ、私達はこうした情報に注意を払わなくてはならないのです。自分の健康や歯は自分で守らなければなりません。

医療関係者が書く、少しでも正しい情報に対して、是非敏感になってください。

本日は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

以下は情報収集の方法と、当ページの宣伝になります。

 

健康の最新情報を得ることは難しいことではない

現在、フェイス・ブックやTwitterといったSNSのおかげで、熱心な医療従事者の方々は正しい情報を私達に発信しています。私たちはそうした 現場の情報を適切にキャッチしてい くチカラが求められています。まずはフェイス・ブックやTwitterでアナタの気になる方に友達申請やフォローをしてみてはいかがでしょうか?

私(サイト制作者内田雄介)は個人的なフェイスブックページも公開しておりますので、友達申請などはお気軽にしてください。今回のような歯科の情報などを週に一回のペースで発信しております。

また、このサイト、どくらぼでは歯科にまつわるあらゆる情報の発信も行っておりますので、こちらのフェイスブックページにもいいねを是非お願い致します。

また、弊社は情報発信型の新しいタイプのホームページ作成も行っておりますので、ご興味がある方は是非お声がけください。当サイトでは情報発信を心がけ、毎月100万人程度の歯科に関する方が訪れているサイトになっております。(歯科のお客様が多いです)

ご相談はこちら(弊社HPのお問い合わせページである、歯科ラボに繋がります)

「どくらぼを読んで、相談をしたい」と添えていただければ対応いたします。

歯科・医療業界ほど、皆様の努力が世の中に届いていない業界はないのではないかと私は個人的に考えています。私は元々歯科について無知の人間でし た。しか し、いつのまにかこの世界に浸っており、日々勉強させていただいております。この業界について素人だったからこそ世の中と皆様の架け橋になれると思い、情報を発信しております。

今後とも、何卒よろしくお願い致します。

今回は最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

 

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