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痛みを一時的に取り除く対処療法は感謝と尊敬を集め、予防は軽視される。これ、おかしくないですか?

2017年05月01日 09時36分
対処療法は評価され、お金になるが、予防は評価されずお金にならない医療保険制度に潜む矛盾。病気を治さないのに馬鹿売れする多くの薬。何だかこれっておかしくないですか?

痛みを一時的に取り除く対処療法は感謝と尊敬を集め、予防は軽視される。これ、おかしくないですか?

生活習慣病や慢性疾患は現代医学では一切治せない。これは現代医療の特徴を端的に表している一言だということができます。

 

現代医療の特徴

現代医療の特徴は病を視覚化し、患部を取り除くことです。この現代医療の考え方の根底には科学主義の考え方があります。

科学主義の根底には西欧的なものの考え方があるのです。西欧的な考え方とは、モノゴトを対象的にとらえて把握するということです。

この考えを医学に当てはめると、悪い部分を見えるようにし該当箇所を取り除くことです。つまり、身体をスキャンし、悪い部分を取り除くという考えです。

こうした考えが現代医療の根底には存在します。だからこそ、悪いところを撃退する薬は巷に溢れ、あらゆるところで手術が行われるのです。

一見すると、悪い該当箇所を取り除くことは非常に素晴らしく、病にはこれが一番であるかのように感じます。

しかし、世界的にも裕福で長寿である日本の薬を消費する量が世界でもトップクラスであるということに、どこか違和感を感じないでしょうか。

本来ならそれだけ薬を消費している国ならば、病気は消えても良いはずです。しかし、現状は全くそんなことはないのです。薬を多く消費することで、誰かが大きく得をしているのではないでしょうか・・・。

日本は世界でもダントツトップの薬大好き国家。世界の大半の薬は日本で消費されている。

 

現代医療の特徴が現れているがん治療

がん治療も現代医療の考えに則っています。がんを検査で目に見えるように視覚化し、手術と抗がん剤、放射線で縮小を狙います。しかし、もうご存知のようにその方法では、がんは永遠に治りません。

もちろん、現代医療は効果を発揮する場面も多々あります。

現代医療は病気の原因がわかったものや、事故、急性の痛みなどには非常に効果的です。

目に見える怪我などには、現代医療はものすごく効果的

しかし、裏を返すと、急性以外の慢性疾患徐々に襲い来る生活習慣病、また原因不明の病には全く効果的ではないのです。

今増加している慢性疾患、生活習慣病、原因不明の病に効果を発揮できない現代医療、西洋医学

 

対処療法に優れている西洋医学

現代医療の中心である西洋医学は症状を取る、対処療法に優れています。痛みを取り除くことにおいては効果を発揮するのです。

例えば、頭痛がすれば薬を飲めば痛みは消えます。これは、痛みの神経をブロックし痛みを消しているから痛みを感じないのです。

しかし、それでは痛みという苦痛は一時的に消えますが、根本の解決には決してなりません。むしろ薬に対して身体が慣れてしまえばさらなる病に侵されてしまう可能性も潜んでいます。

しかし、私達の多くはまずは目の前の痛みから開放されるために、原因を考えずに対処療法的な薬に頼り、今日も仕事に行くのです。

頭痛を和らげる薬は、頭痛の根本の解決に何一つなっていない。

 

歯科治療も対処療法的

頭痛と同様に、私達は歯が痛くなったら歯医者さんにいきます。

歯医者さんにいけばむし歯で歯が痛い場合は、その原因を取り除くために、歯を削り、削った箇所を補綴物(ほてつぶつ:銀歯など)で塞ぎます。

私達はむし歯の辛い痛みから開放されるので、これで治療が終わった!と思い、喜びます。しかし、削った歯は二度と戻ってきませんし、補綴物の下ではむし歯がより強力となり、次の攻撃の準備をしているのです。

世の中のむし歯治療の大半が、むし歯の再治療です。それほど一度むし歯になってしまえば再発のリスクは大きいのです。一度削った歯は二度と戻らず、補綴物と自分の歯の間には隙間ができ、細菌の出入り口になるのです。

詰め物と歯との間に隙間ができ、そこから虫歯になる。詰め物を外すと・・・

 

中は虫歯だらけになっています。(あるパーク歯科・矯正歯科)

 

つまり、痛みを止めてくれた歯を削るむし歯治療は、むし歯の根本の原因に対して無力なのです。

だからこそ、私達はむし歯の根本の原因に対してのアプローチを行わなければならないのです。

 

痛みを和らげるのは、かっこよく感謝されやすい。

私達はお医者さんや歯科医師のことを先生と呼びます。この先生という言葉は読んで字のごとく「先に生きるもの」という意味があります。知識があり、指導的立場にある人の意味で「先生」という言葉は使われます。

では、私達が誰かを「先生」と呼びたくなるのはどういった時でしょうか。

それは、「苦しい時」「辛い時」その場から開放してくれる人のことをそう呼ぶのではないでしょうか。

これを医療に当てはめると

「痛い時」「病気で苦しい時」そこから救ってくれる人

を敬い、先生と呼びたくなるはずです。

つまり、痛みを和らげると人から感謝されるのです。

このように、感謝されると医者も感動するわけです。

これが医療だ。俺は医者だ。と考えてしまいます。

つまり、対処療法こそ、医療であると考えやすいのです。

痛みを取り除く対処療法は感謝と尊敬の対象になる。反対に根本の解決をはかる予防などは目に見えにくいため、感謝や尊敬されにくい

 

予防は痛みがなく、元気な人が対象なので軽視される

予防は対処療法とは異なり、痛みを和らげるといった類の治療ではありません。予防は今現在表に出ている問題がない人に対して将来の危険に備えることです。だからこそ、予防は軽視されやすいのです。

日本の予防歯科の第一人者である、熊谷先生は35年前から予防の重要性を問いていました。しかし、痛みという悩みをもっていない人に予防を行おうとするとものすごく反発されたといいます。実際に熊谷先生の開院している日吉歯科では35年前の開業時にすぐにむし歯の治療を行わないことで、患者さんからの苦情が相次いだと言います。

中には、「歯磨きなんてどうでも良い」と患者さんと喧嘩になることもあったと言います。

ここ最近まで予防という考え方は一般的ではなかった。現代においてもまだ予防歯科は浸透していない。CASES

 

対処療法は評価され、お金になるが、予防は評価されずお金にならない保険制度

日本の保険制度は、世界でも有数の非常に素晴らしいものです。

どこにいても、誰でも平等に安価で医療を受けることができるというものです。

そして、歯科治療においてもその保険の素晴らしさは変わりません。日本の歯科治療は世界的に見ても非常に安価で高度な治療を受けることができるのです。むし歯の治療を一つとってもアメリカと日本では治療費に10倍以上の差があるのです。日本はむし歯一回数千円で、高いと文句を言う人がいますが、アメリカに行くと10万円近くかかる場合もあります。

それほど、日本の医療保険制度は優れているのです。

 

しかし、この保険制度にも裏があります。それは、保険は対処療法に対して効力を発揮し、予防においては効果的ではないということです。

つまり、歯科治療においては、むし歯を削ると保険が適応になる(国からお金が出る)がむし歯を予防する行為は保険対象ではない(国からお金はでない)のです。

予防は評価されない。だから、仕方がなく歯を削るという行為を選ぶ歯医者さんもいる。

 

病気を根治させなくても、評価され、国からお金がもらえる国民皆保険制度の矛盾

国民皆保険制度は素晴らしいと思います。しかし、その制度は今や崩壊の一途を辿っています。

健康保険でむし歯の治療を行っても、それはさらなるむし歯を呼ぶことがわかっています。

つまり、むし歯の根本の原因を追求する熊谷先生のような歯科医は国から評価されず、歯を削る・詰めるを繰り返す歯医者さんが国から評価されるのです。

国民皆保険制度は、根治に主軸を置いているわけではなく、その場しのぎの対処療法に軸を置いているのです。

もちろん、私達も少しずつ予防の大切さに気がついています。また、政治を行う方々の中にも予防が大切だということは既に常識になっています。

しかし、その場しのぎ体質が蔓延し、何においても直ちに害はないと考える日本社会において、すぐに予防に舵転換をすることは非常に困難です。

ただちに人体に害を与えることはないと先送りするのは日本のお家芸。TBS

 

原因究明、根治に主軸をおかず、その場しのぎの対処療法に力をいれることで、病気は増幅の一途を辿ります。病院で対処療法を受けた患者は、対処療法が効かなくなる間にどんどん他の病に侵されます。そうすることで医療費は右肩上がりに膨れ上がり、今では40兆円を突破しました。そして、この金額は超高齢化社会の日本において益々膨れ上がります。

しかし、その膨れ上がったお金は、今後どんどん労働者がいなくなる“少子国家日本”の誰が払うのでしょうか。

先送り体質日本が残した貧乏くじを引くのは一体誰なのでしょうか・・・。

国民皆保険制度もそろそろ終わりを告げる。むし歯治療に10万円の時代は遠くない。TBS

 

日本の医療を劇的に変えるために、私たちに出来ること

私達は今まで、お医者さん任せにしてきたことがあまりに多いです。

痛ければ医者がなんとかしてくれる。歯がむし歯になれば歯医者さんで削ってもらえる。こんな甘えた発想を持っていたのです。

しかし、私達は医療に関して甘えを捨てなくてはなりません。

自らの健康は自分自身で守らなくてはいけないのです。

歯が痛い、むし歯になるということは結果に過ぎません。痛くなったから、むし歯がスタートしたわけではなく、その爆弾のスイッチは前々から押されていたのです。

爆弾が爆発してから処理をしても手遅れなのです。だからこそ、私達は自分の身体を自分で守る必要があり、医療に関する知識を持たないといけないのです。

今、医療は代わりつつあります。歯科医を始め、医科と歯科の連携が進み、対処療法や現代治療の限界に気づき、そこからの脱却を図ろうとしています。実際に、予防に力を入れ始めた今の子供達世代は私達と比較するとむし歯の数は劇的に少なくなっているのです。

私達大人も、自らの健康を自分自身で守っていくことが大切なのです。今からでも遅くありません、身体の健康を守ることに少しでも興味を持ってみてはいかがでしょうか??

自分のカラダを守る予防に興味を持ち、アナタの健康をいつまでも守っていくことを強くおすすめします。

本日は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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今回は最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

 

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