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歯に黒い点を発見!虫歯なのか、着色なのか。見分け方と対処法!

2015年08月10日 12時15分
歯に黒い点や、穴を発見しました!これは虫歯なのでしょうか?虫歯以外でも黒い点はできるのか・・・?そもそも何故こうした黒い点ができるのか、詳しくご説明いたします!

歯に黒い点を発見!虫歯なのか、着色なのか。見分け方と対処法!

歯にある黒い点や穴は、虫歯??

歯磨きをしている最中に、歯に黒い点があるのを発見しました。これは虫歯なのか、もしそうでなければなんなのでしょうか。

黒い点の種類

着色

歯に黒い点ができた場合、虫歯である可能性がありますが、直ちに虫歯とは断定できません。虫歯以外に考えられるのが着色です。
よくコーヒーや紅茶を飲む方は、特に歯の裏側や、歯並びの悪いところ(要は磨きにくいところ)が黒く着色していることが多いので、自分で見た際に虫歯と勘違いしやすいです。

着色のせいで穴が空くことはありませんが、欠けてしまったところが着色することはあるので、その場合虫歯のように見えるかもしれません。

ちなみに着色しやすいのは、歯の裏側、歯と歯の間、歯並びが悪いところ、レジン(プラスチックの素材)が入っているところです。最近はレジンも物性が良くなってきていますが、基本的には時間が経つとともに変色する材料です。

着色で穴が空くことはないので、黒い点に穴があった場合は虫歯の可能性が高まる!

虫歯

虫歯でも黒くなりますが、虫歯には段階があります。まず、虫歯ができるメカニズムを説明します。
口の中が酸性に傾くと、歯のミネラルが出ていくのですが、これを脱灰(だっかい)と呼びます。通常は時間が経つと、唾液の中のミネラルが歯の中へ戻っていく(これを再石灰化といいます)のでバランスが保たれるのですが、口の中が酸性に傾く時間が長引くと脱灰が続き、ミネラルが失われます。
虫歯になるときは、歯の表面に歯垢が残っていて、その中で虫歯を作る細菌が糖分(ブドウ糖)をエサとして歯の表面に酸を出すことで、ミネラルが次第に失われ、穴が開いてきます。

虫歯菌の影響で脱灰が進むと虫歯は以下のような段階を踏みます。

  1. 歯の表面に白濁が浮かび上がる段階
  2. 歯の表面からエナメル質に達する段階
  3. エナメル質から象牙質に達する段階
  4. 象牙質から歯髄(神経)に達する段階

1は目で見て不透明に白いのですが、2~4に差し掛かると茶色~黒に見えてきて、穴が開いてることも確認できることが多いです。

つまり、歯の黒い点は、2~4の虫歯である可能性が高い!

黒い点を放置するとどうなる?

黒い点が着色であれば特に変化はありませんが、虫歯であった場合、放置するとどんどん悪化してしまいます。そのうち強い痛みを感じるほどになってしまうかもしれません。

小さな虫歯のうちであれば機器で削って、レジンで埋めてしまうことが多いですが、歯と歯の間にまたがる大きなものは、歯型を取り、次回歯型を元に作った銀歯などをセットすることが一般的です。

あまりに大きい虫歯だと、一旦仮の材料で置き換えて様子を見ることもあります。(問題なければ最後は歯型を取る流れとなります。

虫歯の中には白いものもある!?

虫歯の初期段階の歯は脱灰により、一度不透明な白濁色になります。これが白い虫歯の正体です。エナメル質の表層が残っているかいないかが非常に重要で、エナメル質の表面が残っていれば再石灰化により白濁が治ることもあります。

白い虫歯は多くの場合、虫歯になりやすい3つのポイント

  1. 奥歯の溝
  2. 歯と歯の間
  3. 歯と歯茎の境目

に起こることが多いのですが、それ以外の場所に生じている場合、エナメル質形成不全の可能性があります。

エナメル質形成不全は発生の原因が様々で、まだ永久歯(大人の歯)ができている途中の時期に高熱を出したり、摂取した薬剤の影響を受けたりした場合は左右対称に現れることがありますし、乳歯(子供の歯)の時期に虫歯が大きくなって神経まで進行してるのに根っこの先が膿んだまま放置したり、前歯などをぶつけた後神経が死んでしまって、根っこの先が膿んだりすると、永久歯が生えるときに白濁を伴って生えてくることがあります。

歯の溝が黒いのですが、これは虫歯??

虫歯の可能性が高いですが、一概に決め付けることもできません。喫煙者やコーヒーをよく飲む方だと、着色である可能性もあります。着色の場合、溝の部分は清掃しても除去が難しいことも多いため、歯医者さんでも判断に悩みます。穴が空いている等、明らかに虫歯である理由でなければ手を付けない先生が多いようです。

虫歯だった場合の治療について

虫歯の治療については考え方がいろいろあります。一般的に子供は虫歯の進行が早く、成人は年配の方ほど遅いです。子供の場合、比較的小さな虫歯でも治療することが多いように思いますが、成人だと口の中を見て虫歯が多い方でなければ、小さな虫歯は様子見することも多いです。その人の年齢や虫歯の進行のリスクなどを勘案して治療するか否かを決めることもあります。

いずれにしても、虫歯が進行しないように食習慣や歯磨きの仕方、歯磨き粉選びなどは気を付けて予防意識を高めることが重要です。

黒い虫歯 まとめ

  • 黒い点や穴

虫歯か着色の可能性が高い

 

  • できる理由

虫歯の場合→歯垢が除去できていない、口の中の虫歯菌の活動が盛ん

着色の場合→喫煙やコーヒー、紅茶、お茶などを頻繁に飲むから

 

  • 虫歯以外の黒い点

ほぼ着色

 

  • 黒い点を放置した場合

虫歯の場合→どんどん進行し、将来的に神経に達する

着色の場合変わらないか、着色が濃くなる(食習慣や嗜好次第)

 

  • 治療法

虫歯の場合→削ってレジンで埋めるか、削って歯型を取って詰め物(銀歯やセラミック)に変える

着色の場合→クリーニングしてもらう、喫煙や食習慣を見直す

 

  • 白い虫歯

初期う蝕、もしくはエナメル質形成不全。見極めは専門家でも難しい。

 

虫歯も予防と早期発見、早期治療が命です。慢心せずに、三ヶ月に一度は歯科検診されることをオススメいたします!

いかがでしたでしょうか、我々が運営しております”どくらぼ”には、他にも皆様の大切な歯に関する情報が盛りだくさんです!是非他の記事にも目を通していただき、正しい知識を身に付けてくだされば幸いです。今後とも”どくらぼ”を宜しくお願い申し上げます。最後までご覧頂きましてありがとうございました。

 

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