私たちにはあまり、馴染みがないかもしれませんが、訪問歯科というものがあるのをご存知でしょうか。
訪問歯科とは、読んで字の通り患者さんが歯科医院に訪れるのではなく、歯科医が患者さんの元を訪れるタイプの歯科です。
私もこの仕事に付く前は訪問歯科というジャンルがあることすら知らなかったのですが、この訪問歯科、近年需要が非常に高まっていると言います。
そして、この訪問歯科は自ら歯科医院に出向くことが不可能な方が患者さんの中で多いため、必然的に患者さんは高齢者が中心となります。
今回は、そうした、訪問歯科から見えてくる、現代の歯科の現場の事実をお伝え致します。
訪問歯科から見えてくる、日本の歯科の真実
訪問歯科を行っている歯科医から話を聞くと、ある1つの不思議な現象によく出会うと言います。
その現象とは、90歳になってもピンピンしている高齢者の方もいれば、70歳前後なのに流動食に頼り、寝たきりの状態になっている高齢者の方が存在しているということです。
この現象なのですが、一体どういうことなのでしょうか。
ピンピンしている90才の高齢者は自分の歯で食べ物を食べている
90歳になっても、ピンピンしている高齢者の特徴は、自分の歯が多く残っていると言う点にあります。自分の歯で好きなものをいつでも食べることができる。そういった方はピンピンで元気な方が多いのです。
一方で70歳で寝たきりになっている高齢者の特徴として、
- 流動食に頼っている
- 自分の歯がボロボロである
- 自分の歯が既になくなっており、総入れ歯になっている
- 自分で食べ物を食べることができない
などの特徴があります。
つまり、歯科の現場で歯科医が感じていることは、
歯を大切にしている高齢者と、歯を大切にしていない高齢者の間では、残りの人生に大きな差がつくということです。
よーし、健康のために、禁酒、禁煙するぞ!と言う人はいても、健康のために歯を大切にするぞ!という人はいない。
自分の歯で食事ができないという未来に待ち構えるもの
この記事を読んでいる方は20代〜40代の方が多いです。実際にこの記事を書いている私も30代です。
そんな私たちは、こうした寝たきりの話、自分の歯ですきなものを食べることができなくなる話を聞いていても正直、ピンと来ていない方が大半ではないでしょうか。
私達はまさか自分自身が将来寝たきりになる、総入れ歯になって好きなものを食べられないということを想像もしていないのです。
私たちは、自分がいつかは高齢者になるということを何となく感じていても、ココロの中では
70歳、80歳、90歳なんてどれほど未来の話だよ・・・
と思っているのです。
だから私たちは歯を大切にすることができないのです。
いつかはいつか来るのは知っている。でも、それはすぐには来ない・・・と私たちは心の底で思っている。
最近、いつ、歯医者さんに行った?
「最近、いつ歯医者さんに行った?」
アナタはこの会話を一度でもしたことがありますか?
おそらく、大変の方は一度もしたことがないでしょう。
私は仕事柄、この質問を今まで多くの人に行ってきましたが、そういうときに決返ってくる答えは
私、むし歯ないから、行ってないよ〜
という答えです。
つまり、この答えは裏を返すと、むし歯が出来て、初めて歯医者さんに行くという意味になります。
歯医者さんに、むし歯が出来てから行くでは、既に遅い。
むし歯が出来ているときに歯医者さんに行くのでは、既に手遅れなのです。
もちろん、程度にもよりますが、むし歯がある時点で、「治療」を行う必要があります。そして、その治療はむし歯の箇所を削り、歯の代わりとなる金属をいれるという治療です。
この行為は、歯だと違和感なく受け入れられるのですが、考えてみれば非常におかしな行為だということにお気づきでしょうか。
人体を構成する器官の一部を削り取り、そこに金属をいれるという行為を行っているのです。
このように、書くと大げさだ。という方もいるかもしれませんが、これは大げさでもなんでもないと私は考えています。
アナタは臓器を金属と入れ替えられる?
目が悪くなったから、黒目の部分を人口コンタクトに変換した。
もし、友人がこのようなことを突然言ってきたら、あなたはギョッとするはずです。
眼球ではなくとも、
最近お酒ばっかり飲んでいるから肝臓がダメになって、人工肝臓いれることにしたんだよね
と友人が言ってきたら同じく、ぎょっとするはずです。
こういう友人がいたら、アナタは
え、それ大丈夫なの?身体に害はないの?
と必ず伝えるはずです。
歯は臓器や眼球と比較すると大切にされない。
先程の70歳の方のお話をすると、この方は歯を大切にされない方でした。
1つの歯を失い、その歯の対となる歯を失い、次に失った両隣の歯を失い、最終的に一気に歯を失うという流れを辿りました。
歯がなくなってしまうと、会話や食事が満足にできなくなります。
食事や会話が満足にできなくなることで、脳や身体への刺激が一気に少なくなり、身体は弱り、寝たきりへの道をたどる方が急増しているのです。
内臓などの臓器は普段目にすることがないものなので、少しでも異変があったら私たちは心配になり、内科へと駆け込むでしょう。
しかし、普段から目にしている歯に少し異変があったとしても私たちは無関心を貫き、歯から痛みという緊急SOSが出たときに初めて鬱陶しいと思いながら歯科医院に足を運ぶのです。
高齢者になるなんて、未来の話。だから、歯がなくなるなんてどうでもいい
これ、私はつい最近まで思っていたことです。それまでの私は、歯医者さんには中学生以来、行った記憶はありませんでした。まして、歯を大切にするという意識も持ち合わせておりませんでした。
しかし、歯科を仕事にするようになり、実際の現場の声を多く耳にし、自分でも驚くほどに価値観が大きく変化したのです。
自分が将来、どうなるかは誰にもわかりません。しかし、自分が将来、高齢者になることは確実なのです。高齢者になってはじめて、歯の大切さに気がつくことも確実なのです。
だからこそ、私の意識は変わりました。確実にわかっていることに対してケアをしないということは馬鹿げていると考えるようになったのです。
定期検診というカタチ(お金は美容院よりも大幅に安い)で3ヶ月に一度歯科に足を運び、歯の情報を集め、いつでも健康的でいられるようにと考えるようになりました。
老後のための貯蓄よりも、何倍も歯への投資は得るものが多く、失うものはありません。
アナタが歯を大切にしない理由は何一つないはずです。
にんげんというのは目の前の利益に弱く、長期的な大きな利益に無関心です。歯医者さんに行く1時間があったら寝ていたい。遊んでいたいという目の前の利益をとるか、正体の大きな利益をとるかで、アナタのこれからの人生は大きく変わるのです。
今日からでもいいので、歯科への認識を少しだけ変えてみてはいかがでしょうか。
高齢者になって、後悔した未来から、タイムスリップしたと思って今日から歯を大切にしてみませんか?
歯科・医療業界ほど、皆様の努力が世の中に届いていない業界はないのではないかと私は個人的に考えています。
私は元々歯科について無知の人間でし た。しかし、いつのまにかこの世界に浸っており、日々勉強させていただいております。この業界について素人だったからこそ世の中と皆様の架け橋になれると思い、情報を発信しております。
今後とも、何卒よろしくお願い致します。
今回は最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
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