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タバコを吸っている人の口の中が危ない!タバコと歯と口の怖い関係

2017年08月03日 13時15分
タバコは身体に害を与えるだけではなく、口の中に大きな悪影響を及ぼす??タバコと口内のこわーい関係をお伝え致します。

タバコを吸っている人の口の中が危ない!タバコと歯と口の怖い関係

近年、公共施設の禁煙や、飲食店での分煙化などが進み、喫煙率は徐々に低下しています。世の中では禁煙の動きが進み、喫煙者は肩身が狭くなってきました。しかし、2016年の喫煙者率のデータでは、男性で29.7%、女性で9.7%という結果が出ています。減少傾向にあるものの、まだまだ喫煙者は多く、特に男性では、3割近くの人がタバコを吸っているというのが現状です。

なぜ、歯科サイトでタバコの話?とお思いかもしれませんが実は口内とタバコには非常に深い関係があるのです。

 

口はタバコの悪影響を直に受けます

「タバコは身体に悪い」というのは、誰もが知っている事でしょう。では、口の中は、タバコの影響を受けやすい部位であるという事は知っていますか?タバコは口から吸い込みますから、口の中は最初にタバコの悪影響を直に受ける器官なのです。

タバコには数百種類の有害物質が含まれています。タバコの煙による刺激で、歯や歯ぐきは影響を受け、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。また、口の中の粘膜もタバコの影響を受けるので、粘膜の病気やがん、味覚異常などを起こす事があります。

口の中の粘膜は、非常に薄いため、様々な化学物質が浸透しやすく、タバコの影響は口を通して全身にも巡ります。

 

タバコを吸うと歯周病にかかりやすくなる

タバコは歯周病の最大のリスク要因です。歯周病にかかりやすくなり、また治りにくくなります。タバコが歯周病に与える影響は大きく、タバコを吸っている限り歯周病は治らないともいわれています。タバコが歯周病に与える6つの影響を解説していきます。

 

有害物質による歯ぐきへの刺激

タバコには、ニコチンをはじめとする有害物質が多数含まれています。タバコの煙を吸い込むと、歯ぐきは有害物質から直接刺激を受けます。また、ニコチンは唾液中にも溶け込み、持続的に歯ぐきを刺激し続けます。

また、血液中に取り込まれたニコチンは、毛細血管を通じて内側からも歯ぐきに刺激を与えるのです。

 

ニコチンによる歯ぐきの血管収縮

ニコチンには強力な血管収縮作用があります。歯ぐきの中にも、毛細血管が張り巡らされているので、血管収縮の影響を受けます。

 

歯ぐきに炎症症状が現れにくい

血管が収縮するので、歯ぐきに炎症が起きても出血などの諸症状が現れにくくなります。そのため、歯周病である事に気がつかず放置してしまう事になり、気付かないうちに歯周病が重症化してしまいます。

 

歯ぐきに栄養が届きにくい

歯ぐきの血管が収縮する事により、歯ぐきに酸素や栄養が届きにくくなります。酸素や栄養が届かないと、炎症を起こした歯ぐきは、回復しにくくなります。

 

コラーゲンの抑制作用による歯ぐきの繊維化と歯周ポケットの進行

歯ぐきのコラーゲンが作られにくなると、歯ぐきは繊維化し厚く硬くなります。深い歯周ポケットが作られやすくなり、歯周病が進行しやすくなります。また歯周組織が修復されにくくなるため、歯周病が改善しにくくなります。

 

タール成分が歯に付着し、歯垢や歯石を付きやすくする

タバコに含まれるタール成分は、ステインと言われる着色汚れとなって歯に付着します。ステインが多量に付着すると、歯の表面に凹凸ができた状態になり、歯垢が付着しやすくなります。歯垢が付着したままになると、唾液の成分で歯垢が石灰化して歯石の原因になります。歯石は歯周病菌の温床になるので、歯周病が進行しやすくなります。

 

一酸化炭素が酸素の供給を妨げる

タバコに煙に含まれる一酸化炭素は、歯周組織への酸素の供給を妨げ、炎症を起こした歯ぐきは回復しにくくなります。

 

リンパ球(T細胞)や好中球の機能が阻害され、免疫機能が低下する

タバコを吸っていると、身体の免疫機能自体が低下します。免疫機能が低下すると、歯ぐきの抵抗力も低下し、歯周病菌の力が勝ってしまい、歯周病が発症しやすく、また、回復しにくくなります。

 

タバコを吸うと虫歯ができやすくなる

タバコを吸っていると、虫歯になりやすい口腔内環境になるため、タバコを吸わない人と比べて、約3倍も虫歯になりやすくなります。タバコを吸うとお口の中にどのような変化が起き、虫歯になりやすくなるのでしょうか。

 

唾液の分泌量が低下する

タバコを吸うと、自律神経の働きにより、唾液の量が減少します。唾液の量が減ると、唾液にもともと備わっている歯を守る作用が低下します。

唾液には、口の中の最近を洗い流す作用や、細菌に対する抗菌作用、初期虫歯を修復する再石灰化作用などが備わっています。唾液が減少すると、これらの効果が期待できなくなるため、虫歯が発生しやすくなります。

 

タール成分が歯に付着し、歯垢を付きやすくする

タバコに含まれるタール成分は、ステインと言われる着色汚れとなって歯に付着します。タバコが歯周病に与える影響でも話しましたが、ステインが多量に付着すると、歯の表面に凹凸ができた状態になり、歯垢が付着しやすくなります。

 

タバコは歯周病に大きな影響を与えるだけで無く、虫歯にも影響を与える事がよくわかると思います。歯周病により歯ぐきが下がり歯の根が露出すると、歯の根が虫歯になる「根面う蝕(こんめんうしょく)」にもなりやすくなります。歯の根の表面は、虫歯に対する抵抗性が弱く、エナメル質よりも虫歯になりやすいのです。

 

タバコは口臭の原因になる

タバコは口臭の原因の1つです。タバコに含まれる「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」が、口臭に大きく影響します。

 

ニコチン

ニコチンは毛細血管の収縮を引き起こします。それにより唾液の分泌量が低下や歯周病からの抵抗力を低下させてしまいます。そのため、口臭の原因となる細菌がたくさん繁殖し、口臭が強くなります。

 

タール

いわゆる「ヤニ」といわれる成分です。歯や舌などに付着します。タール自体が独特の臭いを発します。

 

一酸化炭素

一酸化炭素は、血液中で酸素を運ぶ役割をするヘモグロビンと強く結びつくので、体内の酸素濃度を低下させます。これによりお口の中の酸素濃度も低下し、ドライマウスの原因となり、口臭を引き起こします。

 

タバコは歯や粘膜の着色を起こす

タバコの中に含まれる「タール」は、歯だけでなく、口の中の粘膜にも着色を引き起こします。また、タバコはビタミンCを破壊するため、歯ぐきにメラニン色素が沈着しやすくなります。

 

タバコは口の中に起こるがんのリスクを高める

日本人の死亡原因は男女共に「がん」が1位です。その中で口腔にできる「がん」の存在を知っていますか?口の中に起こるがんには、舌がん、歯肉がん、口腔底がん、頬粘膜がん、口蓋がん、口唇がんがあります。日本人に一番多いのは舌がんで、口の中のがんの約50~60%を占めます。

口腔がんの最大のリスクは喫煙です。喫煙は口腔がんの全原因の8割とも言われています。タバコに含まれる有害物質で発がん性が疑われるものは約50種類といわれ、口はタバコの煙からの刺激をダイレクトに受けるため、がんのリスクが高まると考えられます。

 

今からでも禁煙は遅くない

禁煙は、簡単な事では無いと思います。今まで喫煙していた人が禁煙するのには、かなりの覚悟が必要ですし、ニコチン依存症になっている場合には、禁煙外来の助けが必要な事があります。

 

非喫煙者と同じレベルにまでお口の健康を取り戻すのには、これまで蓄積してきた喫煙のリスクがあるので、禁煙してから10年以上が必要です。しかし、長く喫煙してきた人も、禁煙するのに遅い事はありません。禁煙を始めると、およそ2週間で歯ぐきの血流量は、タバコを吸わない人と同じレベルになる事がわかっています。禁煙を始めた時から、少しずつお口の健康を取り戻す1歩は始まっているのです。できるだけ若い年齢のうちに禁煙する事が、お口の健康・身体の健康を守る事につながります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。タバコは口の中に様々な悪影響をもたらします。しかし、恐ろしい事に、自分では口の中の影響になかなか気付く事ができないものです。気がつきやすいのは歯に付く着色くらいでしょう。タバコを吸っている限り、タバコの有害物質はお口の中を蝕んでいきます。

 

タバコの悪影響は、受動喫煙により、自分だけでなく、家族や友人にも及んでいます。実際、家族に喫煙者がいる子供は、そうでない場合に比べて3歳までに虫歯になる可能性が2倍になったというデータがあります。

自分や自分の大切な人の歯や口を守る為に、今からでも禁煙を考えてみてはいかがでしょうか。

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