伊藤歯科医院

伊藤歯科医院の伊藤 彰宏先生から一言

伊藤歯科医院院長の伊藤彰宏と申します。
口腔癌について、さらに深くお伝えいたします。

【口腔癌の種類】
□ 舌癌
口腔癌全体の約40～50％が舌癌です。主に歯の当たりやすい舌の両脇、裏側に発症することが多くなります。普段、あまり目に付かない部分のためご自身で気がつくのが遅くなってしまいやすい部分でもあります。舌癌は、女性に比べて男性のほうが罹患率が高く、他の癌に比べて発症時の平均年齢が低いことが特徴です。(20～50歳)進行すると、しみることが多くなり、舌の動きが悪くなってきます。舌癌は特にリンパ節転移を起こしやすいため、全身に転移しやすい癌になります。

□ 歯肉癌
舌癌についで多いのが歯肉癌です。歯肉が腫れたり、傷のようなものができたりして気がつくころが多くなります。慢性的に歯周病で歯茎が腫れたりしている人は、その周りに癌ができやすいので注意が必要です。歯肉の下にはすぐに歯槽骨（＝歯が植わっている顎の骨）があるため、骨に転移し、顎の骨を破壊してしまうことがあります。歯周病の症状と似ていますので注意が必要です。

□ 頬粘膜癌
中高年に発症しやすいのが頬粘膜癌です。進行すると顔面に変形が起きたり、口が開かなくなるなどの症状が出てきます。頬の内側は、噛み癖で常に噛んだあとが残っている方もいますので、頬粘膜癌ができ始めていても、ご自身ではなかなか気がつかないこともあります。

このほかにも、口蓋粘膜癌、上顎洞癌、口唇癌など、口腔から由来する様々な部分に口腔癌は発症します。

【口腔癌になりやすい人】
口腔癌を引き起こす原因として、最も重要なものは『喫煙』です。喫煙者は、非喫煙者よりも口腔癌での死亡率が４～５倍といわれています。喫煙者は、肺癌や咽頭癌にかかりやすいということは、多くの人がご存知かと思いますが、口腔癌もそのひとつに含まれているのです。
また、５０歳以上の男性で、飲酒時にタバコを吸うのが日常習慣になっている方には特に注意が必要です。飲酒時のタバコは、発癌性物質を口腔粘膜に吸収してしまいやすいといわれているため、より口腔癌へのリスクが高まります。

【口腔癌は早期発見が重要です！】
こんな症状のある方はすぐに専門機関を受診しましょう！
□ なかなか直らない口内炎
□ こすっても取れない白い着色
□ 赤くただれた様な部分がある
□ 舌や歯茎に腫れやしこりがある
□ 口の中の傷が治らない

口腔癌は、早期発見、早期治療を行うことで後遺症もほとんど残ることなく、５年生存率も９０％以上といわれています。また、専門化が目視すれば比較的発見しやすい癌ですので、少しでも気になることがあるかたは、当院はもちろんのこと口腔癌検診を行っている歯科医院を受診してみてください。

当院は口腔癌検診以外にも、通常の歯科診療・小児歯科・矯正・インプラント・入れ歯などあらゆる患者様のニーズにお応えしております。

口の中を一度に全て診断していただきたい方は是非当院にご来院下さい。