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マウスピース矯正を調べる前に知るべき歯科医の裏話。安易に導入できるからこそ、歯医者さん選びが重要

2017年05月15日 11時09分
今、若い女性を中心にマウスピース矯正が大流行!しかし、ちょっと待って下さい!マウスピース矯正バブルの裏に潜む注意点もしっかりと知っておきませんか?

マウスピース矯正を調べる前に知るべき歯科医の裏話。安易に導入できるからこそ、歯医者さん選びが重要

矯正治療の方法のひとつに「マウスピース矯正」という方法があります。透明のマウスピースを用いた矯正治療法で、従来の矯正装置を付ける事に抵抗があるという方に人気のある矯正方法です。今回は話題のマウスピース矯正について詳しく解説していきたいと思います。

マウスピースで矯正ができるマウスピース矯正 ユアーズ柏

 

マウスピース矯正と通常の矯正、何がどう違う??

通常の矯正は歯の1本1本にブラケットという装置を装着して、ワイヤーを通して歯並びを整えます。

一個一個の歯にブラケットを装着し、歯を動かす通常の歯列矯正 藤本歯科医院

通常の歯列矯正は予め、ワイヤーが矯正したい歯並びに合わせたアーチ型に加工されており、ワイヤーの弾力や張力によって力を加えて、歯を徐々に動かしていきます。一般的なものでは、表側に金属のブラケットが装着されるので、見た目は、矯正している事がすぐにわかるほど目立ちます。

見た目に抵抗があり、矯正をしたい気持ちはあっても躊躇してしまう事もあるようです。見た目の問題を改善し白や透明色の目立たないブラケットを使う「審美ブラケット矯正」や裏側にブラケットを装着する「裏側ブラケット矯正」などもあります。

ブラケットをセラミックにするだけで、目立たなくなる。こいけ矯正歯科

舌側にブラケットをつける矯正方法もある。※費用がその分かかってしまう。こいけ矯正歯科

 

歯列矯正はこうしたブラケットを装着した歯列矯正が一般的です。しかし、ブラケット矯正は何年間もブラケットを装着しなければならず、かなり鬱陶しいです。また、見た目にも悪いという点から矯正したくても二の足を踏んでしまう方が多いのが現状です。

そうしたことを背景に近年注目を集めだしたのが、ブラケットをつけず、マウスピースだけで矯正を行うマウスピース矯正です。

 

マウスピース矯正をもっと具体的に

ワイヤーやブラケットを使わずに、透明なマウスピースを装着して歯並びを整える方法です。歯並びに合わせて段階的にマウスピースを取り替えながら、理想の歯並びを作っていきます。薄くて透明のマウスピースを使うので、周囲の人からほとんど気付かれません。また、ワイヤーやブラケットのように装着時の違和感が少なく、発音もしやすいので、普段の生活にも困りません。

マウスピースで歯並びを治すことができるということで爆発的に人気が出てきている。こいけ矯正歯科

マウスピース矯正は簡単に自分で取り外せるので、食事の時や歯磨きの時は、取り外す事ができます。ただし、指定された装着時間を守らないと、治療の成果が得られません。食事と歯磨き以外は、基本的に装着する必要があります。

また、注意すべき点として「どんな歯並びでも治せるワケではない」という点があります。

マウスピース矯正が適応となる症例については、次で紹介したいと思います。

 

マウスピース矯正でどんな歯並びでも治るわけではない。治らない場合はどんなとき?

マウスピース矯正は、全ての症例に適応できるわけではありません。歯並びは人それぞれ異なるので、適応できるかどうかは、歯科医院での検査と診断が必要ですが、おおよそ次のような基準が目安となります。

 

①歯の根の移動が多い場合は治せない

マウスピース矯正は、主に歯の頭の部分を動かす治療になります。斜めになっている歯を真っすぐにするのには向いていますが、顎骨の中の歯の根の向きを変えるような症例には向いていません。抜歯が必要な症例では、歯の移動距離が多くなり、マウスピース矯正では難しい場合があります。

ガタガタの歯並びは治らない可能性が高い。どんな歯並びでもマウスピース矯正で治る!というのは誇大広告なので注意 Dr.NAVI

 

②上下の顎の位置に前後左右にズレがあると治せない

骨格的なズレがある症例は、マウスピース矯正だけでは難しくなります。上下の正中線がずれているような場合は、避けた方が良いでしょう。ワイヤーとブラケットを用いた治療法でないと、噛み合わせなど全ての問題を解決するのは難しいでしょう。

真ん中の線がずれている場合は治せない可能性が高い。スウェーデン矯正歯科

 

ブラケット矯正と比較して、治療が可能な症例が限られるマウスピース矯正ですが、最近では、技術の進歩により、難しいといわれていた症例でも対応できるようになってきています。まだまだ発展途上の新しい矯正治療法なので、治療前によく主治医と相談の上、治療を開始するのが良いです。

 

関連記事:歯列矯正日記。大人になってから矯正を行った女性の矯正体験記 

 

マウスピース矯正で考えられるトラブルは?

マウスピース矯正は、従来の矯正治療と比較して、治療中のトラブルが少ない治療法です。装置もシンプルなので、矯正中に起こりやすい

「装置の破損」

「口の中に傷ができる」

といったトラブルの心配もありません。

マウスピース矯正は、トラブルが少ない治療法ですが、マウスピース矯正特有の起こりやすいトラブルをいくつか紹介したいと思います。

 

虫歯

ブラケット矯正と比較すると、虫歯のリスクは圧倒的に少なくなりますが、矯正をしていない場合と比較すると、やはり虫歯のリスクは高くなるので、注意が必要です。

通常、矯正装置を付けていない場合は、歯の表面には唾液が流れているため、歯の表面の汚れを洗い流す作用や、歯から溶け出したミネラルを修復する再石灰化作用が働いています。しかし、マウスピースを装着していると、唾液による歯を虫歯から守る作用が発揮できないため、虫歯になりやすくなります。

特にマウスピースを装着したまま、甘いジュースやスポーツドリンクを飲むのは、虫歯リスクが高くなる行為です。

 

装置の紛失

マウスピース矯正は、装置を取り外しできるため、食事や歯磨きで外した際に、うっかり紛失してしまう危険があります。

「外した際にティッシュにくるんでおいたらそのまま捨ててしまった」

「歯磨き中に机の上に放置しておいたら、ペットが噛んでしまった」

というような事の無いように、きちんと管理しておくようにしましょう。

 

装置の着色

装置は、透明なプラスチック素材でできているため、着色が起こります。装置は数週間で次の段階のマウスピースと交換するため、そこまで神経質になる必要がありませんが、着色してしまうと取れにくい事があります。気になる場合には、コーヒーやワインなど着色しやすい飲食物は控えるようにしましょう。

 

着脱が難しい

特に歯並びの凸凹がまだ激しい場合には、装置の着脱が難しい事があります。無理矢理強く噛み込んで装着すると無理な力がかかり変形する可能性もあるので、しっかりと指で押さえるようにしましょう。外す時は、奥の方から指をかけると外しやすくなります。

 

以上のようなマウスピース矯正だからこその注意点もあります。そうした点をしっかりと気をつけて下さい。

また、こうした注意点はマウスピース矯正をスタートした後の話です。本当に注意すべき点はマウスピース矯正を始める前にあります。

 

冒頭で、「マウスピース矯正が今流行中」だと言いました。ここに皆さんが最大に気をつけるべき点があります。

では、解説していきます。

 

関連記事:矯正失敗の原因は舌?歯並びを変化させてしまうそのチカラとは 

 

マウスピース矯正が流行中=歯科医にとって売れ筋商品=利益追求主義の歯科医も中にはいる

歯科医というものは面白いもので、免許さえとってしまえば誰でも矯正治療を行うことができます。

つまり、極端な話をすると、今まで矯正治療をやったことがない歯科医でもマウスピース矯正を導入すれば明日からマウスピース矯正を行うことができるのです。

現在、マウスピース矯正は導入に際して規定は無く、どの歯科医院でも、どの歯科医でも導入が可能です。

マウスピース矯正は、“目立たない矯正治療”として流行しています。利益も高い事から、安易にマウスピース矯正に手を出している歯科医院も少なくありません。

その結果、思うような効果が得られないケースや、予定よりも治療期間が大幅にオーバーしてしまうようなトラブルも増えています。マウスピース矯正は、治療を開始するのは簡単ですが、治療効果をきちんと出すためには、歯科矯正に関する高度な技術と知識、経験が必要な矯正治療法なのです。

 

どんな矯正歯科医を選べばいいの?

世の中には20000人の矯正を行っている歯科医がいるとされています。歯科医師が約10万人ですので、5人に1人は矯正歯科を行っているのです。これだけ多い矯正歯科医の中から100万円程度となる矯正歯科治療を行ってもらう歯科医、マウスピース矯正治療を行ってもらう歯科医をどのように選べばいいのでしょうか。

 

矯正歯科医を選ぶポイント①その先生は矯正歯科の専門医(認定医)?

矯正治療を行う歯科医院には3パターンのタイプがあります。

  1. 矯正専門医が常勤して矯正治療を行っている医院
  2. 矯正専門医が週に何回かアルバイトで勤務している医院
  3. 矯正専門医ではない歯科医が矯正を行っている医院

大きく分けてこの3つがあります。

矯正歯科というものは、歯科医師免許を持っていれば誰でもできるものなのですが、矯正歯科の世界は奥深く数日で身につくものではありません。しかし、流行に乗り経営が苦しくなってきた歯科医がある日を境に急にマウスピース矯正をしています!と掲げることもあるのです。

日本には日本矯正歯科学会という学会があり、矯正歯科を専門に学ぶ先生が所属している団体があります。そうした学会から認定を受けた矯正専門医の先生を選ぶことで、昨日今日矯正を始めた先生を避ける1つの指標になります。

矯正を行っている歯科医の中でも日本矯正歯科学会から認定を受けている歯科医はわずか。太田川矯正歯科クリニック

こちらから日本各地にいる矯正歯科の認定医・専門医が検索できます。

※もちろん日本矯正歯科学会から認定を受けていない歯科医でも技術力がある歯科医もたくさんいます。しかし、中々そうした歯科医を選ぶのは私達患者からしたら難しいかもしれません。また、通常のマウスピース矯正ではない矯正歯科を熟知している歯科医の方がマウスピース矯正の利点・欠点・治療できるか否かの判断という観点から優れています。

 

マウスピース矯正は導入が安易で、利益率が良いことから、矯正治療の実績と経験のある安心して任せられる歯科医院・歯科医師を選んで、治療を開始する事が重要です。

 

関連記事:歯医者に行く前に知っておきたい歯の矯正の費用のこと 

 

安易にマウスピース矯正をすすめる歯科医院に注意!

マウスピース矯正の流行と、利益性から、安易にマウスピース矯正をすすめる歯科医院が増えている現状があります。マウスピース矯正は比較的新しい治療法で、マウスピース矯正に向かない症例もあります。それにも関わらず、「どんな歯並びでもマウスピース矯正で治せる!」というような歯科医院は、少し注意した方が良いかもしれません。

メリットばかりを全面に出し、いざ治療を行い上手くいかなかった時は

  • アナタは特殊な歯並びだからね
  • 全部の症例で出来るわけではないから

などと急に冷たくなることも・・・。

 

現在のところ、最も矯正治療で有効なのは、歯の表側に装置を付ける「ブラケット矯正」だと考えられています。その上で、マウスピース矯正でも適応できる症例かどうかを、きちんと診断してくれる歯科医院が安心です。

 

マウスピース矯正は画期的な歯列矯正の方法。しかし、メリットばかりではない。

いかがでしたでしょうか。マウスピース矯正は、歯並びの状態によっては、目立たない装置で、不快感少なく、歯並びを整える事のできる有効な治療法です。しかし、“目立たない矯正治療”として流行していおり、安易に導入している歯科医院も少なくありません。

そのため思うような効果が得られず、矯正がうまくいかないといったトラブルもおきています。適応できるケースかどうかは、歯科医師の診断に委ねられていますので、マウスピース矯正を希望する際には、矯正の実績と経験のある歯科医院を選び、主治医とよく相談の上、矯正に関する不安を解消してから、治療を開始するようにしましょう。

おかしな歯科医の口車に乗せられないように、私達患者も賢い患者になる必要があります。

 

本日は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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今回は最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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