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生きる力は食べる力。健康寿命を伸ばす秘密が歯科にある。歯科から見る超高齢社会日本の可能性

2016年12月07日 12時17分
日本は世界でも類を見ない超高齢社会です。超高齢社会に対する、あらゆる対策が行われていますが、あなたは何か対策を行っていますか?実は一番の対策が歯を守ることなのです。今回はそんなお話。

生きる力は食べる力。健康寿命を伸ばす秘密が歯科にある。歯科から見る超高齢社会日本の可能性

超高齢社会

この言葉、誰でも一度は耳にしたことがあると思います。

一度、ここで高齢化について復習いたしましょう。

 

超高齢社会って一体何?

高齢化の定義は3ステップで考えるとわかりやすいです。それは

  1. 高齢化社会
  2. 高齢社会
  3. 超高齢社会

この3つです。それぞれの段階は高齢化率という指標で分かれています。

つまり、人口に対してどれだけ高齢者がいるかで段階が決まっています。

高齢者とは65歳以上を指す

 

  1. 高齢化社会(人口の7%が高齢者)
  2. 高齢社会(人口の14%が高齢者)
  3. 超高齢社会(人口の21%が高齢者)

となります。

日本の高齢問題は最近のことのように感じるかもしれませんが、日本が始めて「高齢化社会」を迎えたのは1970年です。その24年後の1994年には高齢社会、そして2007年に超高齢社会になりました。

 

時代とともに移り変わる高齢者対策

人口の7%が高齢者になった1970年、この歳は大阪万博が開かれました。

大阪万博の年に、国民の7%が65歳以上の高齢化社会を迎えていた amazon

 

万博が行われた3年後には田中角栄内閣が老人医療費の無料化を行い、1973年は福祉元年と言われました。そこから21年後の1994年に高齢者が14%を越える高齢社会に突入し、日本の高齢問題が明るみになってきたのです。

注目すべきは、日本の高齢化のスピードです。

 

世界最速で進む、日本の高齢化

日本歯科医師会会長の大久保氏は、高齢化社会から高齢社会に至るまでのはやさを指摘しています。

日本が24年なのに対し、ドイツは42年、フランスは114年とそのスペードは特筆すべきものがあります。

日本の高齢化の速度を危惧する大久保満男氏 医歯薬新報

 

止まらない日本の高齢化

1994年から13年後の2007年、日本は高齢者が21%を締める超高齢社会に突入します。2014年には高齢化率は24.1%となり、2035年には33.4%になると試算されています。こうなると国民の3人に1人が高齢者となるのです。

高齢者が増えるということは、前向きに捉えると、日本は世界でも長生きが多い、長寿大国であるということが言えると思います。しかし、長寿大国の裏で見落とされがちな大切なことは日本人の健康寿命と平均寿命とのズレです。

いつまでも、長生きして、健康でいてもらいたい・・・。しかし、健康寿命に注目すると・・・。 熊本ニュース

 

日本の健康寿命と平均寿命には大きなズレがある

健康寿命という言葉が近年歯科でよく使われます。この健康寿命という概念は平均寿命とは、どのように違うのでしょうか。まず、定義から見ていきましょう。

健康寿命:健康上の問題で日常生活を制限されることなく生活できる期間

とされています。厚生労働省が発表した数字によると、一般的な寿命と健康寿命に、大きな差があるとされています。

平均寿命と健康寿命の差は、平成22年で、男性9.13年、女性12.68年となっています。

青が平均寿命。赤が健康寿命。この差は拡大している

 

平均寿命と健康寿命の乖離は介護問題にも関わる

高齢化が進み、平均寿命が伸びる一方でこの健康寿命も考えなくてはいけません。平均寿命と健康寿命の差が拡大すれば、医療費や介護費に負担となり、それは税金となって私達を圧迫します。平均寿命と健康寿命の差を短縮することが今、急務なのです。

また、健康意識を高め、健康寿命を伸ばしていくことで要介護期間を短くしていくことも今後の日本の大きな課題となります。

寝たきりが多いのも日本の大きな課題 HUFFINGPOST

 

健康寿命を伸ばす一番の方法が歯科にある

ここまで、高齢問題や健康寿命についてお話をしてきました。なぜ、こうしたお話をしてきたかと言いますと、健康寿命を伸ばす上で大切な観点が歯科に詰まっているからです。

日本人の平均寿命が80歳を超えてくるようになり、さらに90歳まで生きられる確率もかなり高くなってきています。現在60歳の方は男性ならば、あと23年、女性ならばあと28年以上の寿命が見込まれているのが現在なのです。

歯のあるお年寄りは、歯のないお年寄りに比べて健康である方が多いです。歯の重要性は現在、非常に注目されているのです。

健康寿命を伸ばすには脳卒中(脳梗塞・脳出血)心筋梗塞、認知症による転倒での骨折など長期的に介護が必要になる状態をいかに避けるかが決め手です。

高齢性が発表しているデータによると、要介護者10万のうち、18.5%が脳卒中によって要介護となっています。

厚生省の調査によると、脳卒中など脳神経系のトラブルによる要介護者が多い EISAI

 

脳卒中、認知症のような脳神経系のトラブルと骨折など運動系のトラブルが要介護の原因の大半をしめます。こうしたトラブルを回避する力が口腔ケアにあるのです。

 

食べる力が生きる力になる

私たちにとって、毎日の食事は当然のことなので、一食一食意識して食べている方は少ないです。しかし、人間にとって「食べること」は生きる営みであり、命の源なのです。食べる力が命となり、私達は生きながらえているのです。

口からものをいれ、体内で栄養とすることと点滴から栄養を補給することには大きな差があります。自分の口で食べることが何よりも大切なのです。

点滴から摂取する栄養、口から摂取する栄養は全く違う。 The virge

 

生活の質は食べる力が何よりも大切

生きがいを感じる生活の質をQOL(クオリティ・オブ・ライフ)と表現します。近年歯科現場でよく耳にするようになりました。また、近年ではQOLと並んでADL(アクティビティ・オブ・ライフ)という言葉も少しずつ耳にします。これは日常生活動作を意味する言葉であり、移動、排泄、入浴など生活の基本となる動作のことを指します。

食べることは、QOLを高め、食べ物を準備し、片付けることはADLを保ちます。口に何らかの以上を抱え、口から食べることの出来ない状態はQOLを下げるだけではなく、QOLにダイレクトに繋がるADLをも大きく低下する原因となるのです。

入院でチューブからの栄養補給では食べる喜びが失われるだけではなく、食事にまつわる様々な機能がつかわれなくなります。横になり、食事はチューブからという状態ではそのまま寝たきりの要因となり、全身の機能低下に繋がるのです。

いつまでも健康でQOLの高い人生を ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー

 

食べることにプラスし、よく噛むことも非常に大切

私達の誰もが、幼い時に「よく噛んでものを食べなさい」と言われて来ました。近年ではこの、咀嚼の重要性が明らかになってきています。口からものを食べ、そしてよく噛むことでカラダの免疫力が高まり、がんを予防することがわかってきているのです。

口から食べることで腸の活動は増します。腸には体内の免疫細胞の60%が集中しており、腸の働きを活発にすることがカラダ全体の免疫力の向上にダイレクトにつながるのです。腸の免疫力は高齢になるほどに低下してしまうので、食べ物を体内にいれ、腸を動かすことで免疫力の低下を防ぐのです。

また、食べ物に硬さがある方が脳の働きが活発になる研究結果も出ています。

よく噛むことで

  • 肥満を防止(転倒防止)
  • 脳の活性化(認知症防止)
  • 運動機能の向上(転倒防止)
  • 糖尿病の予防(脳卒中防止)
  • 免疫力の向上(老化の防止)

など、要介護になる原因を防ぐ効果が溢れています。

高齢になり、歯を失ってしまい、食べやすいものを食べる生活を行っていると食べる喜びを失うだけではなく、カラダの働き、腸の働き、脳の働きを失い、要介護の間接的な原因を作るのです。

食べ物を食べることが、アナタをいつまでも健康にする 終活ナビ

 

日本の食生活の変化が私達を変えた

現代、私達の食生活は大きく変化しました。和食中心から洋食中心の生活になり、米文化から粉文化へと変化してきました。食べ物が柔らかくなることで“噛むこと”は少なくなりました。事実、現代の子供達はむし歯は少ないものの顎が退化し、歯並びの問題が起こっています。

子供の歯並びは遺伝が原因だとは限らない。食生活など後天的な原因も今、注目されている ムシバラボ

 

大人にとっては、食べやすいものばかりを食べることでカラダの機能低下が起こります。長寿大国でありながら、寝たきりが多いことと、高齢者の歯が諸外国と比較し少ないことに関係がないとは思えません。

いつまでも、自分の歯で食べ物を食べることがアナタの健康寿命を伸ばし、いつまでも介護なしで長生きすることに繋がるのです。

 

これからは、歯の時代

日本は3人に1人が高齢者となる世界でも類を見ない高齢大国を迎えます。そうなった時に、何よりも大切なことが食べ物を食べること=歯を大切にすることです。

日本人には、健康な時に歯医者さんに行くという習慣がありません。何かトラブルが起こってから始めて歯医者さんに行くという方ばかりなのです。しかし、トラブルが起こってからでは歯を守ることが難しい場合が多く、大半の方は40代で1本目の歯を失い、その後驚くべき速さで歯を失い、最後は総入れ歯になるというのが典型的なパターンです。

入れ歯になると、ものを噛むことが億劫になり、噛めなくなります。噛めないことでカラダと脳は退化し、そのまま介護に一直線となります。このルートを回避する必要があるのです。

今、やるべきことはまず歯医者さんに行く習慣を身につけることです。3ヶ月〜半年に1度行けば十分です。何も問題なくても行くことが大切です。

さらに、健康の情報、特に歯科の情報をみにつけることです。幸いなことに現在は多くの歯科医師が健康の情報をタダで発信している時代です。そうした情報をキャッチし、いつまでも健康で長生きし、自分の意志で寿命を全うできる生き方を送られることを心から願っております。

今回は、以上になります。最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!

健康は情報が命

現在、SNSやインターネットで過去には比較できない多くの情報を手にすることが出来るようになりました。そうした、情報の中で一番必要な情報が私達のカラダを守る健康に関する情報です。健康の最新研究は科学の発展とともにどんどん進んでいき、過去に常識とされていたことは、今では非常識とされていることも多々あります。

しかし、そうした情報は一部の方が握っており、中々私達の手元に入ってくるまでに時間がかかるのです。だからこそ、情報感度を高く持つことが大切になります。

ただ、情報感度を高くもてと言っても何をしたら良いのかわからないと思います。だからこそ、既に情報感度の高い方と友達になり、情報を伝えてもらことが大切なのです。私も全国の医療関係者や食品関係者、流通関係者などとネットワークを構築し、情報の収集に努めています。

今日からでも遅くありませんので、健康に関する情報をこうした医療情報サイトや、私のような情報発信者から集めてみてはいかがでしょうか。

 

医療従事者の方向けに弊社のPR

また、医療従事者や健康にまつわることを職にしている方々は、そうした情報を世の中の多くの方に発信していただきたいと思っています。今、私達はみなさまプロからの現場の情報を欲しています。しかし、中々そうした情報発信を行っている方はいません。そうしたプロの情報発信が信頼獲得につながり、職の幅を広げると考えています。弊社では、そうした方々へのホームページの作成のコツや他社との効果的な比較方法などのサービスも行っておりますので、是非お気軽にご相談下さい。全国どこへでもお伺いさせていただきます。

ご相談はこちら(弊社HPのお問い合わせページである、歯科ラボに繋がります)

「どくらぼを読んで、相談をしたい」と添えていただければ対応いたします。

 

私は元々カラダについて無知の人間でした。しかし、いつのまにかこの世界に浸っており、日々勉強させていただいております。この業界について素人だったからこそ世の中と皆様の架け橋になれると 思い、情報を発信しております。今後とも、何卒よろしくお願い致します。

今回は最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

世の中の多くの方に健康情報が届けばと考えておりますので、是非お気軽に友だち申請して下さい!内田 雄介フェイスブックページ

また、どくらぼフェイスブックページヘの「いいね」も是非よろしくお願いいたします。

それでは、また来週の投稿をお楽しみにしていてください。

 

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