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国が報じたインプラント危険論で重要なことが抜けている。大切なことはインプラント周囲炎との向き合い方

2016年12月07日 17時00分
国が報じたインプラント危険論ですが、表面を撫でるだけで本質の報道はされませんでした。今回はインプラント危険論の中心となるインプラント周囲炎についてお話いたします。

国が報じたインプラント危険論で重要なことが抜けている。大切なことはインプラント周囲炎との向き合い方

アメリカのとある町。春がくると、緑の野原のかなたに白い花のかすみがたなびき、秋はカシやカエデやカバが燃えるような紅葉のあやを織りなし松の緑に映えて目に痛い。渡り鳥が洪水のように、あとからあとへと押し寄せては飛び去る。ところがあるとき、どういう呪いをうけたのか、この自然豊かな町に暗い影がしのびよった。いつもだったら、コマツグミ、ネコマネドリ、ハト、カケス、ミソ サザイの鳴き声で春の夜が明けるのに、いまはもの音一つしない。野原、森、沼地-みな黙りこくっている。春がきたが、沈黙の春だった。

環境運動の先駆者である、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」冒頭の一文である。世界中で1億人の命を救った奇跡の薬品とされていた化学物質DDTの危険性を命がけで訴えたこの1冊は世界にセンセーショナルを与え、今日でも議論の対象とされる「環境問題」に人々の関心を向けた。

便利なものには、闇も潜む。PAN

 

いつの世も、便利で奇跡だと表現されたものには、必ず闇がある。いいところしかないというものは存在しない。これは、歯科においても同じことである。

今回話題に取り上げるインプラントも、私たちに良い面を与えた一方で、使い方次第では大きな被害を及ぼすことになる。今回は、今注目されているインプラントの光と闇の部分に注目をしたい

 

インプラントは歯を失った方にとって、非常に良い治療だと私は思っています。しかし、使い方を知らない歯科医師にされたインプラントはアナタにとって害となります。インプラントは信頼できる歯科医選びが非常に大切です。

 

私たちにとって、インプラントは光か闇か

先日の11月8日(いい歯の日)にセンセーショナルなニュースがNHKから発信され、歯科業界に衝撃が走った。歯周病学会が発表したというインプラントに関するニュースだ。

 

インプラントを行った患者の40%が治療後3年以上になるとトラブルを起こすというものである。

「インプラント」も近年になり、闇の部分が注目されだした。特にインプラントを挿入した後に起こるインプラント周囲炎はインプラントを考えている者にとって、避けては通ることのできないものである。

今回は、インプラントの光と、インプラントの闇の部分を解説する。

繰り返しになるが、どくらぼ、私と共にインプラント肯定派である。しかし、歯科医師選びには気をつけないといけないという立場である。

 

40%のインプラントはダメになる?やっと明らかにされたインプラント周囲炎って何?

インプラントをだめにしてしまうインプラント周囲炎の存在が発見されたのは、1990年代だった。それまでは人工物であるインプラントに感染が発生するはずはないと誤って考えられていた。そこから研究が進められ、インプラントの歴史が長いスウェーデンでは、インプラント治療から5年で28%の患者さんがインプラント周囲炎を発症しているという調査結果も出るようになった。しかし、インプラント後進国である日本でこの問題が注目されだしたのは最近の話。近年になって、ようやくインプラント治療だけではなく、治療の予後にまで関心が集まるようになった。では、そもそもインプラント周囲炎とはどのようなものなのであろうか。

 

インプラント周囲炎とは何か

インプラント周囲炎の説明、メカニズム、周囲粘膜炎と周囲炎の違い

インプラント周囲炎を一言で言うと、インプラントを支えるあごの骨に炎症が起こることである。進行すると骨が吸収され(痩せ細る)インプラントを支えることができなくなる。歯周病と同様、自覚症状があまりないことが多いうえ、自然治癒することはない。

インプラント周囲炎が進行すると歯茎が溶ける 高橋歯科医院

 

インプラント周囲炎のメカニズム

インプラント周囲炎のメカニズムは歯周病と似ている。歯周病は細菌が出す毒素で歯肉が炎症を起こす病気である。歯肉が赤くなる、腫れる、歯みがきの際に出血するといった症状がある場合、歯肉炎と呼ばれ、この段階では歯肉だけが炎症を起こし、骨にまで及んでいない。

しかし、歯肉炎を放置すると歯周炎となります。細菌が奥まで侵入し、炎症が骨にまで波及して骨が少しずつ破壊されていき、歯を支えるものがなくなっていくため、徐々に歯がぐらぐらするようになり、最後には抜け落ちてしまう。

インプラントにプラークが付着することで歯茎が炎症を起こす NISSIN

 

 

インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎の違い

歯周病と同じ現象がインプラントに生じると、インプラント周囲炎と呼ばれる。歯肉炎が進行して歯周炎となるように、インプラントの場合も初期のうちはインプラント周囲粘膜炎と呼ばれ、歯肉だけが炎症を起こしている状態から始まる。この状態のうちは、インプラント周囲のクリーニングによって治すことができる。しかし、骨まで感染が及び、インプラント周囲炎となってしまうと、治療は困難を極め、今のところ確定的な治療法が見つかっていない状態である。

歯周病の症状と酷似している。 水天宮前歯科

 

インプラント周囲炎の主な原因(プラーク)

インプラント周囲炎は、歯周病と同じく、細菌の塊(プラークや歯垢、バイオフィルムとも)によって引き起こされる感染症である。歯と同じようにインプラントにもプラークが付着し、それらの細菌が出す毒素によって、歯肉や歯槽骨の炎症が引き起こされる。

インプラント周囲炎のその他の原因(糖尿病、喫煙、噛み合わせ調整不足)

喫煙や糖尿病、アルコールの乱用などによって歯肉の抵抗力が低下していると、インプラント周囲炎にかかりやすくなる。

また、インプラントは天然歯と違い、クッションの役割を果たす歯根膜という組織がないため、噛む力が直接かかり、融通が利かない。時間と共に口腔全体のかみ合わせのバランスは変わるので、それに合わせて定期的にかみ合わせの調整を行なっていない場合、インプラントに悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎を誘発する。

インプラント周囲炎の症状

インプラント周囲炎の代表的な症状として、

・歯茎が赤くなる

・歯茎が腫れる

・歯茎から膿が出る

・血が出る

・歯並びが乱れてくる

・歯肉が退縮する

・痛みがある

などの症状がある。進行するにつれて、歯肉とインプラントの間の溝が深くなり、隙間が空いてネジ部分が露出することもある。そして、最終的にはグラグラと動揺し、インプラントが脱落してしまう。

脱落してしまったインプラント のぶデンタルクリニック

 

自然歯の歯周病と比べて、なぜインプラント周囲炎は危険と言われるのか

まず、インプラントの形状のせいで検査や治療が難しい、という要因がある。インプラント体、つまり人工歯根の部分というのは、ネジの形になっており、そのうえ骨が結合しやすいようにヤスリ状に表面加工が施してあるタイプが多い。そのような表面にいったん細菌の巣が付着すれば、完全に取り除くことは困難になる。検査の際も、細い器具を歯肉とインプラントの間に差し入れてポケットの深さを測ろうとすると、ネジの溝に引っかかってしまい、なかなか正確な値が検出できないということもある。

インプラントには歯根膜がないため、炎症に気がつきにくい

インプラントには歯根膜がないことも周囲炎が進行しやすい要素である。歯根膜というのは、上述したとおりクッションのような役割を果たす組織で、歯根と歯槽骨の間で双方をコラーゲン繊維で結合させると同時に、細菌の侵入を防ぐバリアの役割も果たしている。ところが、インプラントは骨に直接穴をあけて人工歯根を埋め込んでいるため、歯根膜がない。感覚がないため炎症に気づきにくく、さらに、バリアがないために進行しやすい。

歯根膜がないインプラント アイインプラントセンター

 

天然歯に比べ血管や免疫細胞が少ないことも炎症進行につながる

インプラントは天然歯に比べ血管や免疫細胞が少なく、歯肉の防御機能が弱いため、いったん炎症が起こると急速に進行しやすい。その速度は、歯周病の10倍から20倍とも言われている。骨に直接植えられているだけに、骨髄炎などに発展しやすいのも特徴的だ。

インプラント周囲炎は歯周病とは異なり、先端が少しでも骨についている限り、ぐらぐらしたり、食べ物がつまったり、噛みにくくなったりすることがなく、痛みも起こりにくい。そのため、かなり進行してしまうまで気づかず、見つかった時には手遅れということになりやすい。

天然歯に比べ、組織が少ないインプラント。かわい歯科

 

インプラント周囲炎についての知識を総まとめ

・インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎は、歯肉炎と歯周炎がインプラントに起こったもの。

・インプラント周囲炎の主な原因はプラーク(細菌)。ほかにも、喫煙飲酒、糖尿病、かみ合わせの調整不良、遺伝などの要因が関係している。

・インプラント周囲炎の症状は、発赤、腫脹、排膿、出血、動揺、疼痛、歯肉の退縮、インプラントの脱落など。

・インプラント周囲炎は、治療がしにくく、自覚症状が出にくく、進行が早いため、天然歯の歯周病よりもずっと危険。

では、次にインプラント周囲炎をそのまま放置するとどのような危険が伴うのかをお伝えする。

 

インプラント周囲炎を放置するとどうなるか

放置すると最悪の場合、何が待ち受けているか。

インプラントの自然脱落、あるいは摘出手術となり、費やしたお金と時間がすべて無駄になり、身体に大きな負担がかかる。

手術となると、かなり大掛かり。井上歯科インプラントクリニック

 

インプラント周囲炎を患うことで他の歯への弊害はあるのか

口腔内は一つの環境であり、重度のインプラント周囲炎にかかっているところがあるということは、ほかの歯も歯周病にかかっている可能性は考えられる。また、インプラントの不調によりかみ合わせが変わり、ほかの歯に負担がかかってしまうこともある。

カラダへの弊害はあるのか

インプラントはあごの骨に植わっているため、インプラント周囲炎が進むと細菌感染が骨の中にまで波及し、骨髄炎を起こすことがある。また、血液に細菌が入り込み菌血症を起こす場合も。このことが動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの血管のつまりと関連しているというデータも近年になり注目されている。

 

インプラント周囲炎を放置するとどうなるのか総まとめ

インプラント周囲炎を治療せずに放置すると、

・最後にはインプラントの脱落あるいは摘出のおそれ

・ほかの歯に負担がかかり、さらに歯を失う可能性

・骨や血液に感染し全身の病気を引き起こす危険

が出てくる。少しでもインプラントや歯茎に対し、違和感を感じた場合は歯科医師に相談すべきである。

では、実際にインプラント周囲炎だと診断された場合、どのような治療を受けなくてはならないのだろうか。

 

インプラント周囲炎の治療

インプラント周囲炎と言われた場合、何をすればいいのか

インプラント周囲炎の段階に応じて治療法は異なる。インプラント周囲炎の疑いがある場合は、まず歯周ポケットの測定(プロービング)と、X線写真によって判断を行なう。その結果に応じた治療方法をお伝えする。

 

超初期段階の場合:歯周ポケットが3ミリ以下

この程度ならば、本来問題ないが、汚れや出血が見られる場合には、PMTCつまり専門家による機械を使ったクリーニングを行なう。

 

初期段階の場合:歯周ポケットの深さが4~5ミリの場合

PMTCを行なうとともに、消毒液を先の細いシリンジに入れてポケット内を洗浄する

 

中等度の場合:歯周ポケットが5ミリ以上、出血や2ミリ以下の骨の吸収がある場合

ここまでくると、本格的なインプラント周囲炎と言える。PMTCと消毒液を使ったポケット内洗浄とともに、抗生物質の服用やポケット内への抗生剤の注入が必要になる。

 

重度の場合:歯周ポケットが5ミリ以上、骨吸収が2ミリ以上

ここまでくると自体は深刻になり、歯肉を切開して薬剤で清拭する、器具機械を使用して磨くなどの外科的な処置が必要になる。 インプラント体に付着した感染した歯肉組織を除去したり、ポケットを切除したりすることもある。また、減ってしまった骨を補う骨造成や、下がってしまった歯ぐきを回復するために歯肉の移植を行なう処置が必要になる場合も。

また、段階にかかわらず、これらの治療に加えて、ブラッシング指導や食生活の指導、咬合調整、かみしめ・歯ぎしりや喫煙に対する指導が必要に応じて行われる。また、全身状態に問題がある場合はそちらの治療も行う必要がでてくる。

 

インプラント周囲炎が影響して、再手術が必要になる時はどんな時、どんなことをするのか

骨の吸収が進んでインプラントを支える骨がなくなってしまっている場合は、インプラントの撤去手術をしたのち、一般的には6か月ほどで骨が回復したならもう一度インプラントを埋入する手術を行う。

インプラント再手術時にかかる費用は条件次第で保険適応になる。

費用についだが、インプラントを入れた医院以外で撤去手術をしてもらう場合は、健康保険の適用となる。検査や麻酔、投薬は含まず、目安として三割負担の場合一本あたり600円~2000円の出費となる保険でいれたインプラントの場合は、三割負担でトータル1500円~4500円)。撤去後、再び新たにインプラントを埋入する場合は、自費診療となる

インプラントを受けた際の保証内容で費用は大きく変わる

初めにインプラントを入れる時に提示された保証がどうなっているかによって実際に支払う金額は大きく変わる。保証に失敗のフォローや再手術が含まれているかどうか、含まれているにしても無償なのか一部負担なのか、条件があるかどうかなど、最初の契約時にしっかり確認しておくことが大切。また、保証期間内であっても医師の指導通りにメンテナンスに通っていない場合は、保証対象外となる可能性が高い。

 

インプラント周囲炎の治療をレーザーなどで行う方法があると聞いたが、実際は?

レーザーにもいろいろあるが、インプラント周囲炎の治療に効果が期待されているのは、エルビウムヤグレーザー(Er:YAG)というものである。チタンに与える影響や温度上昇が少ないため、インプラント体や周りの骨組織にダメージを与えることなく、殺菌するとともにインプラント体の表面を適切に処理することができる。また、レーザーには生体組織を活性化する作用もあるため、治癒促進の効果も期待される。

ただし、このレーザーを歯周ポケットの入り口から中に向かって照射しても、一時的な炎症抑制効果しかないとされている。歯肉を切開して直接インプラント体に当てることで、十分な効果が期待できる

インプラント周囲炎をレーザーで治療することも可能。これはErYAGレーザー れい歯科クリニック

 

レーザー以外にもインプラント周囲炎の治療に新たな手法が取り入れられている。

インプラント周囲炎の治療には、いろいろな新しい手法が取り入れられてきている。たとえば、β-TCPといわれるカルシウム成分でできた粉を高圧のエアーで吹き付けてインプラント体の表面を掃除する方法がある。このカルシウム成分は人工骨にも使われるもので、粉が歯肉の中に残ってしまっても安心である。

また、PDT(光殺菌)は、メチレンブルーを主成分としたバイオジェルで細菌を染色した後、無熱の赤色光を当てて反応させ、細菌を死滅させる方法である。レーザー治療と組み合わせて用いられ、効果が注目されている

 

インプラント周囲炎についての総まとめ

・インプラント周囲炎の治療は、段階に応じて、PMTC、消毒薬による洗浄、抗生剤の使用、外科的処置が行われる。

・インプラントの撤去手術は条件により保険適用。インプラント周囲炎の治療や再手術の費用は保証内容によるため、初めに失敗時の保証についてしっかり確認しておくことが大切。

・インプラント周囲炎の治療にはエルビウムヤグレーザーが有用とされている。

今こうして読んでいるアナタもインプラント周囲炎の可能性がある。そのため、次の項にチェックポイントを設けたので参照して欲しい。

 

インプラント周囲炎10個のセルフチェックと予防方法

⒈   インプラントを入れてから数か月ごとにメンテナンスに通っていない。ブラッシング指導を受けていない、あるいは忙しくてなかなか指導通りにできていない。

⒉   インプラントを入れてから定期的にかみ合わせの調整を受けていない。

⒊   インプラント以外の自分の歯が歯周病にかかっている。

⒋   インプラント部分の歯肉が赤くなっている、あるいは腫れている。

⒌   インプラント部分の歯肉から出血する、あるいは膿が出る。

⒍   インプラント部分から口臭がする。

⒎   インプラントがぐらつく気がする。

⒏   インプラントと歯茎の境目に隙間があいてきた。

⒐   喫煙している。

⒑   糖尿病を持っている。

この中で、1つでも当てはまる項目がある場合は、インプラント周囲炎になっている可能性が高い。まずは治療を受けた歯科医院で相談すべきである。

ここまで散々インプラント周囲炎について恐怖心を与えてきたが、このインプラント周囲炎、実はものすごく簡単な方法で避ける事ができる。

 

インプラント周囲炎にならないために、術前、術直後にできることは?

インプラント周囲炎は適切なケアで避けることが出来る病気である。本来インプラントは適切なメンテナンスさえ行えば長く寿命を保つものであるのだから。

インプラント手術前にできること

まず、口腔内の環境を整えておくべきである。特に歯周病がある場合、しっかり治療を済ませておくこと。喫煙している人はあらかじめ禁煙を行う。喫煙により、インプラント周囲炎のリスクは2倍から6倍に増加するといわれている。

禁煙が難しい場合、禁煙外来や禁煙補助剤の助けを借りるのもオススメする。

糖尿病等の全身疾患がある場合は、適切にコントロールされた状態でインプラント治療に臨む必要がある。また、ドクターと治療方針を相談の際、インプラントはトラブル対応しやすいねじ止めタイプを選ぶのが望ましい。

 

インプラント手術後にできること

インプラント周囲炎はとにかくかからないこと、かかってもごく早期に発見、対応できることが最も重要である。そのためにはメンテナンスがカギになる。三か月に一回のペースが理想といわれているが、安定してきたらドクターの判断で年に2,3回ということもある。

メンテナンスでは、プラークや歯石の状態確認、インプラントとその他の歯、歯ぐきやかみ合わせの状態確認、レントゲンによる顎骨の状態確認、それらの情報に基づいた調整や処置、指導が行われる。それと同時に、毎回自分では落とし切れていない汚れを落としてもらうことで、インプラント周囲炎のリスクを未然に回避することができる。定期的にクリーニングを受けていると、汚れがつきにくくなるというメリットもある。

ホームケアも大変重要

普段の生活では、ドクターや歯科衛生士の指導に従って注意深くプラークを落とすこと。自分に合った磨き方と道具を知ることが必要になる。インプラントを入れたことで歯並びが変わり、今まで合っていたものが合わなくなることも考えられるため、改めて指導を受けることが重要である。

日頃の食生活の改善も必要になる。

食習慣も大切である。時間を決めて食事をすることで、ダラダラ食べによる歯周病リスクを抑える。また、しっかり噛んでゆっくり食べることで、天然の抗菌洗浄剤である唾液が十分に出る。インプラントを入れてしっかりと美味しく食べられるようになったのだから、長持ちさせることのできる食べ方を心がけるべきである。

忙しいとか、几帳面な性格でない、手先が器用でないといった理由で指導通りにホームケアするのが難しいと感じる場合は、ぜひ遠慮なくメンテナンスの間隔を短くしてもらうことも可能である。長い目で見ればこれが最も時間とお金を節約でき、自分の身体を傷つけない方法になる。

 

インプラント周囲炎予防方法の総まとめ

・術前に、歯周病を治し、禁煙し、全身疾患をコントロールしておく。

・予防ならびに早期発見早期治療のため、きちんとメンテナンスに通うことが必須。

・指導に従ってホームケアをし、食習慣にも気を付けることで、リスクを低くできる。

最後に日本と異なり、インプラントの先進国であるスウェーデンのインプラントと日本のインプラントを比較し終わりにしたい

 

歯科先進国スウェーデンが行なっているインプラント周囲炎への取り組み

スウェーデンではインプラントは保険適応であり、1990年代からすでに、トレーニングされた専門の歯科衛生士による徹底的なメンテナンスが行われている。また、高濃度のクロルヘキシジンと酢酸亜鉛を含有する含嗽剤「SB12」など、日本ではまだ認可されていないセルフケア用品が積極的に用いられている。

治療法に関しては、スウェーデンでもいまだに統一された方法や、成功率の報告はないとのこと。日本はスウェーデンより20年遅れでチタンインプラントを採用しているので、今後のスウェーデンの研究成果に期待しつつ、当面はとにかく予防と早期発見に努めるべきである。

 

インプラント周囲炎に関する総まとめ

・インプラント周囲炎は、インプラントに起こる歯周炎。主な原因であるプラークのほか、喫煙飲酒、糖尿病、かみ合わせの調整不良、遺伝などの要因が関係している。

・インプラント周囲炎の症状は、発赤、腫脹、排膿、出血、動揺、疼痛、歯肉の退縮、インプラントの脱落など。天然歯の歯周病よりも進行が速く危険。

・インプラント周囲炎を治療せずに放置すると、インプラントの脱落あるいは摘出に至ることがある。また、ほかの歯や全身への悪影響も。

・インプラント周囲炎の治療は、段階に応じて、PMTC、消毒薬による洗浄、抗生剤の使用、外科的処置が行われる。

・インプラント周囲炎を防ぐには、術前に、歯周病を治し、禁煙し、全身疾患をコントロールしておく。きちんとメンテナンスに通うことはもちろん、ホームケアや食生活などに関して指導に従う。

・インプラントの歴史が長いスウェーデンでも、徹底的なメンテナンスとホームケアへの取り組みがなされている。

 

私たちは、いまや分かれ道にいる。長いあいだ旅をしてきた道は、すばらしい高速道路で、すごいスピードに酔うこともできるが、その行きつく先は、禍いであり破滅だ。もう一つの道は、あまり<人も行かない>が、この分かれ道を行くときにこそ、私たちの住んでいるこの地球の安全を守れる、最後の、唯一のチャンスがあるといえよう。

冒頭で引用した沈黙の春はこのような表現で終えている。

しかし、インプラントの行き着く先に破滅はない。我々が適切な方法で、しっかりとケアを怠らなければ、インプラントは奇跡の治療法になりうることは間違いない。しかし、インプラントの奇跡に慢心し、インプラントをダメにするのは人間である。いつの世も、問題があるのは物自体ではなく、それを使用している人間の心の持ちようなのかもしれない。

 

今回は、以上になります。最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

 

健康は情報が命

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