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その1秒の呼吸が、全身に猛毒を運んでいたら・・・。いま知りたい、内科医が提案する生きるための呼吸。

2016年08月31日 14時32分
実は、病気にはそれぞれ独特のニオイが存在しています。そして、そのニオイはアナタの呼吸から来ているのです。今回は呼吸と病気のお話です。

その1秒の呼吸が、全身に猛毒を運んでいたら・・・。いま知りたい、内科医が提案する生きるための呼吸。

私たちにとって、身近な生き物であるハツカネズミ。実はハツカネズミには、私達人間にない脅威の能力が備わっていることをご存知でしょうか。彼らは、人間がわからない匂いを察知し、病気をみつけることができるのです。

フィラデルフィアにある、モネル化学感覚研究所によると、ハツカネズミは鳥インフルエンザに感染した鳥の糞の匂いを嗅ぎ分けることができるといいます。こうした、病気を嗅ぎ分けることができるのはハツカネズミだけではなく、癌を探知できるがん探知犬なども存在しています。

癌を嗅ぎ分けることができる、癌探知犬。人間にはわからない“病”の匂いを嗅ぎ分けることができる。insitu

 

ハツカネズミやイヌから分かることは、私達のわからないところで、“病”は匂いを発しているということです。

そして、こうした“病”が発しているニオイに注目している日本の内科医がいました。その医師の名前は今井一彰と言います。

 

病には、独特のニオイが存在している

今井氏は福岡で開業している内科医で、人間の治癒力に注目し、カラダの使い方を変化させ薬を使わずに治療を行うといった医療を行っている今注目の医師です。そんな今井氏がカラダの機関で注目しているのが口の中だと言います。

今、日本で注目されている今井一彰医師 ご本人のTwitterより 

 

今井氏は大学を卒業後、大きな病院に勤務医として勤めることとなりました。そこで、多くの患者さんと話をする中で、患者さんに独特のニオイがあることに気がついたと言います。

当初、それが体臭なのか、口臭なのかはわからなかったそうですが、病気の重さとニオイの強さは比例していると感じたと言います。しかし、患者さんは、入浴や歯磨きをしていないわけではなく、身だしなみにも気をつけていたようなので、そのニオイの原因が何だかわからなかったと言います。

そのニオイは今井氏が診察室に座っている時も、待合室に入ってきた患者さんのニオイが感じ取れるほど。その中でもリュウマチの患者さんはニオイだけで判断できるほどだったといいます。

患者さんのニオイは今井氏にしか、感じられなかった。他の医師はニオイにすら気が付かなかった。つづく歯科

 

病気のニオイの原因に一筋の光を差し込んだのは、歯科の本だった

ニオイの原因がわからなかった今井氏はある日、そのニオイの原因を究明することができました。きっかけは、とある歯科の本の1文からでした。

「口臭は歯肉の炎症が原因で起こる、その炎症が関節炎を引き起こす」

これを読み、今井氏の中で何かが変化しました。

 

今では、「病巣感染(びょうそうかんせん)」という言葉が少しずつ認知され始めていますが当時はまだそこまで認知されておらず、歯科とカラダ全体の病気が結びつくとはまだ考えられていませんでした。

病巣感染・・・細菌やウィルスなどの感染症が原因となり、全く関係がないと思われるカラダの離れた箇所に障害を起こすこと。病巣感染の60%が扁桃腺炎、30%が歯科の病気とされています。虫歯が原因で、じんましんやかゆみが出るなども病巣感染です

 

今井氏は病気になっている箇所単体だけを診るのではなく、患者さんのカラダ全体を口や呼吸から考え、心と生活全体を含めて患者さんを診るという気持ちに切り替わったといます。そうした中で、改めて患者さんのニオイに注目をると、病とニオイの関係性が浮き彫りになってきたのです。

あらゆるものは、他のあらゆるものと関連する。レオナルド・ダ・ビンチ

 

ニオイを消せば、病気もなくなるのではないか

総合失調症の患者さんは特有のニオイを発します。これは、患者の汗にトランスー3ーメチルヘキサンという成分が含まれているために発します。また、体内のアミノ酸合成がうまくいかない小児難病であるフェリルケトン尿症の子供からはアーモンドの香り、ペスト患者からは柔らかいりんごのニオイがするとも言われています。糖尿病の患者からは腐ったりんごのようなニオイがするとも。

冒頭にお話した動物は、このような人体や細菌の微妙な変化の際に発するニオイを嗅ぎ分けていると考えられています。

 

今井氏は病気とニオイの関係性を考察していくうちに、ニオイを改善することができれば、病気もよくなるのではないかと考え、まず患者さんの口臭予防に取り組みました。

口臭の改善が、病の改善と密接につながっているのではないか。SDG

 

そもそも口臭の原因は食べたものではなく、口の中の細菌のせい

厚生労働省の口臭に関する数字をみると、成人の約5人に1人は社会的に容認出来ないほどの口臭を抱えていると発表されています。この口臭なのですが、ニンニクやニラなどの外部的要因が原因かと思われている方も多いかもしれませんが、実は口臭の大きな原因は口の中の細菌感染のせいなのです。

そもそも、汗臭さ、生ごみ臭さなど“クサイ”と感じるニオイは、雑菌が繁殖し発生しているのです。口の中で言うと、口呼吸などが原因で口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすい環境が作られることで細菌が増殖し、ニオイを発します。

口臭を抑えるためには、定期的に歯をクリーニングするなどのケアも勿論重要ですが、そもそも口の中を細菌まみれにしないための生活習慣の改善が求められます。そうした、生活習慣改善の効果的な方法が口呼吸を辞めることだと今井氏は言います。

口腔ケアをしているヒトで2000億、しない人で1兆もの細菌が常時住み着いている。写真は口の中の細菌 gunosy

 

江戸時代の医師、貝原益軒が口呼吸を辞めることを提言している

江戸時代ベストセラーになった健康本である『養生訓』は医師で儒学者であった貝原益軒によって書かれた資料です。

この資料の中には、口の中の重要性が細かに記されています。

"古人曰く「禍(わざわい)は口より出て、病は口より入る」"

つまり、トラブルは口が原因で起こり、その口の中から病気がカラダの中に入ってくるという意味です。

 

その他にも唾液の重要性についても記されています。

唾液は、身体の潤(うるお)いであり、変化して血となる。唾液は、吐くな飲み込むべし

唾液がカラダを潤わせ、血液となる。唾液がいかに大切であるかということを貝原益軒は伝えています。

 

唾液には老化予防のホルモンが含まれており、口の中を最近から守ります。細菌の増殖を抑え、虫歯や口臭予防にも一役かっているのです。実際に貝原益軒は養生訓を書いた84歳の時に歯を一本も失っていなかったといいます。

江戸時代から既に呼吸の大切さ、口腔ケアの大切さは伝えられていた。参考文献:養生訓 参考URL:岡崎歯科医の歯のページ

 

 

西洋ではネイティブアメリカンの資料に口呼吸の害が伝えられている

アメリカの芸術家ジョージ・カトリンが記した本によると、

ネイティブアメリカンの母親は子供が寝た後に鼻で呼吸ができるように子供の唇を優しく閉じる

と記しています。ネイティブアメリカンは夜に顎を固定し、口呼吸を辞めさせ、鼻からでなければ呼吸ができないように訓練をするとも言います。

 

また、1893年に医師のフレッド・スミスが著した『keep your mouth shut』も口呼吸を辞めることについて著した本だといいます。

また、世界163の国と地域、約4,000万人が加盟する世界最大の青少年運動団体の「ボーイスカウト」の教本にも鼻呼吸の重要性が伝えられています。鼻で呼吸をすれば、病菌が入るのを防ぎ、喉が渇かなくなり、いびきを防げるので鼻呼吸を練習すると良いと書かれているのです。

ネイティブアメリカンを描き続けたジョージ・カトリン。自然と共生するネイティブアメリカンは人間の摂理を守っていた。

 

呼吸や口腔ケアをもう一度見なおしてみませんか

私たちにって呼吸、嚥下、咀嚼などはアタリマエのことで誰かに習うものではないと考えています。まわりの医療従事者もこれらは人間の機能として備わっているものなので、教育の必要性を感じているヒトは少ないです。

しかし、こうした当たり前で私達の生活の一部となっている行為がもし、間違えていたとしたら、その時にカラダに与える被害というのは甚大に違いありません。

日常の生活習慣や当たり前の行為が誤っていることが原因で病気は引き起こるのです。しかし、そうにも関わらず、そこを治さずに薬を与えて治療を行う方法は木を見て森をみていない治療だと考えることができます。

実際にドイツでは、風邪や中耳炎にかかった患者に対し、抗生剤を使用することは殆ど無く、その代わりに「mund zu」と言われるそうです。

「mund zu」とはドイツ語で「口を閉じなさい」という意味です。

 

近年、今井氏の活動もあり全国の小学校で

  • 食べ物はよく噛まないといけない
  • 口呼吸は万病の元
  • 鼻呼吸になると病気にならない

などと教育を受ける場が増えているといいます。

現代の子どもたちは、私達と比べると格段と虫歯が減り、口腔環境も健全に保たれている子供が増えています。私達も子供の頃は自分の健康を守る術を身に着けていたはずです。しかし、年を重ねるにつれ、食事や運動などの生活習慣が乱れ「健康」というものに興味が失われていってしまったのではないでしょうか。

私たちには、自然治癒力という大きな力が存在しています。これがあるから私達人類は飢餓や疫病などと戦ってこれたのです。人間はカラダの器官単体でそれぞれ活動しているわけではありません。それぞれが有機的に結びつき合って命となっているのです。口の中のケアはカラダ全身を守り、私達の治癒力を高めます。

病気は治すという考えは勿論ですが、そもそも病気にならないカラダの使い方を見直すということが大切なのかもしれません。

 

全て100%健康!に!とはいいません。私もそこまで徹底してはできないです。しかし、今日からご自身の健康に気を使ってみたり、健康のことを誰かと語ってみてはいかがでしょうか。アナタのカラダが少しでも健康でいられることを願っています。

 

以上になります。最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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また、今回の記事でより、口呼吸に興味をもった方はこちらもおすすめです。

アナタの呼吸が全身に猛毒を運んでいる。口から始まる恐ろしい現代の病気

 

 

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今後とも、何卒よろしくお願い致します。

今回は最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

 

参考文献:口を閉じれば病気にならない

トップ画像:ZIOBITS

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