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犬歯って何?八重歯や犬歯誘導咬合、抜歯について完全網羅

2016年03月11日 12時45分
犬歯(けんし)は別名「糸切り歯」とも呼ばれています。この犬歯、歯の中でもひときわ存在感のある歯なのですが、その存在感だけでなく、かむ時やあごの運動を行う際にとても重要な働きをしているとても大事な歯なのです。

そもそも犬歯って何??

犬歯とは真ん中から数えて3番目に位置している歯で、まるでヤリのように尖った特殊な形をしています。もともとは食物を切り裂く目的でこのような形になっていると言われています。

<犬歯はとても丈夫!>

犬歯の歯根はすべての歯の中で最も長く、頑丈であり、歯を失っていく際、一般的には最後まで残る歯です。その頑丈な歯根は、あらゆる方向からの力に耐えうるようになっており、かみ合わせ時に奥歯に過剰な負担がかからないように、奥歯を守る働きをもしています。

<八重歯は犬歯?>

通常乳歯から永久歯に生え変わる際、おおまかには前歯から臼歯へと生えかわっていくものなのですが、犬歯は周囲の歯より遅れて生え変わります。そのため、生え変わりのためのスペースが足りなくなる場合、歯並びの外側から生えてきてしまいます。このような状態をいわゆる八重歯と呼んでいます。

犬歯が尖っているのですが、病気?

犬歯というのはもともと尖っているのが普通です。しかし、正常にかみ合わせが行われている場合、だんだんと尖った部分はすり減って丸みを帯びて、尖った部分は徐々に目立たなくなっていきます。しかし、八重歯などの理由で、犬歯が向かいの歯とこすれない場合、尖ったままとなり、時に唇に刺さって口内炎を作ってしまったりします。

犬歯の矯正について

犬歯の矯正が必要となるケースの例としては主に次のようなものがあります。

八重歯の場合

犬歯の矯正が必要なケースで最も一般的でよく知られているのは八重歯でしょう。八重歯は国内ではいまだに「かわいい」という評価を受けることが多く、芸能人でも多く見かけますが、海外ではネガティブなイメージしかなく、国際化社会の今、海外で働く可能性、また外国人と働く可能性を考慮に入れると、不利なことも多いと考えられるため、やはり矯正で治したほうが良いと言えるでしょう。

<様々な弊害がある>

また、そもそも八重歯はそのような見た目の問題よりも、歯の周囲が不潔になりやすく、

  • 歯周病
  • 虫歯
  • 口臭

など、さまざまな歯や口周囲のトラブルを起こしやすいことから、放っておくことは将来的にもあまり良いとは言えません。

<抜歯することは極めて稀>

犬歯が歯並びの外側に出ているため、八重歯の矯正は八重歯そのものを抜いて並べれば簡単に済むのでは?と思われがちですが、犬歯は見た目に非常に大事な役割を果たしていることと、すべての歯の中で一番歯根が長くてがっちりと歯に埋もれている長寿で貴重な歯であるため、犬歯を抜歯する、ということはほとんどありません。

犬歯が埋伏している場合

犬歯が顎の骨の中に埋もれて、生えてこない場合をたまに目にすることがあります。埋伏歯で多いのは親知らずですが、上の犬歯においては3%くらいの頻度で埋伏歯が現れるとされています。このような場合には、可能であれば埋伏している犬歯に矯正器具を取り付け、本来あるべき場所に牽引してくる、というような方法が取られる場合があります。

犬歯の抜歯について

犬歯の抜歯はよほど虫歯が進んで残せないケースや重度の歯周病のケースを除いて、できるだけ抜くのがはばかられる歯です。それは先ほども少し触れたように、すべての歯の中で最も歯根が長くてしっかり骨に埋まっている歯である、それゆえ寿命が長い歯だということと、それゆえにかむ時のあごの運動時にあらゆる方向の力にも耐えうるため、奥歯をダメージから守るという役割を果たしていることが挙げられます。

また、見た目においても、口角の部分に犬歯があることは審美的にとても重要であることも理由として挙げられます。犬歯を抜いてしまうと、この部分が落ち込んでしまい、ほうれい線が出来やすくなったりなど、老けた印象になるとも言われています。

犬歯は抜歯しにくい

犬歯はすべての歯の中で、歯根が一番長い歯です。奥歯に比べ前歯は歯根が長いのですが、他の前歯と比較してもダントツに長いのです。日本人の永久歯の平均的な歯の全長は次の通りです。

  • 中切歯(前から1番目);23.8cm
  • 側切歯(前から2番目);21.8cm
  • 犬歯(前から3番目);25.4cm

このように長いため、抜歯をする場合、他の歯と比べて抜けにくい傾向はあります。歯周病でグラグラの場合は別ですが、虫歯が進行して歯根だけになってしまった犬歯を抜くのはかなり困難になる場合もあります。

犬歯誘導咬合って何?

歯ぎしりするとどの歯が当たってる?

犬歯は咬む運動の時、とくに左右にあごを動かす際に重要な働きを担っている歯です。とくに意識することはないかと思いますが、ものを食べる時にはあごは上下だけでなく左右にも動いています。

正常なかみ合わせの場合、上下の歯はカチっとかみ合わせた時、すべての歯が均等に咬み合います。しかし下のあごを横にずらしていくと、すべての歯はかみ合わなくなると思います。皆さんの場合はこの時、どの歯が触れ合っているでしょうか?実はこの時、上下の犬歯だけが接触して他の歯には隙間があくのが理想的な状態だとされています。

このように、左右に歯ぎしりをしていくと犬歯だけがかみ合って顎の動きを誘導し、奥歯は当たらない状態になるかみ合わせの様式を

  • 「犬歯誘導咬合」や、
  • 「カスピッド・プロテクテッド・オクルージョン」

と呼んでいます。犬歯誘導咬合ではこのようにして、かみ合わせの運動時に奥歯(臼歯)を強いストレスから守ることができると言われています。

奥歯は横からの力に弱い

奥歯というのは真上からかかる、垂直的な力には強い反面、横方向(水平方向)からかかるかむ力には弱いという特性があります。そのため、歯ぎしりのように横から加わるような動きに際しては、歯根が長くがっちりと骨に埋まった犬歯がその力を支え、奥歯に横方向の力がかからないようにすることが奥歯を守るのにとても役立っています。このように、犬歯は奥歯を助けて、奥歯の寿命を長くしてくれるという、とっても頼りになる歯なのです。どうして歯医者さんがこの歯を抜きたくないのか分かっていただけたでしょうか。

犬歯誘導咬合でないとどうなる?

ところが、虫歯や歯ぎしりによる咬耗、歯並びが悪いことが原因で、犬歯があごの左右運動時に触れ合わないと、奥歯に横方向からの力が強くかかってしまいます。このことが、歯にかみ合わせ時、過剰な力がかかってしまう原因となり、かんだ時の痛み、知覚過敏、歯周病の悪化、歯の破折、歯の動揺、顎関節症などを引き起こすことにつながっていきます。また、このことが元で早く歯を失ってしまうことになります。そのため、犬歯をきちんと機能させることはとても重要なのです。

犬歯について まとめ

犬歯がとても重要であることがわかっていただけたでしょうか?八重歯は若いうちは「チャーミング」で済まされますが、実は汚れやすくて口臭がきつくなる、という側面もありますし、年齢を重ねるにつれ虫歯や歯周病のリスクは非常に高くなると言えるでしょう。現に、あまり八重歯のお年寄りというのはあまり目にしませんよね。それは早い段階で歯を失ってしまっていることが多いという証でもあります。八重歯のある人は歯を長持ちさせるためにも是非、歯科矯正を考えてみてはいかがでしょうか。

 

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