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口呼吸でしまりの悪い顔になる!?口呼吸の10個の弊害について。

2016年02月15日 15時34分
皆さんは呼吸は鼻からしていますか?それとも口からしていますか?どっちから息をしているかで随分と見た目にも健康にも違いが出てくるのです。

口呼吸でしまりの悪い顔になる!?口呼吸の10個の弊害について。

口呼吸は顔のしまりを悪くする?口呼吸の弊害について。

人間は鼻呼吸をするのが正常な状態です。赤ちゃんは母乳やミルクを飲むときには鼻で呼吸をしています。しかし、日本人の半数以上、小学生では8割以上が口呼吸をしている、とも言われています。ほとんどの人がしているんだから、別に悪いことでもないような気もしますが、実はこんなによくないことがあるのです。

そもそも口呼吸はどうして良くない?

1.虫歯、歯周病のリスクが高まる

口で息をしていると、口がいつも乾いてしまいます。口の中の唾液は細菌を洗い流したり、歯の再石灰化をする役割を果たしていますが、唾液が不足するとそのような効果が期待できずに虫歯や歯周病にかかったり進行しやすくなります。実際に口呼吸をしている人の前歯の歯茎は赤く腫れていることが多いです。

2.口臭がきつくなる

口が乾くと、唾液が洗い流されずに細菌が繁殖してしまうことで口臭がきつくなります。また、口呼吸になっていると、舌が低位舌の状態となり、口の中の天井部分である口蓋につかないため、舌の表面に舌苔(舌の上の付着物)が厚く溜まるようになってそこからも臭いを発します。

3.歯が黄色や茶色に変色する

口の中の唾液は歯の表面の汚れを洗い流してくれます。しかし口呼吸で唾液が少ないと汚れが洗い流されないうちに乾いてしまいます。

4.いびきや睡眠時無呼吸症候群をおこしやすい

口呼吸の状態では舌が沈下し(低位舌)、喉の部分がせまくなってしまうため、いびきや睡眠時に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」の原因となり、眠りが浅くなって常に睡眠不足がちとなり、さまざまなトラブルを起こす危険性があります。また、心肺機能に負担がかかり、高血圧や脳梗塞などを起こしやすくなるとも言われています。

5.集中力がなくなる

睡眠不足になりがちなので、頭がボーッとして集中力も失われがちです。これで勉強や仕事に影響が出ることもあります。

6.しまりのない顔になる

いつも口があいているため、ポカンとした顔、また口をしめていないので、唇の周囲の筋肉が鍛えられず、上唇が厚くなり、しまりのない口元になります。また、口の周りの筋肉が緩むことで口角も下がり、老けて見える原因にもなります。

7.二重あごになる

口呼吸をしている人は、舌やその周囲の筋肉が鍛えられないため、二重あごになりがちです。

8.風邪やアレルギーになりやすくなる

鼻呼吸の場合、繊毛と粘液があることにより、外部から入ってきたウイルスなどを含んだ空気をろ過して洗浄し、副鼻腔が加湿することで、空気は湿度を高めた状態で気管の方へ入っていきます。しかし、口にはそのようなフィルターがないため、乾いたウイルスなどを含んだ空気がダイレクトに気管の方へ入っていきます。そのため、風邪をひきやすくなったり、アレルギーを起こしやすくなります。

9.味覚障害、嗅覚障害を起こすこともある

唾液が不足すると、舌に炎症をおこしたり、舌苔が溜まりやすくなったり、ドライマウスをひきおこし、それが原因で味覚障害を起こすことがあります。また、鼻を使わないことで鼻のにおいに対するセンサーが鈍って嗅覚障害を起こすこともあるとされています。

10.歯並びが悪くなる

口呼吸の場合、舌の力で上あごの成長を促さないため、上あごが発達せず、出っ歯になりやすくなるなど、歯並びにも影響します。

口呼吸で顔が変わってしまうって本当!?

先にも触れましたが、口呼吸で顔つきは変化してきます。実際、口呼吸が習慣になっていると顔面の筋肉や骨格の発達に影響が及んで、特徴的な顔つきになることがあり、それを

アデノイド顔貌

と呼んでいます。最近アデノイド顔貌の子供が急増しているそうです。その特徴を挙げてみましょう。

  • 顔が長くなる
  • 上の前歯が出っ歯になっている
  • 前歯の歯並びがガタガタになっている
  • 口を閉じるとあごに梅干しのようにシワが寄る
  • 上下の前歯の噛み合わせが浅い、または噛み合わない
  • 鼻の下が長い
  • 唇がめくれて厚く、常に乾燥して荒れている
  • 下あごが引っ込んでいる
  • 鼻が小さく狭く、は鼻翼が平らで鼻の穴が小さい。

口呼吸を改善する方法を教えて!

口呼吸の原因はいろいろです。原因によって改善方法も異なります。原因別に改善方法を見ていきましょう。

口呼吸が癖になってしまっている場合

単に癖になってしまっている場合です。赤ちゃんは鼻でしか呼吸ができません。しかし離乳して1歳くらいになると、口で呼吸ができるようになり、口呼吸が習慣化してしまうことがあります。もしも鼻で呼吸できるのに、口で呼吸してしまっているというような人は、意識して口を閉じ、鼻で呼吸するように努力することで、鼻呼吸が習慣化してきます。

口周囲の筋力不足の場合

いつも口を開けていることが多く、口を閉じるのが習慣化していない場合、口周りの筋肉が弱くなってしまいます。そんな場合は筋力をつけるトレーニングをすることによって口呼吸を改善することが可能です。筋力をつけるトレーニングは口腔筋機能療法(MFT)と呼ばれています。主に矯正歯科で行われている治療ですが、自宅でできる方法もいくつかありますので、機会を改めてご紹介します。

歯並びが原因で口が閉じにくい場合

出っ歯で口が閉じられないために口呼吸になってしまっている場合、歯並びを整える歯列矯正、成長期の子供であれば、上あごを広げる装置をつけて、正常な骨格の成長を促しながら歯を正しい位置に並べていきます。また、もともとは口周囲の筋肉や舌の筋力不足によってそのような歯並びになってしまっていますので、口の周囲の筋力をつけるトレーニングも行われます。

鼻詰まりが原因の場合

アレルギー性鼻炎や蓄膿症、アデノイド肥大などにより、慢性的な鼻づまりがあって口でしか呼吸ができない、という場合には耳鼻科でこれらの病気の治療を受ける必要があります。そして治療によって鼻呼吸ができるようになってきたら、できるかぎりでよいので、鼻で呼吸をするように心がけてみましょう。

まとめ 口呼吸と顔の関係でで知っておくべきことについて

私たちは空気を吸って生きていますが、この空気の中には酸素だけでなくいろいろなものが含まれています。ゴミや塵、埃、花粉、ウイルス、病原菌などです。口呼吸をすると、鼻のようにフィルターを役目をするものがないので、このようなものがすべて無防備な喉の免疫システムを侵し、病原菌は白血球の中に入って体のあちこちに運ばれてしまいます。口呼吸が慢性化していると、血中の免疫細胞が減少することで体の免疫力が落ちてしまいます。そうなると、さまざまな思いがけない病気が起きてくるのです。

<子供のころは顔の変形に要注意!>

このように、口呼吸は見た目が悪くなってコンプレックスになってしまうばかりか、口臭の原因になったり、口の中の健康を損なってしまったり、全身的な健康の悪化にもつながってしまったり、などまったくいいことはありません。また、お子さんで、口呼吸が原因で勉強に集中できず、成績が伸び悩む、ということもよくあります。これでは子供の将来にも大きく影響してきますね。また、子供の頃からの口呼吸は骨の正しい成長を阻害し、骨格を変形させてしまうことがあります。大きく変形してしまった骨は、治そうとするなら手術をしなければならなくなることもあります。

<早めの対策が大事!>

もしも口呼吸をしているようであれば、すぐにやめるように努力することをお勧めします。また、お子さんのいる人は、お子さんが口呼吸をしていないか、気をつけて見てあげるようにしてください。早めに対策をすることで、お子さんの人生を良い方向へ導いてあげられるといっても過言ではないのです。

 

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